新生児は退院したらいつ外出してもいいですか?小児科医150名にアンケート調査

お母さんと赤ちゃん
「1ヶ月検診以降から外出してよい」とする回答が最多で、次に「生後3ヶ月以降から外出してよい」がつづく結果となりました。コメントを通して、新生児の感染対策、里帰りの時期、母体の回復や精神状況などさまざまな面を考慮しながら新生児の外出についてアドバイスをする小児科医の日常の様子が伺えました。
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赤ちゃんとママが退院してきて、はじめての自宅生活。
そろそろ気分転換にお出かけしたいな…と思うママもおられるのでは?
でも退院してからしばらくは赤ちゃんも寝ている時間が長く、首も座っていないしと不安もありますよね。
いったい赤ちゃんは、とくに新生児の場合は退院したらいつ頃から外出してもいいのでしょうか?
今回は、そんな疑問を現役の小児科医158名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年12月25日〜12月26日にかけて行われ、小児科医158名から回答を頂きました。

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調査では、「新生児が外出してよい時期はいつ頃ですか。」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その経験談をコメントしてもらいました。

  1. 退院後から外出してよい
  2. 1ヶ月検診以降から外出してよい
  3. 生後2ヶ月以降から外出してよい
  4. 生後3ヶ月以降から外出してよい
  5. その他

以下の図が、結果になります。

新生児の外出は、いつ頃からOK?

図1

今回の調査では、「1ヶ月検診以降から外出してよい」とする回答が最多で、次に「生後3ヶ月以降から外出してよい」という結果となりました。
では、それぞれの回答に対するコメントを見てみましょう。

1ヶ月検診以降から外出してよい

  • 50代男性 小児科 1ヶ月検診以降から外出してよい
    不特定多数の人と接触する可能性がある時は、生後1ヶ月以降にしてもらっています。祖父母宅へ自家用車で移動するのはその前から許可しています。但し、訪問先に従兄弟等小児がいないことが条件。多くの感染のリスクが有るからです。
  • 60代男性 小児科 1ヶ月検診以降から外出してよい
    里帰り分娩では、産婦・児ともに1か月の検診を終えてから自宅へ戻る人が多いようです。母親が家事などを開始するのも1か月を過ぎてからのようです。
  • 70代男性 小児科 1ヶ月検診以降から外出してよい
    まずは窓を解放しての外気浴、住まいのまわりへの乳母車での移動、近所の公園、そして車での移動と段階を踏んでの外出にすべきです。
  • 50代女性 小児科 1ヶ月検診以降から外出してよい
    外出先にも寄りますが 小児科受診などは何時でも良いのではないでしょうか?それ以外の一般的な外出は1ヶ月後でも良いと思います。
  • 60代女性 小児科 1ヶ月検診以降から外出してよい
    閉鎖空間はなるべく避けて、外気温の影響を受けにくい状況を整えてあればという前提のもとに1ヶ月以後なら可としています。
  • 50代男性 小児科 1ヶ月検診以降から外出してよい
    一か月健診以降は外出可能ですが、首がすわる三か月以降までは慎重にお願いしたいです。また感染対策の点でも同様です。

最も回答が多かった「1ヶ月検診以降」ですが、コメントを見る限り

  1. 新生児の感染対策の面
  2. 里帰りや家事開始の時期、母体の回復の面

という大きく2点で、この時期を推奨しているようでした。

「外気浴→乳母車での移動→近所の公園→車での移動」といった段階的な外出を提案する小児科医もいたことから、参考にしてもらえればと思います。
ほかにも閉鎖空間を避ける、外気温の影響を受けにくい状況を整えるといった小児科医のアドバイスもみられました。
一方で、小児科に受診のための外出や親族の家に自家用車で移動する程度であれば、1ヶ月を待たずとも外出してよいとする声も聞かれました。
このため一言で外出といっても、どんな目的なのかで小児科医のOK・NGの判断が変わってくるようでした。

生後3ヶ月以降から外出してよい

  • 60代男性 小児科 生後3ヶ月以降から外出してよい
    外出は必要最小限に。ドイツに長期出張中の夫婦の奥様が、日本で里帰り分娩され、1か月でドイツへ帰ることに意見を求められたことがありましたが、私は賛成しました。
  • 60代男性 小児科 生後3ヶ月以降から外出してよい
    人込みにいくと保護者の感染のリスクがあがるから赤ちゃんによくないと思います。
  • 50代男性 小児科 生後3ヶ月以降から外出してよい
    まずは家庭環境での生活に慣れることから開始することが望ましいです。
  • 50代男性 小児科 生後3ヶ月以降から外出してよい
    生後3か月ころには、両親も慣れるころ。また首が座っているので。

こちらの選択肢を選んだ医師も、先ほどの1ヶ月検診以降のコメントと同様に、外出による感染リスクについて言及されていました。
また、3ヶ月以降だと首が座っている時期のため、安全に外出できることが支持される理由のようでした。
ただし、1か月でドイツへ帰ることを許可したというエピソードが示すように、小児科医も家庭状況によってケースバイケースで対応している様子が伺えました。

退院後から外出してよい

  • 70代男性 小児科 退院後から外出してよい
    母体の回復がよければ、なるべく早期から外出すべきです。マタニティ-ブル-ス、産後うつの予防に不可欠でしょう。
  • 50代男性 小児科 退院後から外出してよい
    核家族なので退院後から外出が可能と言わないと(人混みなどを避けて)家事などに差し支えるから。
  • 60代男性 小児科 退院後から外出してよい
    母親との関係があるので、あまり外出を止めるような指導をしてはいけないと思っています。母親と一緒に行動するのは良いと思いますし、一緒にいないと母親が不安にならないのはおかしいと思います。
  • 50代男性 小児科 退院後から外出してよい
    母親からの移行抗体はあるので6か月未満なら比較的同じと思います。場所にもよりますが。

退院後からの外出を選んだ小児科医は、ママの精神面に言及したコメントや核家族のため外出しないと生活ができないとした社会状況に関するコメントが見られました。
たしかに退院後もぜんぜん外出できないと気が滅入ってしまいますよね…。
みんなが里帰り出産でサポートを得られるわけではないため、ご家庭によっては、やむを得ない外出というのもありそうでした。

生後2ヶ月以降から外出してよい

  • 60代男性 小児科 生後2ヶ月以降から外出してよい
    どんな状態で、外出するかにもよりますが、不要な外出を避けるということかと思います。定期予防接種が開始される2ケ月以降なら、勿論、急激な温度変化を来さない衣服調整をした上で、外出可かと思います。
  • 40代男性 小児科 生後2ヶ月以降から外出してよい
    ワクチン接種開始が2ヶ月からなので、外出が必要です。
  • 30代女性 小児科 生後2ヶ月以降から外出してよい
    子育てになれていないのかなと思うので。

こちらの選択肢を選んだ小児科医は、「予防接種が開始される2ケ月以降」の外出を推奨していました。
ほかにも子育てに一定慣れてからの外出を促すコメントもみられました。

その他

  • 60代女性 小児科 その他(時期と場所により異なる)
    新生児は体温調節機能が十分でないので、寒い時期や暑い時期は外出は避けたほうがよいと思います。体温が37度ぐらいに保てるようにしてあげてほしいです。また、外出する場所にも気を付けないといけませんし、感染症が多い時期には、外出を控えていただいた方がよいです。新生児にとって快適な状態は、必ずしも外出することではないと思います。家の庭や、ベランダに短時間出ることぐらいでよいのではと思っています。
  • 50代男性 小児科 その他(3か月になったら無罪放免ではなく、リスクは高いと説明)
    3か月、2か月と区切るとそれを超えたら外出自由とゼロイチで捉える親御さんがいます。外出は構わないのですが、いきなり体が変わるわけではなく、やはりリスクは高く、冬場は感冒性腸炎、インフルエンザなどにも注意と説明しています。

その他を選んだ医師のコメントでは、新生児の外出で気をつけるポイントが挙げられていたので、まとめてみました。
外出許可が出たときの参考にしてもらえればと思います。

<新生児の外出で気をつけるポイント>

  • 寒い時期や暑い時期は外出を避けること
  • 体温が37度ぐらいに保てるようにすること
  • 外出する場所にも気を付けること(人混みを避けるなど)
  • 感染症が多い時期には、外出を控える(冬は感冒性腸炎、インフルエンザなどに注意)
  • 外出の第一歩は、家の庭や、ベランダに短時間出ることから

新生児の外出は、感染や温度調整に気をつけて

本調査では、「1ヶ月検診以降から外出してよい」とする回答が最多で、次に「生後3ヶ月以降から外出してよい」がつづく結果となりました。
コメントを通して、新生児の感染対策、里帰りの時期、母体の回復や精神状況などさまざまな面を考慮しながら新生児の外出についてアドバイスをする小児科医の日常の様子が伺えました。
段階的な外出の方法や新生児の外出で気をつけるポイントも挙げられていたことから、退院後の外出をする際には一度本記事を参考にしてもらえればと思います。

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