緊急避妊の実際について教えてください!産婦人科医120名にアンケート調査

緊急の避妊法を調べる女性
産婦人科医が緊急避妊の受診を担当される年間の数は、「1〜10人未満」が最も多く、次に「10〜50人未満」という回答がつづきました。また、実際の受診状況については、半数以上の医師が「多くの患者さんは速やかに受診する」としました。
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皆さんは、緊急避妊という方法を知っていますか?
日本産科婦人科学会によると、以下のように説明されていました。

緊急避妊法(EC)とは、避妊措置に失敗したまたは避妊措置を講じなかった性交(Unprotected Sexual Intercourse: UPSI)後に緊急的に用いるものであり、通常の経口避妊薬のように計画的に妊娠を回避するものではない最後の避妊手段である

引用:緊急避妊法の適正使用に関する指針 - 日本産科婦人科学会 

つまり、避妊の失敗などによる望まない妊娠を避けるために行われる手段ですが、実際に緊急避妊はどんな現状で、具体的にどう行動したほうがよいのでしょうか?
今回は緊急避妊にまつわるこれらの疑問について、産婦人科医124名に聞きました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年12月5日から同年12月8日にかけて行われ、産婦人科医124名から回答をいただきました。

まずは、緊急避妊で受診する方はどのくらいなのでしょうか?
その現状について聞いてみました。

産婦人科医1人につき年間で数人〜数十人の緊急避妊に対応

図1
  • 30代女性 産婦人科 1〜10人未満
    緊急避妊薬自体の認知度がまだ低いのか、意外と少ないです。
  • 50代男性 産婦人科 1〜10人未満
    時々あります、一般救急外来で処方できるように指導しています。
  • 50代男性 産婦人科 1〜10人未満
    うちは大きな病院ですので、はばかりが生じるでしょう。開業医のところが多いと思います。
  • 30代男性 産婦人科 1〜10人未満
    性暴力の被害者のみにしか処方していない病院のためです。
  • 30代男性 産婦人科 10〜50人未満
    受け付けているかいないか、病院のスタンスで決まるでしょう。
  • 60代男性 産婦人科 10〜50人未満
    考えたこともないですが、1か月に2~5人くらいはあるのでこんなものでしょうか。
  • 50代女性 産婦人科 10〜50人未満
    たぶん問題ないと思われる時期でも心配で処方を希望する方もいます。

こちらの調査では、産婦人科医が年間でどのくらい緊急避妊の方の受診を担当しているのか質問をしました。
結果、「1〜10人未満」と回答した医師が最も多く、次に「10〜50人未満」とした回答がつづきました。
医師のコメントによれば、病院側の役割やスタンスによって緊急避妊をあまり受けていない医療機関もあるようです。
このため、受診を検討する際は、緊急避妊をやっているかどうか、あらかじめ電話で確認するのがよいかもしれませんね。

さて、緊急避妊は受診が早いほど成功率が高いと聞きますが、次に実際はどれくらい速やかに受診されているのか聞きました。

速やかな受診が多いが、ときどき遅れるケースがある

図2
  • 60代男性 産婦人科 多くの患者さんは速やかに受診する
    72時間以内ということになっていますが、早く受診しますね。彼氏が勧めることが多いです。
  • 70代女性 産婦人科 多くの患者さんは速やかに受診する
    緊急避妊薬服用で100%避妊できると思われてしまうことに、説明に苦慮しました。
  • 60代女性 産婦人科 多くの患者さんは速やかに受診する
    比較的知識はあるようで、そこそこ早い時期に来院しています。
  • 50代女性 産婦人科 多くの患者さんは速やかに受診する
    72時間以内ということなのでそこまで急がなくとも良いのに、救急外来で希望する人が稀にいます。
  • 30代男性 産婦人科 ときどき休日などを挟んでしまい、受診が遅れるケースがある
    「避妊失敗。でも、必ずしも妊娠するとは限らない…」といった感じで、半日~1日悩んで来られるケースは有ります。
  • 50代男性 産婦人科 ときどき休日などを挟んでしまい、受診が遅れるケースがある
    ときどき休日などを挟んでしまい、受診が遅れるケースがあります。
  • 30代女性 産婦人科 ときどき休日などを挟んでしまい、受診が遅れるケースがある
    以前は深夜にもくる方がいましたが最近は翌日がほとんどです。

集計結果では、半数以上の医師が「多くの患者さんは速やかに受診する」とし、次に「ときどき休日などを挟んでしまい、受診が遅れるケースがある」とした回答が続きました。
「以前は深夜にもくる方がいました」や「緊急避妊薬服用で100%避妊できると思われてしまう」など、緊急避妊を焦る方の対応に医師が苦労した場面も紹介されていました。
たしかに調べてみると日中の外来相談を促す医療機関がみられました。

尚、緊急避妊ピル(アフターピル)は休日、夜間の時間外では処方しておりませんので、午前中の外来に来院されますようお願いします。

引用:救急外来受診のご案内 - JAとりで総合医療センター 

「72時間以内ということなのでそこまで急がなくとも良い」とした医師のコメントもあるように、当日の夜焦って救急病院に行くのではなく、その日はインターネットや電話などで病院を探した上で、翌日速やかに受診するということも大事そうです。

緊急避妊は、焦らないで速やかに受診する段取りを

本調査によれば、産婦人科医が年間で緊急避妊の受診を担当される人数は、「1〜10人未満」が最も多く、次に「10〜50人未満」という回答がつづきました。
また、実際の受診状況については、半数以上の医師が「多くの患者さんは速やかに受診する」と答えました。
いざ緊急避妊が必要な状況になると焦ってしまうかもしれませんが、72時間というタイムリミットを念頭におき、夜中にあわてて救急病院に駆け込むのではなく、対応している病院を調べて翌日の外来に速やかに受診することが大事そうです。

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