新生児の目やにの原因は?どんな時に受診した方がいいの?小児科医160名に聞きました

赤ちゃんの目
新生児の目やにの原因として「鼻涙管閉塞」が最も多く、次に「風邪などの感染症」が続きましたが、「逆さまつげ」、「鼻水の逆流」、「ゴミやほこりによるもの」も一定の支持を集めていました。受診の目安は、充血、発熱、目やにの量が多い時が上位の回答になりましたが、心配であれば受診してもらった方が良いとする小児科医の声も多くみられました。
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赤ちゃんは、しばしば目やにが出ることがあり、ひどいと目が開けられなくなることもあると聞きます。
何日もそうした状態が続くと、お母さんも心配になりますよね。
いったい赤ちゃんの目やにの原因は何なのでしょうか?
そしてどんな時に病院を受診した方がよいでしょうか?
現役の小児科医163名に新生児の目やにの原因と病院受診のめやすについて聞きました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年12月15日〜12月16日にかけて行われ、小児科医163名から回答を頂きました。

関連記事:
新生児の目やにで市販の目薬を使ってもいい?母乳点眼って本当にするの?ブジ―はいつ頃?小児科医160人に聞きました


まずは、赤ちゃんの目やにの原因を聞いてみました。

新生児の目やにの原因は、鼻涙管閉塞や風邪が多い

  • 60代男性 小児科
    鼻涙管閉塞が一番多いですが、逆さまつげを心配する人が多いです。逆さまつげは目を傷めないことを説明しています。
  • 60代男性 小児科
    ほとんどが鼻涙管狭窄によるもので、結膜充血がなければ点眼薬などの必要はありません。
  • 60代男性 小児科
    軽度のものは清拭のみで対応していますが、鼻涙管閉塞の場合は眼科で通水してもらわないと治癒しません。
  • 50代男性 小児科
    鼻涙管閉塞は生後3カ月までは外用点眼薬で経過観察、改善しないものは眼科紹介としてブジーをお願いしていますが、それほど多くはありません。
  • 40代男性 小児科
    感染症のときには目やにの量、色合いや性状に変化が現れます。濃い黄色で粘りが強く、量の多いもの、結膜の充血を伴うものでは細菌性結膜炎を疑います。通常みられる、白または薄黄色の目やには問題ないものと思います。
  • 60代男性 小児科
    寝起きは目が開かないぐらいでも、日中は目立たないなら鼻汁の逆流のことが多いです。風邪では鼻・咽頭粘膜の炎症ですから、涙管や結膜に波及することもあります。
  • 50代男性 小児科
    新生児であれば、風邪など感染症によるものが多いと思います。
  • 40代男性 小児科
    明らかな原因がわからないものはおそらくゴミ, 鼻汁逆流が多いものと考えます. ただ新生児の場合, 鼻涙管狭窄も一定数あるので鑑別に入れるべきと思います。
  • 40代男性 小児科
    一番遭遇するのがゴミやほこりによるものです。それ以外は鼻涙管閉塞です。
  • 70代男性 小児科
    睫毛内反(逆さまつげ)ほどひどくはないのですが、一重瞼(ひとえまぶた)の新生児では睫毛刺激(まつげしげき)による眼脂が一番多いと思われます。

集計結果では、新生児の目やにの原因として「鼻涙管閉塞」が最も多く、次に「風邪などの感染症」が続きました。
さらに「逆さまつげ」、「鼻水の逆流」、「ゴミやほこりによるもの」も一定の支持を集めていたことから、新生児の目やにはいろいろな原因があるようです。
医師のコメントによれば、寝起きは目が開かないけれど日中は目やにが目立たない場合、原因は「鼻汁の逆流」が多いそうです。
また、濃い黄色、粘りが強い、量が多い、充血があるような場合は、細菌の感染症を疑った方がよいとのことでした。
鼻涙管閉塞であっても生後3カ月までは外用点眼薬で経過観察という医師もいれば、軽いと拭くことで対応するという医師もおられました。
ただし、鼻涙管閉塞の疑いで改善しないものは、ブジーとよばれる処置を眼科で行う必要があるようでした。

ブジーとは、鼻涙管開放術(びるいかんかいほうじゅつ)とも呼ばれ、日本眼科学会によると、以下のように説明されていました。

鼻涙管開放術(ブジー)とは

自然開通が見込めない場合や、すでに初診時のお子さんの月齢が乳児期の半ばから後半であった場合、鼻涙管開放術(ブジー)を行います。これは、涙点から細い針金のようなもの(ブジー針)を鼻涙管に差し込んで、涙の流れを邪魔している膜を突き破るという方法です(図2)。この治療は、通常、外来で行われます。ごくまれですが、この鼻涙管開放術を行っても開通できないことがあり、この場合は手術を行うこともあります。

この病気は自然開通することが多いため、治療の方法もまちまちです。1歳になるまで鼻涙管開放術を行わないでよいとする報告や、いつでも涙が溜まった状態がお子さんのストレスになりかねないとする観点から、早めの鼻涙管開放術を勧める報告まであります。治療の方法や治療時期については、主治医とよく相談して決めることが重要です。

引用:日本眼科学会:目の病気 新生児涙嚢炎 

引用サイトには、ブジーのイメージ図もあったので、一度ご覧になってもらえればと思います。
ブジーなどの新生児の目やに治療については、別のイシコメ記事で取り上げていますので、ぜひチェックしてみてください。

さて、原因はわかりましたが、目やにの症状がひどかったり、長引いてしまったりすると心配にもなりますよね。

次に、新生児の目やにの受診目安について聞いてみました。

目やにの受診目安は、充血、発熱、量が多い時

  • 50代女性 小児科
    黄色や緑色で目が開かないときは点眼薬を出します。母乳をたらすでよいのですが、お母さま方びっくりされるので。
  • 30代男性 小児科
    なんでも程度がひどければ受診したらよいとは思いますが、もちろん発熱・充血は感染のサインだと思います。
  • 40代男性 小児科
    発熱自体が受診の理由になると思います。続く場合は器質的な原因を探るべきだと考えます。
  • 50代男性 小児科
    発熱を伴う時や経過が長い時は、流行性角結膜炎等(はやり目)を疑います。
  • 50代男性 小児科
    流行角結膜炎と念のためにクラミジア結膜炎を除外したいですね。
  • 50代男性 小児科
    感染症の目ヤニは受診が必要です、黄色いのは受診して欲しいです。
  • 40代男性 小児科
    基本拭き取るだけで問題ないのですが、点眼で改善しないときは眼科受診を勧めます。
  • 30代男性 小児科
    ご家族が気になる、心配な時は受診していただいてよいかと思います。

新生児の目やにで受診する目安は、充血、発熱があるときが上位の回答になりました。
発熱しているとき、症状がひどいときはもちろん受診を勧めるコメントが見られましたが、心配なときには受診してもらった方が良いとする小児科医の声が多かったため、迷ったら受診という選択でよいかもしれませんね。
長引く場合は、流行性角結膜炎(はやり目)の可能性を指摘する医師もいましたが、もし周囲ではやっていたら念頭におくのも大事そうです。
流行性角結膜炎の説明については、以下のサイトをご参照ください。

参考:日本眼科学会:目の病気 ウイルス性結膜炎 

新生児の目やには、さまざまな原因がある

本調査によれば、新生児の目やにの原因として「鼻涙管閉塞」が最も多く、次に「風邪などの感染症」が続きましたが、「逆さまつげ」、「鼻水の逆流」、「ゴミやほこりによるもの」なども一定の支持を集めていました。
受診の目安は、充血、発熱、目やにの量が多い時が上位の回答になりましたが、心配なときには受診してもらった方が良いとする小児科医の声も多く、迷ったら受診という選択でよさそうです。

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