イシコメ

マタニティーブルーの原因は、ストレス?ホルモンバランスの変化?産婦人科医145名に聞いてみました

マタニティブルーの女性
マタニティーブルーの原因に「妊娠中や産後のストレス」を挙げた医師が最も多く、「ホルモンバランスの乱れ」、「もともとの性格・気質」、「周囲に相談相手がいない」、「子育ての疲れ」が支持を集めました。ホルモンバランスの変化や本人の気質は仕方のない面もありますが、ストレスや疲れを溜めない生活を送ることを意識し、周囲の協力を借りながらが大事そうです。
妊娠・出産・不妊の悩み
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

妊娠出産はいろいろと変化が激しい時期ですし、気持ちの部分で大変になるときもあるかと思います。
みなさんは、マタニティーブルー(マタニティーブルーズともいわれるようです)って聞いたことはありますか?
日本産科婦人科学会によれば、以下のように説明されていました。

1.マタニティーブルーズ

分娩直後から産後7~10日以内にみられ,主に 2 ~ 4 日を発症のピークとする一過性の情動障害と定義される.いわゆる「疾病」として取り扱う必要はないとされているが,精神症状として,涙もろさ,不安感,焦燥感,緊張感,抑うつ気分,集中力欠如などが現れ,身体的には易疲労感,食欲不振,頭痛などを訴える.通常は無治療でも発症から数日以内にはこれら症状は完全に消失する.

引用:12.産褥異常の管理と治療 - 日本産科婦人科学会 

つまり、病気とは言わないまでも出産後に涙が出てきたり、気持ちが不安定になったりしてしまう状態のようで、同じ資料のなかには、頻度が10%から30%という記載がありました。
今回は、そんなマタニティーブルーの原因について産婦人科145名にアンケートを行っています。結果は、果たして?

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年11月21日から同年11月30日にかけて行われ、産婦人科医145名から回答をいただきました。

マタニティーブルーの原因は、多岐に渡る

集計結果では、マタニティーブルーの原因に「妊娠中や産後のストレス」を挙げた医師が最も多く、他にも「ホルモンバランスの乱れ」、「もともとの性格・気質」、「周囲に相談相手がいない」、「子育ての疲れ」が支持を集めました。

以下が、アンケートに寄せられたコメントになりますので、見ていきましょう。

選択肢のほぼ全ての可能性が考えられる

  • 30代女性 産婦人科
    ほぼすべて当てはまるでしょう。特に産後うつは増加傾向にあり、問題になっていますね。経腟分娩がよかったのに、骨盤位のため帝王切開になってしまい、分娩方法に納得ができず、お腹の傷を見るとつらい気持ちになって、子供にも愛着がもてず、産後うつになった方がいらっしゃいました。

こちらの医師のコメントでは、選択肢のほぼ全てがマタニティーブルーの原因になりうるとしていました。
紹介いただいたエピソードもなかなか大変そうな状況で、深刻なマタニティーブルーは産後うつにつながることが伺えます。

ホルモンバランスの変化を強調するコメントも

  • 50代女性 産婦人科
    産後の方が多いと思います。育児への不安がいちばんと思いますが、分娩がきっかけになっただけで、突然発症している例もあり、ホルモンの変化を疑います。もっと科学的に原因が分析されると良いですね。脳内の物質の変化とか脳血流の変化とか。早く診断できて治療できれば少子化に少しでも歯止めがかかるかと思います。家族も大変ですからね。
  • 40代男性 産婦人科
    ベースにホルモンバランスの変化と性格があり、それプラス育児のストレスだと思っています。
  • 40代女性 産婦人科
    ホルモンバランスの変化など、「産後である」ことが悪いのであって、ご本人の要因はあまり関係ないと思います。原因はよく分かっていないと思います。

今回医師のコメントで多く指摘されていたのは、出産によるホルモンバランスの変化でした。
ホルモンバランスの変化に加えて育児ストレスを強調されているコメントもあり、マタニティーブルーには複数の要因が絡んでいるようです。

本人の気質・性格が影響する?

  • 50代女性 産婦人科
    周囲に相談相手がいない、疲れ、ストレスの3種が大きいですが、背景に元々の気質などはあると思います。
  • 50代男性 産婦人科
    本人の気質も影響しますが、妊娠中から産後までの相談相手を確保できるか、も重要と考えます。
  • 40代女性 産婦人科
    マタニティーブルーは誰にでも起きうるものと考えてほしいです。性格や気質は産後うつや悪阻には関係するかと。
  • 40代男性 産婦人科
    神経質、几帳面な鬱になりやすい人がハイリスクと思います。
  • 50代男性 産婦人科
    もともとの気質的な要因もありますが、環境要因が大きいです。

本人の気質は関係ないとする医師の声も見られた一方で、このように本人の素因・気質を指摘する医師のコメントもあり、見解がわかれるところでした。
誰にでも起きると考えるべき、という医師の声も聞かれたことから、「私は楽観的な性格だから大丈夫!」などと、過信しすぎない方がよいかもしれませんね。

その他にも相談相手がいないことや育児疲れ・ストレスが指摘されていました。

全体を通して言えることは、やはりマタニティーブルーは、多岐に渡る原因がありそうです。

マタニティーブルーは、ストレスや疲れを溜めない生活が大事

本調査では、マタニティーブルーの原因に「妊娠中や産後のストレス」を挙げた医師が最も多く、「ホルモンバランスの乱れ」、「もともとの性格・気質」、「周囲に相談相手がいない」、「子育ての疲れ」が支持を集めました。
ホルモンバランスの変化や本人の気質は仕方のない面もありますが、ストレスや疲れを溜めない生活を送ることを意識し、周囲の協力を借りながらが大事そうです。

ツイート
この記事の著者

関連する記事