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妊娠中の体重管理を産婦人科医134名が解説! BMI別にみる週単位・月単位での目安とは?

体重計
妊娠中の体重増加の目安は医師によってバラバラという結果になりました。具体的な数値に関しては「一概に言えない」といえそうです。ただし「あまり増えすぎても良くない」など共通の意見も多く寄せられています。自分のBMIをしっかりと把握し、適切な体重管理を行いましょう。
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妊娠中はお腹の中の赤ちゃんが大きくなるに連れ、お母さんの体重が増加します。
皮下脂肪をつけて赤ちゃんを守るため、出産や産後の授乳に備えるため、ホルモンの働きによって太りやすい体質に変化するものです。
また出産の出血に備え、循環する血液の量も増えています。

「体重は増えるもの」と思いつつも、自分の体重の推移が適切なのか心配になることも多いですよね。
ただ、安易に他人と比較するのは要注意。もちろん体重の増加には個人差があります。

そこで今回は、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数・BMI<体重kg ÷ (身長m)2>別に、妊娠中の適切な体重管理(週単位)について産婦人科医134名にアンケート調査を実施しました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年9月1日から同年9月11日にかけて行われ、産婦人科医134名から回答をいただきました。

BMI18.5未満の妊婦さんの体重管理(一週間)

まずは、一般的に「痩せている」とされるBMI18.5未満の方についてです。

図1
  • 40代男性 産婦人科医 301〜500g
     痩せすぎはだめです。なかなか理解してもらえないことが多いですが。
  • 50代男性 産婦人科医 301〜500g
    痩せ気味でも、PIH(妊娠高血圧症候群)を発症するケースに出会います。程々の制限は必要です。
  • 50代男性 産婦人科医 一概には言えない
    妊娠初期からやせ気味の人は、基準値はありません。
  • 30代男性 産婦人科医 一概には言えない
    何とも言えないですが、トータル10キロ以内です。
  • 60代男性 産婦人科医 100〜300g
    1ヶ月に1キロ増までと指導しています。
  • 20代女性 産婦人科医 100〜300g
    妊娠(期間)全体で10kg程度です。

集計結果によれば、BMI18.5未満の方の適切な体重増加は、一週間に301g〜500gが最も支持され、次に100g〜300gが続きました。
さらに「一概には言えない」という意見も多く寄せられました。
医師のコメントからは、体重が増えすぎてしまうとPIH(妊娠高血圧症候群)を発症するリスクになってしまうようで、ある程度体重が増加していくことは、お母さんの健康を維持する上で重要なようです。
ほかにも、「週単位で管理するのではなく、より長期で考えるべき」との声も聞かれました。
妊娠期間全体で10〜12kgの増加が適切だという意見も多くみられましたが、逆算して計算と250g〜300g(40週間で計算した場合)となります。

より長期での体重管理をする場合の目安にしてみてください。

BMI18.5〜25の妊婦さんの体重管理(一週間)

続いて、一般的に「標準体型」とされるBMI18.5〜25の方についてです。

図2
  • 40代男性 産婦人科医 100〜300g
    250g/週で1kg/1ヶ月がベストです。
  • 40代男性 産婦人科医 100〜300g
    このくらいがヘルシーだと思われます。
  • 80代男性 産婦人科医 100〜300g
    太っている妊婦さんはできるだけ体重増加は少なくすることです。
  • 60代男性 産婦人科医 301〜500g
    BMI24の妊婦は500gを続けてはよくないです。
  • 30代女性 産婦人科医 301〜500g
    1週間に0.5kgほどでしょうか。
  • 50代男性 産婦人科医 一概には言えない
    妊娠前に適正体重にするのが原則です。

BMI18.5〜25の方は、一週間に100g〜300gが最も支持され、301g〜500g、一概には言えない、という回答が続きました。
厚生労働省が発表した平成26年の調査によると、第1子の女性の平均年齢は30.6歳です。
少し古いデータですが、政府が発表する「平成22年国民健康・栄養調査」によると、20代女性の平均BMIは20.37。また30代女性の平均BMIは21.56です。
アンケートに寄せられた「妊娠前に適正体重にするのが原則」という意見も参考にしつつ、20代〜30代で出産をする女性の多くは、週に100〜500g程度の体重増加であれば適切な体重管理ができていると目安を置いてもいいのかもしれません。

BMI25以上の妊婦さんの体重管理(一週間)

最後に、一般的に「肥満」に該当するBMI25以上の方についてです。

図3
  • 40代女性 産婦人科医 一概には言えない
    一概にはいえませんが、大体妊娠期間を通じて10kgくらいです。
  • 40代男性 産婦人科医 一概には言えない
    月1kgと言っているので週だと200-300gくらいでしょうが、週数にもよります。
  • 30代男性 産婦人科医 100g〜300g
    一ヶ月に1kgくらいが目安でしょうか。
  • 60代男性 産婦人科医 100g〜300g
    1ヶ月に1キロ増を目安にするように指導しています。
  • 60代男性 産婦人科医 301g〜500g
    BMIを考えても500g以内が望ましいです。
  • 40代男性 産婦人科医 301g〜500g
    肥満でも8kg程度は増加必要です。妊娠中にダイエットはあり得ません。

グラフに若干の変化はあるものの、医師のコメントも踏まえると概ねBMI18.5以下、BMI18.5〜25の方と変わらないようです。
もともと肥満体型だからといって体重が増加が激しくてもよいということはなく、もちろん無理にダイエットをする必要もありません。
しかし、BMIが高い方は持病を持っている場合も考えられます。
自己判断をすることなく、必ずお医者さんに相談するようにしてください。

妊娠中の体重管理は適切に。100g〜500gが目安

本調査によると、妊娠中の体重管理は週100g〜500g前後が目安になるようです。
また、「妊娠期間全体で10kg、1か月で1kgを目安にする」といった意見も寄せられています。
太りすぎていてもPIH(妊娠高血圧症候群)を発症する恐れがありますし、ダイエットもよくありません。
体重は個人差があるものですから、お医者さんに相談しながら、適切な体重管理ができるようにしましょう。

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