男女の産み分けって本当にできるんですか?産婦人科医150名にアンケート調査

男の子と女の子
男女の産み分けが可能派と不可能派が半々に分かれるという結果になりました。医師の間でも意見が分かれており、倫理的な問題も絡んでいることから、確実な男女の産み分けは難しいというのが今回の結論になりそうです。
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「男の子と女の子を産み分けることができるといいな」
そう思ったことはありませんか?
しかしインターネットで調べてみても、男女の産み分けに関する情報は多岐にわたり、どれが正しい話なのかわかりません。
それなら、産婦人科のお医者さんの意見を聞きたい!そんな経緯で、今回の調査が企画されました。
「男女の産み分けは可能か?」について、現役の産婦人科医150名が出した回答とその見解についてぜひ覧ください。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年10月27日から同年10月29日にかけて行われ、産婦人科医150名から回答をいただきました。

男女の産み分けは、意見が真っ二つに分かれる

図1

集計結果では、男女の産み分けが可能派と不可能派が半々という結果になりました。
つまり、医師の間でも意見が分かれるようなのです。
それぞれの回答別にコメントを見ていきましょう。

男女の産み分けはおそらく不可能

  • 60代男性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく不可能
    現在の所、受精する際のY精子とX精子を振り分けることは不可能です。体外受精、胚盤胞培養、着床前診断を行えば性別は解りますが、全てが希望する性別の受精卵になるとは限らないので、現状では産み分け法は困難であると考えます。
  • 50代女性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく不可能
    精子を遠心分離するとX精子が増えるという話はかつてありましたが産み分けにまではなりません。体外受精にして出生前遺伝子診断すれば可能になりますが、産み分け目的で行うべきでないと思われるので。
  • 30代女性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく不可能
    いろいろありますが、恐らく不可能です。そもそも確率は50%ずつなので、産み分けでそうなったのかは誰にも証明できません。
  • 60代男性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく不可能
    当方でも産み分けは行っていますが、幾分可能性が上がるだけで完全な産み分けは無理と思います。
  • 60代男性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく不可能
    自然妊娠では、産み分け方法について成書において記載をみたことはありません。

この回答を選んだ医師からは、「現状では産み分け法は困難」、「恐らく不可能です」といったように男女の産み分けは難しいとする意見が多かったです。
体外受精、着床前診断では性別はわかる、とした医師のコメントもありましたが、産み分けという状況には至らないとしていました。
また、体外受精を産み分け目的で行うべきでない、というコメントもあり、あくまでも不妊治療の方法であることから、体外受精等を意図的に産み分け目的で行うべきではないとする医師の意見もありました。
産み分けは行っているとした医師も「幾分可能性が上がるだけで完全な産み分けは無理」と言及しており、過度な期待は禁物のようです。

男女の産み分けは可能

  • 50代男性 産婦人科 男女の産み分けは可能
    男精子と女精子の性質の違いに注目して行えば可能です。ただし、100%は保証はできませんが。
  • 30代男性 産婦人科 男女の産み分けは可能
    技術的には可能です。ただし倫理的なものをクリアしないといけないので多分無理だと思います。
  • 50代男性 産婦人科 男女の産み分けは可能
    受精卵以降なら今でも可能だが、精子を選別する方法では、まだ100%は難しいです。
  • 60代男性 産婦人科 男女の産み分けは可能
    以前、パーコール法で、産み分けは可能だったが、今は学会で認められていません。
  • 50代男性 産婦人科 男女の産み分けは可能
    倫理的問題があります。学会の指針に従って行うべきです。

こちらを回答した医師のなかでも目立ったのは、技術的に可能だが、倫理的な問題があることから、必ずできるものではないとする内容でした。
コメントでは、パーコール法という方法も紹介されていました。

パーコール法は、精液から雑菌を取り除いて洗浄しながら、元気な精子だけを濃縮する方法です。
引用:人工授精(AIH) -福田ウイメンズクリニック

さらに以下の文章は、日本産科婦人科学会の「倫理に関する見解」というページにあったもので、やはり男女の産み分けに関しては、人の倫理的な側面がつきまとうようでした。

<参照>
「XY精子選別におけるパーコール使用の安全性に対する見解」の削除 

男女の産み分けはおそらく可能

  • 60代男性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく可能
    どの医療機関でも実際には成功確率が低いようです。皇室の例を見ても難しいものだとはおもいます。しかし、身近な例では、結構うまくいっています。
  • 40代男性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく可能
    卵子、精子の医学的選択が可能であれば可能ではないかと思うが、倫理的観点や、安全性の面からその技術研究は進まないと思います。
  • 60代女性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく可能
    最近は比較的うまくいっているのでは?でもそれを望む人がどれだけいるかです。
  • 40代女性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく可能
    100%は無理ですが。自然妊娠か人工受精かによっても違います。
  • 60代男性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく可能
    X染色体を持つ精子とY染色体の精子では重さやpH感受性が違うことを利用ます。確実でないのですが。
  • 40代男性 産婦人科 男女の産み分けはおそらく可能
    女の子になるX精子の方が強い、という原則を応用して、ある程度は産み分けできるのではないでしょうか。

こちらも産み分け自体は確実ではないものの、技術的に可能とするコメントが見られました。
男女の産み分けの成功率に関しては、高いとする医師もいれば低いとする医師もいて、見解が分かれていました。

男女の産み分けは不可能

  • 60代男性 産婦人科 男女の産み分けは不可能
    産婦人科としては不可能だとは思います。ただほぼ50%50%ですから、どっちを話しても半分は当たりますが、自分の子供で生み分けはしませんね。
  • 50代男性 産婦人科 男女の産み分けは不可能
    なにもしなくても半分はあたります。医学的には精子のX,Yをしらべない限り不可能と思います。
  • 50代男性 産婦人科 男女の産み分けは不可能
    妊娠した時点で性別は決まっています。産み分け(という言葉は不適切で)など存在しないです。

こちらでは、男女の産み分けについて「ほぼ50%50%です」、「なにもしなくても半分はあたります」といったコメントが見られ、さらには「産み分けなど存在しない」といった医師の見解もありました。

 

男女の産み分けは、難しいかもしれない

本調査によれば、男女の産み分けが可能派と不可能派が半々に分かれるという結果になりました。
医師の間でも意見が分かれており、倫理的な問題も絡んでいることから、確実な男女の産み分けは難しいというのが今回の結論になりそうです。

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