水中分娩のメリット・デメリットについて知りたい!産婦人科医120名に聞きました

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アンケートに参加した産婦人科医の6割以上が水中分娩のメリットは「わからない」と答えました。デメリットについては、「トラブルが起こった場合に即座に対応ができない」、「母子ともに感染症を引き起こす恐れがある」、「わからない」が上位を占めました。産婦人科医からみると水中分娩は、あまりスタンダードではないようで、今回の結果をみるとやはりデメリットも考慮して出産方法を選ぶ必要がありそうです。
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皆さんは、水中分娩という出産の方法を知っていますか?
水の中でというと、お風呂につかるイメージ?なんて思ってしまいますが、芸能人の長谷川潤さんも体験された出産方法のようなのです。

<参考>
長谷川潤、水中出産を体験「女の子が浮いてきた!」 | マイナビニュース 

水につかると気持ちよさそうですが、一方で赤ちゃんが出産するときに水の中って大丈夫なのでしょうか?
これからどんな出産がいいのかな?と考え始めた妊婦さんのために、今回は、水中分娩のメリット・デメリットについて産婦人科医124名に聞きました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年9月19日から同年9月25日にかけて行われ、産婦人科医124名から回答をいただきました。

まずは、水中分娩はどんなメリットがあるのか聞いてみました。

水中分娩のメリットは、産婦人科医からみると少ないという結果に

図1
  • 60代女性 産婦人科
    きちんと管理された水中分娩は、上記(体温に近い温度の水温であり、心身ともにリラックスした状態で分娩できる)のように言われています。
  • 50代男性 産婦人科
    水中分娩のメリットは、体位変換をしやすいこと。あとは場合によって変わります。
  • 40代女性 産婦人科
    水中分娩を希望されたことがなく、勤務施設のいずれでもやっておらず、メリットについて考えたことがありません。
  • 30代女性 産婦人科
    あんまり普及していないあたり、さほどメリットないのではないかと思いますが。
  • 60代男性 産婦人科
    胎児心拍のモニターができないので、胎児機能不全の診断を継続的に実施できないのが欠点です。
  • 40代男性 産婦人科
    デメリットも多いので、最近は水中分娩は下火な印象があります。
  • 40代男性 産婦人科
    経験がないので、わかりません。

調査結果では、アンケートに参加した産婦人科医の6割以上が水中分娩のメリットは「わからない」と回答しました。
医師のコメントでは、メリットについて「体温に近い温度の水温であり、心身ともにリラックスした状態で分娩できる」や「体位変換をしやすいこと」などがあがっていましたが、その他は、デメリットを指摘する声や経験がないためわからないとする意見が大半を占めました。
以前に吸引分娩の経験があるか聞いたアンケートでは、ほとんどの医師が経験ありと答えたのに対し、今回の水中分娩は経験がない、わからないとした医師がかなり多かったように思います。
産婦人科医からみると水中分娩は、あまりスタンダードではないようでした。

では、そんな水中分娩のデメリットについてもう少し詳しく見てみましょう。

水中分娩は、感染リスクやトラブル時の対応が難しくなることが

図2

  • 60代男性 産婦人科
    分娩1期にバスにつかることは陣痛緩和、リラックスなどの効果あるが、 ひと水中で出産するのは自然ではない、 感染、その他 母児のモニターができないことなど 問題多いです。
  • 60代男性 産婦人科
    とっさの会陰切開、吸引分娩もできないし、水の中で母児共に感染の機会が増えます。
  • 50代女性 産婦人科
    順調な自然分娩というのが前提で、リスクのある方には実施できないと思います。
  • 30代女性 産婦人科
    トラブル時の対応が一番困ります。分娩はそこが一番大切だと思うので。
  • 50代男性 産婦人科
    人間は陸生動物であり、水中分娩のメリットはほとんどありません。

水中分娩のデメリットについては、「トラブルが起こった場合に即座に対応ができない」、「母子ともに感染症を引き起こす恐れがある」、「わからない」とした回答が上位を占めました。

医師のコメントからは具体的に、

  • 感染症を起こす危険性がある
  • とっさの会陰切開、吸引分娩ができない
  • 母児のモニターができない

といった内容が挙げられていました。

出産は病気ではないため、トラブルなく行えると思っている一般の方が多い、という話を聞いたことがありますが、回答をみると出産のデメリットも考慮しながら出産方法を検討する必要がありそうです。
コメントからは、産婦人科医の方々が常にトラブル・リスクを意識しながら出産に携わっていることが伺えました。

水中分娩は、リスクを踏まえた上で検討しましょう

本調査によれば、アンケートに参加した産婦人科医の6割以上が水中分娩のメリットは「わからない」と答えました。

デメリットについては、「トラブルが起こった場合に即座に対応ができない」、「母子ともに感染症を引き起こす恐れがある」、「わからない」とした回答が上位を占めました。

産婦人科医からみると水中分娩は、あまりスタンダードではないようで、今回の結果をみるとやはりデメリットも考慮して出産方法を選ぶ必要がありそうです。

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