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新生児の外出で気をつけることは?直射日光は避けた方がいい?小児科医150人に聞きました

お母さんと赤ちゃん
新生児の外出について「人混みを避ける」とした回答が最も多かったものの、選択肢の多くに一定の支持が集まる結果となりました。また、直射日光は、当たってもよい派と避けた方がよい派で意見がわかれた印象もありましたが、総じて「程度問題である」という共通の見解がみられました。
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赤ちゃんが退院してきて少したつと、お宮参りやそろそろ外に出てみたいなって思うお母さんもおられるのでは?
でも生まれたばかりの赤ちゃんと外に出るのは心配ですよね…。
例えば、新生児の外出でお母さんが気をつけた方がよいことってどんなことなのでしょうか?
また、直射日光についての話も聞きますが、やはり避けた方がよいのでしょうか?
今回は、新生児の外出に関するこれらの疑問を小児科医158名に聞きました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年12月25日〜12月26日にかけて行われ、小児科医158名から回答を頂きました。

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まずは、新生児の外出でお母さんが気をつけた方がよいことを聞きました。

新生児の外出では、人混み、長時間を避け、時間帯や安全に気をつける

  • 60代男性 小児科
    感染防御、温度管理に留まらず、普段の生活とは違う、宮参り等、ストレスにつながる時間は、できるだけ少なくしてあげる必要があると考えます。
  • 40代男性 小児科
    気温の変化に弱いので短時間、近所で暑さ寒さの厳しくない時間に人込みを避け、安全に気を付けて外出可能と考えます。
  • 50代男性 小児科
    夏の乗用車の中はエアコンで車内温度を下げていても、車の屋根が熱を持つため、輻射熱で児の体温が上がってしまいます。
  • 50代男性 小児科
    できる範囲でと言いたいですが、赤ちゃんの身に立って考えてくださいという言い方も有効な気がします。
  • 30代男性 小児科
    新生児は弱いものだという観点をふまえて行動すべきだと思います。
  • 70代男性 小児科
    母乳で育てている場合は、母子密着のまま外出すれば、安全ですが、母体の疲労がないことが条件です。
  • 60代男性 小児科
    車で遠出をする時には、2〜3時間毎に休憩を取るように勧めています。
  • 50代男性 小児科
    クーハンから滑り落ちるとかよくあるので、あまり外出は勧めません。
  • 50代女性 小児科
    最近は、親の意識が高い人と、低い人と、極端に分かれる気がします。
  • 50代男性 小児科
    常識の範囲で。心配しすぎて全く外出しないのもよくないですし。

集計では、新生児の外出にあたって、「人混みを避ける」とした回答が最も多かったものの、選択肢の多くに一定の支持が集まる結果となりました。

ランキング形式にまとめると、以下の通りです。

【赤ちゃんとのお出かけ注意点ランキング】

1位:人混みは避ける

2位:長時間の外出は避ける

3位:暑い(または寒い)時間帯を避ける

4位:赤ちゃんの安全に配慮する

5位:衣服で温度調整をはかる

医師のコメントでは、感染から身を守る意味で人混みを避けることや、温度管理に配慮すること、ストレスにつながる外出は時間を短くすることなどのアドバイスがみられました。
ほかにも、夏の車内環境に関するコメントや、親御さんの意識によって差があるとしたコメントがみられました。
なかには、「赤ちゃんの身に立って考えてください」や「新生児は弱いものだという観点をふまえて行動すべき」という意見もあり、「もし自分が赤ちゃんだったら大丈夫かな…」と想像することが外出の目安になるかもしれませんね。
ただ、心配しすぎで外出しないのもよくないという意見もみられ、極端に外出を怖がらず、医師のコメントを参考にしながら外出計画を立ててみてはいかがでしょうか?

さて、次に新生児は直射日光を避けた方がよいのかどうかという疑問。
インターネット上でも心配するママさん達の声が見られました。
小児科医は、普段の診療でどんなアドバイスをしているのでしょうか?
こちらも聞いてみました。

直射日光は意見が分かれるも「程度問題」が共通の見解

図2

  • 60代男性 小児科 多少は直射日光に当たってもよい
    この指導は、紫外線の影響と思われます。この場合、季節によっても異なりますので、春と秋が強いと思います。また、親がある程度気持ちが良ければ赤ちゃんも気持ちが良いのではと思います。日光に当たらないことによるビタミンDの不足も関係しますので、親子ともに多少当たるのは良いのでは?
  • 40代男性 小児科 多少は直射日光に当たってもよい
    厳格に考えることがいけないと思います。日光に当たらないとくる病のリスクが上昇します。勿論あたりすぎは良くありません。適度に短時間あたるのでよいのです。
  • 40代男性 小児科 多少は直射日光に当たってもよい
    程度次第だと思います。そもそも新生児を長時間直射日光があたるような場所に連れて行かないのが原則だと思います。
  • 30代男性 小児科 直射日光は避けた方がよい
    直射日光に当てる必要がまったくないため。火傷するだけでいいことなし。ビタミンD合成には外気浴で十分でしょう。
  • 40代男性 小児科 直射日光は避けた方がよい
    夏の直射日光は避けた方がよいです。ただし極端に避けると、ビタミンD欠乏症になります。
  • 40代男性 小児科 多少は直射日光を避けた方がよい
    直射日光は良くないと思いますが、ビタミンDを活性化させるため、ある程度日の光には当たった方が良いと思います。
  • 50代男性 小児科 多少は直射日光を避けた方がよい
    日差しの強い時間帯は避けた方がいいですが、くる病予防のため避けすぎないように指導しています。
  • 30代男性 小児科 直射日光は当たっても問題ない
    皮膚がんのリスクについて叫ばれてきましたが、日本ではオーストラリア諸国以上に紫外線は入らないこともあり、直射日光にあたることは必要です。また、ビタミンD欠乏性くる病のリスクも考えて1日に30分程度は日光にあたるべきです。

集計では、新生児の外出にあたって「多少は直射日光に当たってもよい」とした回答が最も多く、次に「直射日光は避けた方がよい」が続きました。
グラフをみると、直射日光に当たってもよい派と避けた方がよい派で、ほぼ真っ二つに意見がわかれた印象もありましたが、コメントを見ると「程度の問題である」という共通の意見がみられました。
つまり、直射日光の程度は小児科医のなかでもまちまちだけど、全く当たらないというのもビタミンD不足になり、「くる病」を発症するリスクになるため、極端に日光に当たらないのもよくなさそうでした。
「くる病」という病気の名前がでてきましたが、日本内分泌学会では、以下のように説明されていました。

くる病とはどんな病気でしょうか?

子どものときにカルシウム・リンが骨基質に十分に沈着せず、骨塩(セメント部分)が不十分な弱い骨ができてしまう状態です。

引用:くる病 - 一般の方へ | 一般社団法人日本内分泌学会

くる病の対策は、日光浴と食事療法とのことで、やはり極端に避けるのではなく、適度に日光浴をするのは大事そうです。

新生児の外出は、時間・場所・日光など適度に気をつけましょう

本調査によれば、新生児の外出について「人混みを避ける」とした回答が最も多かったものの、選択肢の多くに一定の支持が集まる結果となりました。
また、直射日光に関しては、当たってもよい派と避けた方がよい派で、ほぼ真っ二つに意見がわかれた印象もありましたが、コメントを見ると「程度問題である」という共通の意見がみられました。
まとめると、新生児の外出は、時間・場所・日光など適度に気をつけながら、「やりすぎず、やらなさすぎず」を意識してもらうのがよさそうでした。
コメント欄には、さまざまな小児科医のアドバイスがありましたので、ぜひ外出の参考にしてみてください!

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