産後1ヶ月は身体の回復を待つ時期!産婦人科医130名に産褥期のあれこれを聞きました

お母さんと赤ちゃん
産後1ヶ月の過ごし方は、「周囲に助けてもらう」、「バランスのとれた食事をとる」などをはじめとした選択肢の多くが支持されていました。また、産褥期の身体の変化は、子宮復古や悪露が最も多い支持を集めましたが、会陰切開による影響や後陣痛といった痛みについても挙げられていました。
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出産を終えてひと段落。ほっとする方も多いのでは?
その次に待っているのは、ご自身の身体が妊娠前の状態まで回復していく変化で、産褥期と呼ばれます。
日本産科婦人科学会では、産褥期について以下のように説明されていました。

産褥期とは

産褥期とは,分娩が終了し妊娠・分娩に伴う母体の生理的変化が非妊時の状態に復するまでの状態をいい,その期間は6~8週間とされている.

引用:12.産褥異常の管理と治療 - 日本産科婦人科学会 

こうした産褥期、特に産後1ヶ月は実家でお母さんの助けを借りながらゆっくり過ごす方もおられると聞きますが、どのようなことに気をつけて過ごせばよいのでしょうか?また、母体にはどのような変化があるのでしょうか?
そんな産褥期にまつわる疑問について、普段出産後のママを担当されている産婦人科医の方々に聞いてみました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年9月5日から同年9月13日にかけて行われ、産婦人科医130名から回答をいただきました。

まずは、産後1ヶ月はどのようなことに気をつけて過ごせばよいのか聞きました。

産後1ヶ月は、主に自身の身体の回復に努めること

図1
  • 40代女性 産婦人科
    基本的には普通の生活でよいと思います。ただ、授乳やホルモンの変化など考慮して、やや控えめくらいがよいのではと考えます。
  • 40代男性 産婦人科
    産後一ヶ月は、まずは母児関係を確立する時期なので、それ以外のことにあまり重点を置かないほうが良いと思います。
  • 50代男性 産婦人科
    無理をせず、周囲の助けを積極的に求めるよう指導しています。
  • 50代男性 産婦人科
    昔のように、実家で周りの人がいろいろやってくれて、というのは難しくなっていますので、動かざるを得ないと思います。
  • 40代女性 産婦人科
    できることを、できる範囲で、という気持ちで行い、身体の回復を待つようにするのが大事です。
  • 50代男性 産婦人科
    産後は母乳育児と身体の回復に努めることが大事と考えます。
  • 30代女性 産婦人科
    入浴は産後すぐは避けた方がよいですが、一ヶ月も避ける必要はないと考えます。

集計結果では、産後1ヶ月の過ごし方について、「周囲に助けてもらう」、「バランスのとれた食事をとる」などをはじめとして選択肢の多くが支持されていました。
無理せず、身体の回復を待つように勧める医師のコメントがあった一方で、なかなか安静が難しい状況もあるといったコメントも見られました。
入浴については、産後1ヶ月も避けなくて良いとする医師の意見が複数みられましたが、最終的には主治医と相談してもらうのがよさそうです。

次に産褥期は、身体が回復していく過程で、具体的にどんな変化が見られるのか産婦人科の医師に聞きました。

産褥期は、いろいろな身体の変化が起こる

図2
  • 60代男性 産婦人科
    子宮が大きい時に下腹部を締めると臓器下垂の原因になります。産後は臓器の回復をする時期であるので無理をしないで生活することが大事です。
  • 60代男性 産婦人科
    急に動いた田舎の農家の主婦の方達は、老後、子宮下垂になることがおおいと聞いていたので、無理はしないことです。
  • 50代男性 産婦人科
    妊娠期から非妊娠期への移行がおこるため、通常生活に復帰するための様々なケアが必要になると考えます。
  • 40代女性 産婦人科
    後陣痛はそれほど長くは続かないように感じます。悪露は続きますが、減っていきます。
  • 50代男性 産婦人科
    分娩後は、子宮が戻ることと、分娩時の傷が治っていくことと、母乳がでることです。
  • 60代女性 産婦人科
    人にもよりますが、会陰切開の跡が時に痛むことがあります。
  • 60代男性 産婦人科
    妊娠の影響がなくなるまでは、ある程度の時間がかかります。
  • 60代男性 産婦人科
    心配なことがあれば、助産師や産科医に相談する事が大事です。

調査では、産褥期の身体の変化は、子宮復古や悪露が最も多い支持を集めましたが、会陰切開による影響や後陣痛などの痛みについても挙げられていました。
妊娠の影響がなくなるまである程度の時間がかかる、というコメントも見られ、スムーズに通常の生活に復帰するためにも、まずは十分な休養をとることが必要そうです。
また、産後に無理をすると子宮下垂につながる、という指摘もあり、産褥期はあまり無理しない方がよさそうです。

産後1ヶ月は、ゆっくり過ごしましょう

本調査によれば、産後1ヶ月の過ごし方について、「周囲に助けてもらう」、「バランスのとれた食事をとる」などをはじめとして選択肢の多くが支持されていました。
また、産褥期の身体の変化は、子宮復古や悪露が最も多い支持を集めましたが、会陰切開による影響や後陣痛など痛みも挙がりました。
産褥期は、通常の生活に復帰するためにも十分な休養をとることが必要な時期です。
産後に無理をすると子宮下垂につながるといった指摘もあり、産褥期はあまり無理をせず、周囲の助けを借りてゆっくり過ごすのがよさそうです。

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