妊娠中のめまいの原因と種類は?どう対処したらいいの?産婦人科医120名に聞きました

めまいを感じている女性
妊娠中のめまいの原因は、「ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れ」が最も支持を集めました。また、めまいの種類は、「立ち眩みを伴うめまい」を回答した医師が半数以上と最も多く、次に「浮動性のめまい」が続きました。対策については、「安静」、「十分な睡眠」、「楽な姿勢」が大事という結果になり、妊娠中に無理をしない心がけが大事そうです。
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妊娠中にめまいを起こすことがあるって知っていましたか?
一言でめまいと言っても、ぐるぐるするめまいからふわふわするめまい、長い時間続くものもあれば、短い時間でおさまるめまいもありますよね。
めまいの原因も脳からくるもの、耳からくるもの、水分不足からくるものと色々なものがあると聞いたこともあります。
そんなめまいが妊娠中に起こるのであれば、どんな原因があり、どんな種類のめまいなのでしょうか?
そして、もしめまいが起きたら実際にどんな対処をすればよいのでしょうか?
今回は、そんな妊娠中のめまいの原因、種類、対処方法について産婦人科医128名に聞きました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年9月1日から同年9月19日にかけて行われ、産婦人科医128名から回答をいただきました。

妊娠中のめまいの原因は、ホルモンバランスの変化が最多

図1
  • 30代女性 産婦人科
    ホルモンの変化や循環血漿量を含む身体に変化によると思います
  • 40代男性 産婦人科
    起立性低血圧と三半規管の異常が主要なトラブルで、意外に貧血によるものは少ないと思います。
  • 40代女性 産婦人科
    実際に貧血状態にある方は少なく、一過性の症状である場合がほとんどです。
  • 60代男性 産婦人科
    本人のいう貧血症状は、体調不良や疲れによる立ちくらみのことがおおいです。
  • 60代女性 産婦人科
    妊娠中のため、色々な可能性があると思います。
  • 50代男性 産婦人科
    迷走神経反射によるものが多いと思います。

調査では、妊娠中のめまいの原因として、「ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れ」が最も支持を集め、次に「つわりによる脱水」、「迷走神経反射」などが続きました。
医師のコメントを見ていると、妊婦さんが思っているよりは、貧血が原因のことは少ないようで、むしろホルモンバランスや身体の血液量の変化によるものや体調不良によることが多いようです。
また、選択肢に出てきた「迷走神経反射」ですが、日本救急医学会のホームページによれば、身体に刺激された結果、心拍や血圧が低下する状態みたいです。

迷走神経反射
ストレス,強い疼痛,排泄,腹部内臓疾患などによる刺激が迷走神経求心枝を介して,脳幹血管運動中枢を刺激し,心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす生理的反応。

引用:迷走神経反射 日本救急医学会・医学用語解説集 

次に、妊娠中に起こるめまいの種類を聞きました。

図2
  • 40代男性 産婦人科 立ち眩みを伴うめまい
    特におきやすいのは立ちくらみですが、いわゆる良性発作性頭位めまい症もおきやすくなります。
  • 50代女性 産婦人科 立ち眩みを伴うめまい
    回転性めまいは、内耳の浮腫に由来するのでは?起立性低血圧による立ち眩みもよくあります。
  • 80代男性 産婦人科 立ち眩みを伴うめまい
    どんなめまいか聞いたことがありませんが、立ちくらみが多いのではないでしょうか。
  • 50代男性 産婦人科 立ち眩みを伴うめまい
    なので、急に動作をせずに、ゆっくり動くことを勧めています。
  • 50代男性 産婦人科 立ち眩みを伴うめまい
    気分が少し悪いのを我慢するとバタッと倒れるみたいです
  • 40代男性 産婦人科 浮動性のめまい
    ふわふわした感じがするという妊婦さんが多いです。

調査では、妊娠中のめまいの種類は、「立ち眩みを伴うめまい」を回答した医師が半数以上と最も多く、つぎに「浮動性のめまい」が続きました。
医師のコメントからも、立ち眩みのようなめまいが一番多いと思ってよさそうでした。
また、気分が悪い状態を我慢するとめまいを引き起こすことがあるようで、注意喚起をする医師のコメントもありました。

最後に、妊娠中にめまいを起こしてしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?こちらも聞いてみました。

妊娠中のめまいの対処方法は、安静・睡眠・楽な姿勢

図3
  • 40代女性 産婦人科
    貧血があれば投薬治療しますが、ない場合は水分摂取と安静を指示します。
  • 50代男性 産婦人科
    人混みを避ける、長時間の立ちっぱなしを避ける などの指導をしています。
  • 50代男性 産婦人科
    起立性低血圧の場合は、急に立ったり体位変換しないように気をつけてもらいます。
  • 50代男性 産婦人科
    あまり無理しないことと、気分が悪くなったらすぐにすわることです。
  • 60代男性 産婦人科
    貧血があれば、その治療を行いますが、耳鼻科疾患なら耳鼻科で治療をしていただきます。

調査では、妊娠中のめまい対策は、「安静」、「十分な睡眠」、「楽な姿勢」が上位を占めました。
コメントからは、貧血などの原因があれば治療し、三半規管などの耳鼻咽喉科の領域であれば専門医受診になるようでした。
そういっためまいでなければ、基本は、無理しない生活送ることが大事そうでした。

妊娠中のめまいは、無理しない心がけが大事

本調査によれば、妊娠中のめまいの原因は、「ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れ」が最も支持を集め、次に「つわりによる脱水」、「迷走神経反射」などが続きました。
また、めまいの種類は、「立ち眩みを伴うめまい」を回答した医師が半数以上と最も多く、次に「浮動性のめまい」が続きました。
対策については、「安静」、「十分な睡眠」、「楽な姿勢」が大事という結果になり、妊娠中は無理しない心がけが大事そうです。

医師のコメント

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