医師が勧める、避妊方法ベスト3!産婦人科医124名にアンケート調査

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産婦人科医が勧める避妊方法の第1位は、ダントツで低用量ピル、第2位はコンドーム、第3位はIUD(子宮内避妊具)という結果になりました。低用量ピルの避妊の確実性を推す声が多かったですが、性病予防の観点からコンドームの併用も念頭におくとよさそうでした。
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避妊方法についてインターネットで調べると、いろいろと出てきませんか?
日本産科婦人科学会の学会誌では、避妊法の種類について以下のように説明されていました。

避妊法の種類であるが,伝統的方法として受精を妨げるバリア法がある.コンドーム,女性用コンドーム,ペッサリー,殺精子剤,周期法が挙げられる.また,バリア法以外にピル,子宮内避妊器具,緊急避妊がある.

引用:避妊法 - 日本産科婦人科学会 

こちらで挙げられていた避妊方法をまとめてみると、合計で7つもありました。

[バリア法]

  • コンドーム、女性用コンドーム
  • ペッサリー
  • 殺精子剤
  • オギノ式(周期法)

[バリア法以外]

  • 子宮内避妊器具
  • 経口避妊薬(OC)
  • 緊急避妊

このなかで、どれを選べばよいのでしょうか?
たとえばコンドームや経口避妊薬と呼ばれるピルは、よく耳にしますが、どれくらい確実に避妊できるのか?どれくらい簡単にできるのか?なども気になりますよね。
特に、産婦人科医がオススメする避妊方法があれば、知りたくありませんか?
今回は、そんな避妊方法について産婦人科医124名にアンケート調査を行い、ランキング形式で発表したいと思います!結果は、はたして?

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年12月5日から同年12月8日にかけて行われ、産婦人科医124名から回答をいただきました。

調査結果を見る前に、日本産科婦人科学会が提示している避妊法を選ぶ上で大事なポイントを知っておきましょう。

避妊法として整えるべき条件として,1)確実性,2)簡便性,3)性感維持,4)コストベネフィット,5)安全性,6)可逆性,7)女性の意志で決定できること,等が挙げられる.特に人口問題を抱えている発展途上国においては4の問題はかなり重要である.

引用:避妊法 - 日本産科婦人科学会

つまり、安全で、簡単で、確実な、女性側からの意思で決めることができる避妊の方法が理想のようですね。
では、これらのポイントを踏まえて産婦人科医が勧める避妊方法のベスト3を見ていきたいと思います。

産婦人科医が勧める避妊方法 ベスト3

図1

第1位 低用量ピル

  • 30代男性 産婦人科 低用量ピル
    確実性からです。しかし、性感染症は防げないので、コンドームなどの併用も必要です。経産婦などは、IUD(子宮内避妊具)のほうが、1度の挿入で、毎日の服用が要らないので、いいかもしれないですが。
  • 60代男性 産婦人科 低用量ピル
    避妊だけに効果があるのではなく、月経困難症等にも効果が多くの副効用があります。静脈血栓症は思ったほど多いわけではないと思います。
  • 50代男性 産婦人科 低用量ピル
    常時避妊が必要とする場合は経口避妊薬ですが、それほど必要としない場合はコンドームでよいでしょう。
  • 50代男性 産婦人科 低用量ピル
    副作用に注意が必要ですが、女性が主体性を持つという意味では、低用量ピルが良いと思います。
  • 40代女性 産婦人科 低容量ピル
    一番手軽で危険性が低く、確実な方法です。男性はあてにならないので、コンドームは確実性が低いです。
  • 40代女性 産婦人科 低用量ピル
    患者背景がないので一つに絞りにくいですが、年齢・肥満など問題なければOC(経口避妊薬)です

第1位は、ダントツで低用量ピルでした!
医師のコメントによれば、低用量ピルは確実性があり、常時避妊を必要とする場合に適しているとのことでした。
月経困難症などにも効果があるようで、メリットも多そうですね。
また、女性が主体性を持つ避妊方法という側面もピルを推す理由のようです。
ただし、副作用に注意が必要という医師のコメントもあり、処方の際には主治医にきちんと注意点を確認することが大事そうです。

第2位 コンドーム

  • 30代男性 産婦人科 コンドーム
    自分の勧める方法は、ピル+コンドームです。特に、男には責任が生じるので、避妊するなら、確実にコンドームを装着して欲しいと思います。
  • 40代女性 産婦人科 コンドーム
    失敗の可能性はありますが、性病の感染予防にもなるので。
  • 50代男性 産婦人科 コンドーム
    コンドームを付けることが普通にできる性生活が一番いいと思います。
  • 50代男性 産婦人科 コンドーム
    コンドームがもっとも簡便と思います。

第2位は、コンドームでした。
全体の2割の医師がコンドームを支持しましたが、コメントでは、大きく3つのメリットが挙げられていました。

  • 性病予防の効果がある
  • 安価である
  • 簡便である

たしかに医師の診察を必要とせず、コンビニエンスストアでも手にはいるため、安価や簡便という話は納得するところですね。
ただし、「失敗の可能性がある」とした医師の懸念もあり、複数の医師からは、ピル+コンドームが最も勧めるという意見もありました。
どれか1つを選ぶだけでなく、併用という選択肢を持つことも大事そうです。

第3位 IUD(子宮内避妊具)

  • 30代女性 産婦人科医 IUD(子宮内避妊具)
    個人的には、一度挿入すればしばらくフォローしなくてもいいですし、血栓リスクも少なく安心なのでIUD(子宮内避妊具)やIUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)が一番いいと思います。ですが、実際はピルを処方することがほとんどです。
  • 50代男性 産婦人科医 IUD(子宮内避妊具)
    銅イオン付きの子宮内避妊具は、なかなかのものですよ。
  • 50代男性 産婦人科医 IUD(子宮内避妊具)
    一度挿入してしまえば、ご本人にとって手間がかからないです。

第3位は、IUD(子宮内避妊具)でした。
子宮内避妊具という言葉について聞き慣れない方もおられるかもしれませんが、学会の資料によると、以下のように説明されていました。

子宮腔内に挿入し妊娠を防ぐ小さな器具を子宮内避妊器具(intrauterine contraceptivedevices:IUD)と呼ぶ.材料はプラスチックその他の高分子重合体で作られるが,その後銅やステロイドを付加した製品も開発された.比較的効果が高く安全な避妊法として知られる.使用期限は2年から5年である.

種類 現在使用できるものは5種類ある.

 従来型:FD1,優性リング

 銅付加型:マルチロード CU250RⓇ,ノバ T380Ⓡ

 黄体ホルモン含有型:ミレーナⓇ

引用:避妊法 - 日本産科婦人科学会 

どうやら避妊を目的として女性の体内に埋め込む器具のようで、一度埋め込めば本人の手間がかからないといった「簡便性」を支持する医師もおられました。
子宮内避妊具のなかでも銅イオンの避妊効果について言及した意見もみられましたが、銅イオンの効果が着床、つまり妊娠の成立を防ぐという説が学会の資料でも有力とされていました。
ただし、主に経産婦、いわゆる出産経験がある女性が選択する避妊法のようで、誰でもというわけではなさそうです。

産婦人科医がオススメの避妊方法は、ピル。コンドームの併用も検討しましょう。

本調査によれば、産婦人科医が勧める避妊方法の第1位は、ダントツで低用量ピル、続いて第2位はコンドーム、第3位はIUD(子宮内避妊具)という結果になりました。
低用量ピルの避妊の確実性を推す声が多かったですが、性病予防の観点からコンドームの併用も念頭におくとよさそうでした。
IUD(子宮内避妊具)が気になった方は、ピルと同様に医師の診察を受ける必要もあるため、産婦人科の医師に詳しく確認することをオススメします。

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