妊娠中に体重が増えすぎるリスクを産婦人科医134名にアンケート!体重管理を助ける食事法と運動もチェック!

体重計
産婦人科医134名にアンケートを行ったところ、「妊娠中に体重が増えても問題ない」と回答したのはわずか6名。妊娠中の体重管理はやはり重要なようです。
妊娠・出産・不妊の悩み
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

妊娠中の体重管理に疑問を持つお母さんは少なくないでしょう。
一般的に1ヶ月に1キロ程度増加するのが理想とされていますが、増加量も人それぞれですから、心配になる方も少なくないですよね。
さらに体重が増えすぎてしまうと、体に負担をかけてしまい、場合によっては難産や病気を発症するケースもあるようです。
そこで今回は、妊娠中に体重が増えすぎてしまうことのリスクとその対処法について産婦人科医134名にアンケート調査を実施しました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年9月5日から同年9月13日にかけて行われ、産婦人科医134名から回答をいただきました。

妊娠中に体重が増えすぎると難産になる?

アンケートでは、「妊娠中に体重が増えても問題ない」と回答したのはわずか6名。
多くの産婦人科医が、妊娠中に体重が増えすぎてしまうことをリスクだと考えているようです。

図1
  • 60代男性 産婦人科医 妊娠糖尿病、難産
    個人差がありますが、体重増加過多はハイリスクです。
  • 60代男性 産婦人科医 妊娠糖尿病、妊娠糖尿病、子癇、難産
    体重だけだと重篤な合併症は少ないと思います。ただし、難産は、やや多くなると思います。
  • 40代女性 産婦人科医 妊娠糖尿病、難産
    発生する 確率 が上昇すると考えられています。ただし、体重増加が原因で必ずこれらの病態が生じる、といったような誤解はなさらないでいただきたいです。
  • 80代男性 産婦人科医 妊娠糖尿病、子癇、難産
    妊娠中体重増加が大きい場合 特に妊娠高血圧症に注意します。また逆子になりやすいです。

集計結果によれば、妊娠中に体重が増えるとなんらかのリスクがあるとした産婦人科医は128名。
多くの場合、妊娠高血圧症候群や難産になる可能性を指摘しています。
しかし、上記のように「体重増加が原因で必ずこれらの病態が生じるわけではない」という回答もありました。
あくまでリスクがあるということになりますが、母子ともに健康な出産を行うためにも、体重の増えすぎに注意した方が良さそうです。

妊娠中に体重が増えすぎると胎児にも悪影響?

妊娠中に体重が増えすぎると、母体だけではなく胎児にも影響があるようです。
「妊娠中に体重が増えても胎児に影響がない」と回答したのは26名で、100名以上の産婦人科医が何かしらの影響を懸念しています。

図2
  • 60代男性 産婦人科医 巨大児・奇形
    巨大児になり易いですが、奇形は関係ないです。
  • 50代男性 産婦人科医 低血糖
    体重増加と出生体重増加とは関連が有り、巨大児の確率があがりますが、奇形との関連は無いと考えます。
  • 60代男性 産婦人科医 低血糖
    妊娠性糖尿病になった場合、管理が不十分であれば、胎児にも色々と問題が生じます。
  • 70代男性 産婦人科医 胎児機能不全
    慢性的な循環不全の結果、胎児仮死も起こりやすいです。

お母さんの体重が増えすぎることは、奇形児が生まれることに相関が認められないものの、巨大児になるリスクが高まるという意見が数多く寄せられました。
また、低血糖や胎児機能不全についてもコメントが見られました。

やはり体重が増えすぎると母体だけでなく、胎児にも悪影響を及ぼす影響が少なくないようです。
胎児が大きくなりすぎた結果、逆子になりやすくなってしまうことや、難産になるケースもあるようで、特に初産のお母さんは大変な思いをする可能性があり、注意が必要そうです。

妊娠中に増えすぎた体重を減らすには?

ここまでの集計結果によれば、妊娠中に体重が増えてしまうと、母子ともに少なからず影響があるようでした。
では、もし体重が増えてすぎてしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

図3
  • 60代男性 産婦人科医 
    管理栄養士による栄養指導を受けさせることです。
  • 20代女性 産婦人科医 
    塩分、糖分も控えるようにお話しします。浮腫などがないかもチェックします。
  • 40代女性 産婦人科医 
    減らすというより、正しくは 増やさない という理解が適切と思います。
  • 80代男性 産婦人科医 
    炭水化物、脂肪を減らしてもらいます。蛋白質は食べた方がよいです。

アンケートの結果、6割以上の産婦人科医が食事のコントロールによる減量を推奨する結果となりました。
妊娠中の体重管理を産婦人科医134名が解説! BMI別にみる週単位・月単位での目安とは?』では、妊娠中の適切な体重増加について産婦人科医にご意見をいただきましたが、その中のアンケート結果に「妊娠中にダイエットはあり得ません」とあったように、過度な運動は禁物です。散歩やストレッチなどにとどめましょう。
「体重を落とす」というよりも「体重を増やさない」意識を持って適切な食事を心がけることが最善のようです。
産婦人科医や、場合によっては管理栄養士さんに相談してみるのもオススメみたいですね。

妊娠中に適切な体重管理をするための食事メニュー

最後に、妊娠中に適切な体重管理を行うための食事メニューもお伺いしました。

図4
  • 60代男性 産婦人科医 
    あまり神経質になる必要はないです。バランスの良い食事を心がけることです。
  • 40代男性 産婦人科医 
    野菜は多く取るように指示しますが、たんぱく質も必要と説明しています。
  • 40代女性 産婦人科医 
    非妊娠時も同様ですが、野菜から最初に口にすることが比較的手軽にできる食事療法と言われています。
  • 60代男性 産婦人科医 
    塩分過剰に気をつけてバランスよく摂っていればいいです。

多くの産婦人科医が、上位5つの回答欄にチェックマークを付けていました。
どうやら妊娠時も非妊娠時と同様にバランスの良い食事を心がけるのが望ましいようです。
体重が増えすぎても、減りすぎても体に負担があるため、内容はもちろんボリュームにも留意した方が良さそうです。

妊娠中の体重管理はリスク回避の意味でも大事

本調査では、「妊娠中に体重が増えても問題ない」と回答したのはわずか6名。妊娠中の体重管理はやはり重要なようでした。
体重が増えることによるリスクは、母体だと妊娠高血圧症候群や難産、胎児だと巨大児のようです。
もし体重が増えすぎてしまった場合は、食事のコントロールが推奨されており、調査のなかの「妊娠中に適切な体重管理を行うための食事メニュー」の結果を参考にしてもらえればと思います。

医師のコメント

ツイート
この記事の著者

関連する記事