産後1ヶ月は身体のトラブルに注意!産婦人科医130人に産褥期について聞きました

赤ちゃんとお母さん
産褥期のトラブルについては、乳腺炎、マタニティーブルー・産後うつとした回答が多く、次に子宮復古不全、尿もれ、腰痛など続きました。なかでも産婦人科医のコメントで一番多く見られたのは、マタニティーブルー・産後うつでしたが、1人で抱え込まず周囲への相談や受診をすることが大事なようです。
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皆さんは、出産後の産褥期はトラブルがおきやすいって知っていましたか?
日本産科婦人科学会の発行している学会誌では、この時期のトラブルについて、「(1)子宮復古不全,(2)乳汁うっ滞,(3)乳汁分泌不全」の3つが挙げられていました。

参考:12.産褥異常の管理と治療 - 日本産科婦人科学会 

子宮復古不全は、妊娠で大きくなった子宮が戻らなくなる状態で、乳汁うっ滞は、うまく母乳が出なくて詰まった結果、炎症を起こしてしまう状態です。
ほかに、よく耳にするマタニティーブルーといって軽度のうつ状態になってしまうのもこの時期のようなのです。
今回は、そんな産褥期のトラブルについて産婦人科医にアンケート調査を行いました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年9月5日から同年9月13日にかけて行われ、産婦人科医130名から回答をいただきました。

まずは、産褥期にまつわるトラブルについてお聞きしました。

乳腺炎・子宮復古不全もあるが、産後うつに要注意

図1
  • 50代男性 産婦人科
    マタニティーブルーは、程度の差はあれ必発です。骨盤底筋群もゆるむので、肛門括約筋をしめる体操を勧めています。
  • 60代女性 産婦人科
    特にマタニティーブルーや産褥うつは、炎症や出血と違い、目で見える異常がないので、まず受診してもらうことから、始める必要があり、管理が難しいです。
  • 40代女性 産婦人科
    産後うつについて、もっと広く知られ、助けの手がすぐに差し伸べられるような体制づくりが望まれます。
  • 60代女性 産婦人科
    中でも比較的多く感じるのは産後うつです。軽度のタイプも多くあります。
  • 80代男性 産婦人科
    子宮脱、腰痛、恥骨痛は大きな赤ちゃんで難産だった時によく発症します。

集計結果によると、産褥期に起きやすいトラブルは、乳腺炎、マタニティーブルー・産後うつと回答した医師が多く、次に子宮復古不全、尿もれ、腰痛など続きました。
いろいろと産褥期にトラブルは起きやすいようですが、実は産婦人科医のコメントで一番多く見られたのは、マタニティーブルー・産後うつです。
もっとたくさんの方に知ってもらい、産後のママをサポートできる環境にしていく必要があるというコメントもあり、それほど出産後のホルモンバランスの変化や育児ストレスはお母さんのメンタルを苦しめるようでした。
まず受診してもらう、という医師のコメントもありましたが、一人で抱え込まず、周囲への相談や受診することが大事そうです。

さて、そんな人によっては大変な産褥期ですが、もし過ごし方が不適切だとトラブルが誘発されたりするのでしょうか?
産婦人科医のみなさんに、実際の診療経験に基づいてお答えいただきました。

産褥期は、無理せず休み過ぎずが大事

図2
  • 60代男性 産婦人科
    子宮復古不全による出血の持続、胎盤の少量の遺残による出血、胎盤ポリープの発症による大量出血や、乳腺炎がありました。
  • 40代女性 産婦人科
    産後1カ月で3人の子を連れて大阪から神奈川まで引っ越しした人。その後高血圧、高熱出して大変でした。
  • 60代女性 産婦人科
    だいたい、産褥期の過ごし方に問題のある褥婦は、一か月検診に来院しないことがほとんどだと思います。
  • 60代男性 産婦人科
    できる限りの安静、ほとんど寝たきりの生活をされた為、筋力が落ちて日常生活への復帰が大変となりました。
  • 40代女性 産婦人科
    過ごし方というより、サポートがない状態で孤立して、産後うつを悪化させて患者さんは、結構います。
  • 70代男性 産婦人科
    少数ではありますが、安静などで無気力になったり、肥満になった例はあります。

集計結果では、産後1ヶ月検診で過ごし方に問題があってトラブルが起きたケースを経験した産婦人科医は3割にとどまりました。
コメントでは、安静にしすぎて気力体力が落ちてしまうケースや、過剰に動いたり無理をしてトラブルが出るケースが挙げられていました。
前のアンケートでも挙げられていた産後うつについても、サポートが乏しくて悪化するというケースが見られるようでした。
産褥期のトラブルは数自体そう多くないようですが、いざなってしまうと大変になるため、しっかりと医師・助産師のアドバイスと1ヶ月検診を受け、あらかじめ予防していく意識が大事そうです。

産褥期は、産後うつに注意!無理をせず周囲に相談を

本調査によれば、産褥期のトラブルについて乳腺炎、マタニティーブルー・産後うつと回答した医師が多く、次に子宮復古不全、尿もれ、腰痛など続きました。
なかでも産婦人科医のコメントで一番多く見られたのは、マタニティーブルー・産後うつでしたが、1人で抱え込まず周囲への相談や受診をすることが大事なようです。

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