新生児の便秘は母乳とミルクで違いがある?自宅でできる便秘解消法とは?小児科医160人に聞いてみました

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今回の調査では、母乳育児では便秘になりにくいとする意見が過半数を越え、自宅でできる便秘解消法としては綿棒などの肛門刺激やお腹のマッサージが支持される結果となりました。どの方法で効果が出るかは、個人差もあるようで、いろんな方法を試してもらい、効果があるものを続けてもらうのがよさそうです。
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以前の記事で、便秘の症状や病院に行くべきか見分けるポイントをご紹介しました。
引き続きお母さんたちの不安の種になってしまう、新生児の便秘について特集します。
まずは、インターネット上では母乳かミルクかで便秘のなりやすさに違いがあるという噂。
こちらは小児科医の経験から見ると、どうなのでしょうか。
そして、もし赤ちゃんが便秘になってしまったらお母さんたちが自宅で何かしてあげられることはないのでしょうか。
今回は、新生児の母乳育児と便秘の関連や自宅での便秘解消法について小児科医160人に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年12月15日〜12月16日にかけて行われ、小児科医163名から回答を頂きました。

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母乳育児は便秘になりにくいって本当?

インターネットなどで調べると、「母乳を与えると便秘になりにくい」という噂が見られますが、実際どうなのでしょうか。
まずはこちらを小児科医に聞いてみました。

図1
  • 60代男性 小児科 ある
    母乳のほうが便秘になりにくいと感じています。便が柔らかい印象があります。
  • 50代女性 小児科 ある
    最近はそれほどでもないですが、以前は人工乳を足したとたんに便秘になる赤ちゃんが多かったです。
  • 30代男性 小児科 ある
    母乳は、サラサラした便になります。ミルクは固めの便になります。
  • 50代男性 小児科 ある
    ミルクの場合、溶かす濃さを調整すると比較的安定しやすくなりますが、母乳単独の場合は水分を別途与える指導をすることがあります。
  • 40代男性 小児科 ある
    母乳の場合、消化が良すぎて食物残渣がほとんどなくなるため、便秘に見えることがあります。
  • 60代男性 小児科 ある
    母乳は完全栄養に近いため、排便の必要があまりなく、排便回数が少なくなります。
  • 50代男性 小児科 ない
    元々個人差がありますので、母乳かミルクかでは特にないと思います。
  • 40代男性 小児科 ない
    母乳では少し緩めの便が多いですが、便秘の症例がないわけではありません。
  • 30代女性 小児科 ない
    母乳の方が全般的に柔らかいですが、完全母乳でも便秘の人もいます。

6割以上の小児科医が、母乳かミルクかで便秘のなりやすさに違いがあると回答しました。
「ある」と回答した医師のコメントでは、母乳はサラサラした便になる傾向があり、ミルクは硬めの便になりやすい傾向があるとしていました。
一方、「ない」と回答した医師のコメントでは、母乳育児でも便秘の子もいるため個人差があるというものが多く見られました。
まとめると母乳のほうがミルクよりも柔らかめの便が出て便秘になりにくい特徴がありそうですが、最終的には赤ちゃんの体質やほかの要因も影響しているようです。

自宅でも試せる便秘解消法は、綿棒刺激とお腹のマッサージ

それでは、もし自分の赤ちゃんが便秘になってしまったら、何か両親がしてあげられることはないのでしょうか。
自宅で試せる便秘の解消法について、医師の意見を聞きました。

図2
  • 60代男性 小児科 
    ハイハイを始めると便秘が軽快する子も多いので、マッサージや下肢の運動は好ましいでしょう。コヨリ浣腸の刺激で出れば、クセになることもないので勧めています。
  • 40代男性 小児科
    綿棒刺激は上手に行えば有効と思います。綿棒の先端にオリーブ油をつけて滑りをよくすることと、綿棒を挿し入れるときに優しく扱うことが肝要です。
  • 50代女性 小児科
    マッサージは赤ちゃんとお母さんのコミュニケーションをとるという意味でもいいと思います。
  • 50代男性 小児科
    上下運動がいいです。縄跳びが一番いい運動ですができないので、ダッコで上下に揺らすのがいいでしょう。
  • 50代女性 小児科
    おなかのマッサージと適切な肛門刺激を教えています。
  • 50代男性 小児科
    綿棒浣腸を原則としています。根気よくやるように指導しています。
  • 60代男性 小児科
    肛門刺激が早いかと思います。
  • 60代男性 小児科
    マッサージの効果は小さいと思います。肛門刺激はやや効果があります。
  • 50代男性 小児科
    器質的疾患がなければ、腹部マッサージが有効なことが多いです。
  • 50代男性 小児科
    綿棒刺激で改善がみられなければ、マルツエキスを処方します。

7割以上の医師が「肛門を刺激する」と回答し、つぎに「お腹のマッサージ」が続きました。
コメントでは肛門刺激を勧める小児科医が多くみられましたが、赤ちゃんによっては根気よくやる必要もあるようでした。
また、マッサージの効果は小児科医によって感じ方が違うようで、これら便秘の対処方法は、全体的に個人差がありそうです。
難しい場合は、マルツエキスやラキソベロンなどの便秘薬を処方するという小児科医のコメントもありました。

食事や便秘解消法は赤ちゃんの体質にあったものを!

今回の調査では、母乳育児では便秘になりにくいとする意見が過半数を越えました。
また、自宅でできる便秘解消法としては、綿棒などの肛門刺激やお腹のマッサージが支持される結果となりましたが、便秘を解消するのに有効な方法かどうかは、個人差があるようです。
いろいろ試してみて、効果を感じるものを継続してやっていくといいでしょう。
便秘にうまく対応して赤ちゃんと健やかな生活を送っていけるといいですね!

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