妊娠中はより多くの水分が必要?カフェイン飲料は大丈夫?産婦人科医140人に聞いてみました

コーヒーを飲む妊婦
妊娠中の水分補給は普段通り、または少し多めを意識し、カフェインは量や時期に気をつけるとよいという結果でした。妊娠中は何かと不安になりがちですが、あまり過敏にならずに飲んだり食べたりを楽しめるといいですね!
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以前の記事では、妊娠中に飲むべき、また避けるべき飲み物をご紹介しました。

その中で、こまめな水分補給が大事とありましたが、普段の日常生活よりも多くの水分を摂るべきなのでしょうか?
また、カフェイン飲料の飲みすぎに対する注意喚起もありましたが、カフェイン飲料を飲みすぎると胎児や母体に影響があるのでしょうか?
今回も、普段妊婦さんに生活指導をしている産婦人科医140名に回答していただきました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年12月4日〜12月11日にかけて行われ、産婦人科医145名から回答を頂きました。

 

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妊娠中はいつも以上の水分補給が必要?

まずは、妊娠中は普段よりたくさんの水分が必要なのか、聞いてみました。

図1
  • 60代男性 産婦人科 通常と同じくらいの水分補給で問題ない
    日常生活では通常通り、分娩時は多めにとる必要があります。
  • 50代男性 産婦人科 通常と同じくらいの水分補給で問題ない
    非妊時に比べて、臨月では約1.5倍の水血症となりますが、正常妊婦であれば身体が勝手に調節してくれるので、いつも通りで良いです。
  • 60代男性 産婦人科 通常と同じくらいの水分補給で問題ない
    健康な妊婦さんであれば、自然に身体が欲するので、それに合わせれば良いでしょう。
  • 40代男性 産婦人科 通常と同じくらいの水分補給で問題ない
    凝固系の亢進が見られますが、通常の水分補給で良いと考えます。
  • 60代女性 産婦人科 通常より多くの水分補給が望ましい
    胎盤などの血流を維持できやすいように、妊婦は水血症になっているので、血液濃縮を起こさないように、水分はしっかり取ることが大切で、塩分さえ制限していれば浮腫になることはないと考えています。
  • 50代女性 産婦人科 通常より多くの水分補給が望ましい
    脱水と低血糖の予防になります。緊急帝王切開や分娩時の出血が多い場合は、事前に水分をとってもらっておいた方が、メリットがあると思います。
  • 30代女性 産婦人科 通常より多くの水分補給が望ましい
    後期になると頻尿になり水分を控えがちですが、むしろたくさん摂るように指導します。
  • 60代男性 産婦人科 通常より多くの水分補給が望ましい
    代謝も亢進しているし、血液粘度を下げるためにも通常よりは多く取るべきです。
  • 40代男性 産婦人科 通常より多くの水分補給が望ましい
    特に、悪阻の時期は脱水になりやすいので多めに摂るように説明しています。

半数以上の医師が妊娠中の水分補給について「いつも通りで問題ない」と回答する結果となりました。
医師のコメントでは、のどが渇いたと思ったときに飲めばよいという意見が多かったように思います。
また、通常より多くの水分補給が望ましいとした医師のなかでは、脱水や血液濃縮の予防のためとする意見が目立ちました。
ほかにも、妊娠後期の頻尿でも水分補給を控えるのはやめた方がいいという指摘や、つわりのときや出産前は特に水分補給をした方がいいという意見もありました。
無理して水分摂取を増やす必要はないようですが、十分な水分補給は心掛けたほうがよさそうですね。

カフェインは胎児や母体にどんな影響があるの?

続いて、もしカフェインを過剰に摂取してしまったら胎児や母体にどんな影響があるのかを調査しました。

図2
  • 60代男性 産婦人科 
    過剰な摂取は良くないと思いますが、1日1〜2杯くらいのコーヒーでは、影響は無いと思います。
  • 40代男性 産婦人科
    どんなものでも摂取過多であれば、何かしらの影響が出る可能性があると思いますが、実際にどう影響が出るか実感もありません。
  • 50代男性 産婦人科
    多量摂取の定義が難しいと思いますが、一日コーヒー5杯以上はやめたほうがいいと思います。
  • 60代男性 産婦人科
    血管収縮を胎盤できたすと胎児への栄養、酸素供給が減少するのかもしれません。
  • 60代男性 産婦人科
    カフェインの取り過ぎは、血管を収縮させ、結果的の臍帯血液量を減少させます。
  • 60代男性 産婦人科
    最近のレポートでは、コーヒーは低体重児、早産の傾向が増加するとなっていたと思います。
  • 30代女性 産婦人科
    妊娠初期は流産と関連していると思います。初期を過ぎればあまり問題ないかとも思います。

調査の結果、「影響はほとんどない」とする回答が一番多く、「低体重児で生まれてくる可能性が高まる」とした回答が続きました。
医師のコメントのなかには、カフェインを摂りすぎると血管収縮が起こり、胎児へ送られる血液が少なくなることで低体重児や早産になる可能性を指摘するものがありました。さらに妊娠初期のカフェインには注意するようにといった声も。
それに対し、通常の一日に飲むコーヒーの量では影響がないとする意見も多かったことから、カフェインの量や時期に気をつけてもらうことが大事みたいでした。

あまり過敏にならず、妊娠中も飲食を楽しみましょう

今回の調査では、妊娠中の水分補給は普段通り、または少し多めを意識し、何を飲むかまでは気にしすぎなくてよいという結果でした。
医師からはカフェイン飲料といえども、1、2杯くらいなら特に問題はないとのことで、カフェインの量や時期に気をつければ大丈夫そうでしたが、気になる場合は主治医に相談してみてください。
ともあれ、妊娠中も飲んだり食べたりを楽しめるといいですね!

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