私たちは、日常的に様々な飲み物を飲んでいます。
コーヒーが好き、炭酸飲料が好き、さらにはお酒が好きなど人によっていろんな好みがありますよね。
普段はあまり気にせず口にしている飲み物も、妊娠中だとお腹の赤ちゃんに影響はないか気にしてしまう方もおられると思います。
そこで今回は、妊娠中に避けた方がいい飲み物はあるのか、逆に積極的に飲んだ方がいい飲み物はあるのかを産婦人科医140人に聞いてみました。
※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年12月4日〜12月11日にかけて行われ、産婦人科医145名から回答を頂きました。
妊娠中はNGの飲み物は?
まずは、妊娠中に避けるべき飲み物はあるのか聞いてみました。

- 60代男性 産婦人科 ある
体重が過剰に増加気味とか、妊娠性糖尿病の妊婦さんは、例えば、甘い缶コーヒーとかコカコーラなどの高カロリー飲料は避けるべきでしょう。 - 30代女性 産婦人科 ある
コーヒーなどのカフェインとアルコールだけです。よく炭酸飲料はどうかを聞かれますが、特に問題はないと思っています。 - 60代男性 産婦人科 ある
全てのアルコール飲料、リポビタンDなどの栄養ドリンクです。糖分の多い清涼飲料や、カフェインの多いモンスターエナジーなどは避けるべきです。 - 30代女性 産婦人科 ある
糖分の多いものとカフェインの多いものです。カフェインは絶対に悪いわけではないですが、摂りすぎには注意が必要です。 - 50代男性 産婦人科 ある
抗酸化活性の強い飲料は胎児動脈管を細める作用があると考えられるため、過度な摂取は避けた方がよいと思われます。 - 60代女性 産婦人科 ない
特別多く飲まない限りは、問題はないと思います。 - 50代男性 産婦人科 ない
まさかお酒は飲まないでしょうから、特にありません。
約6割の医師が妊娠中避けるべき飲み物は「ある」という結果となりました。
「ある」と回答した医師のコメントでは、コーヒーやエナジードリンクなどのカフェイン飲料や糖分を多く含むジュースなどの摂りすぎは控えるべきとする意見が目立ちました。
「ない」と回答した医師は、過剰に摂取しなければ問題ないというコメントがほとんどでした。
日常生活では摂りすぎないよう気をつければ、そこまで過敏になる必要はないかもしれませんね。
また、医師のコメントにもありましたが、妊娠中の飲酒は胎児に悪影響を及ぼす可能性があり、避けましょう。
妊娠中にオススメの飲み物は?
さて、ここまで妊娠中に飲むべきでない飲み物をご紹介してきましたが、次はむしろ妊娠中に進んで飲むべき飲み物はあるのか聞いてみました。

- 60代男性 産婦人科 ない
お好きな飲み物で良いと思います。ただし、炭酸飲料は陣痛増強時に嘔吐を誘発するので、避けてもらっています。と言うか、そのようなものを飲む妊婦さんはいませんね。 - 50代男性 産婦人科 ない
水分補給はのどが渇くまえに飲んだ方がよいと考えますが、通常のペットボトル水でよいかとおもいます。 - 30代女性 産婦人科 ない
甘いものなどの嗜好品は別として、体が必要としている飲みたいものを飲みたいときに飲んでいただければ問題ないです。 - 50代男性 産婦人科 ない
つわりの際は、糖分や電解質の入ったものを飲むように勧めますが、妊娠中全般としては特にありません。 - 50代男性 産婦人科 ない
飲み物の種類は関係ありません。脱水にならないようにすれば良いです。 - 40代女性 産婦人科 ない
合併症がなければ、なんでも好きなものでよいと思っています。 - 30代男性 産婦人科 ある
ポカリスエットなどのスポーツドリンクを飲んでもらいます。 - 50代男性 産婦人科 ある
代謝がさかんになり、発汗もするので、スポーツドリンク系を勧めています。
7割以上の医師が特に勧める飲み物は「ない」とする結果になりました。
飲み物は基本何でもいいとする意見が多く、脱水に注意してこまめに水分補給をすることが大事なようです。
オススメの飲み物が「ある」とする回答のなかでも、つわりの際のスポーツドリンクを挙げている医師がおられました。
ただし、スポーツドリンクも糖分が含まれているので、飲みすぎないようにという指摘もあり、適度な摂取を心掛けた方がよさそうです。
カフェインや糖分の摂りすぎには注意して、こまめな水分補給を
今回の調査では、妊娠中のアルコールはやめておいた方がよく、摂取量に注意すべき飲み物としてカフェインや糖分が挙げられていました。
また、進んで摂取したほうがよい飲み物は特にないという結果になりました。
カフェインや糖分の摂りすぎは普段から注意したほうがよさそうですが、過剰ではなければよいとした医師のコメントもみられたことから、あまり神経質になりすぎず、こまめな水分補給を心掛けることが大事そうです。