新生児のおむつかぶれについて大特集!小児科医150名があなたにアドバイスします

おむつを眺める赤ちゃん
新生児のおむつかぶれの原因として、「頻回の軟便・下痢のため」が最も多く、次に「ムレたり、汗によるもの」、「おむつの交換頻度が少ないため」が続きました。対応について、「便をお湯やシャワーで優しく流す」が最も多く、次に「こまめにおむつを交換する」が続きましたが、まずは、おむつのこまめな交換や乾燥させるなど、お母さんの予防への意識と適切な対応が大事そうでした。
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赤ちゃんがおしっこやうんちをして、1日に何回もおむつ交換すると大変ですよね。
さらにおむつかぶれで真っ赤になったら痛そうだし、「何がいけなかったんだろう…」と悩んでしまうお母さんもおられるのでは?
そんなお母さんたちも、赤ちゃんがおむつかぶれを起こさないように、いろいろなおむつメーカーを調べたり、試したりしていると聞いたことがあります。
いろいろ努力をしても、もし、赤ちゃんがおむつかぶれになってしまったらどうしたらよいのでしょうか?原因はどんなものがあるのでしょうか?そうならないようにどんな予防策を打てばよいのでしょうか?
今回は、普段からお母さん達の相談にのっている小児科医158名にアンケートを行い、さまざまなアドバイスをもらいました!
ぜひ、参考にしてみてください。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年12月25日〜12月26日にかけて行われ、小児科医158名から回答を頂きました。

まずは、赤ちゃんのおむつかぶれの原因に迫りました!

おむつかぶれは、様々な原因で起きる

  • 60代女性 小児科
    下痢をしたときに、発見が遅れたりすると、真っ赤になったり、回数が多くなると、かぶれたり、おむつの交換をしないためにむれたり、赤ちゃんにより皮膚のケアをしていてもかぶれる場合があります。最近、おむつを交換する回数が少ない親が多くて、下痢が数えられないくらいあるというので、回数を聞いたらわからないというので、おむつを何回換えたか聞いたら、2回と夫婦が答えたので、便が出てもすぐに変えない親がいることに驚きました。
  • 70代男性 小児科
    初乳・移行乳には下剤作用があり、成乳に変わる生後1月までは便が緩く、排便回数が多い児は80%程あります。したがって、成乳に変わるまでの期間は排便するたびにぬるいシャワ-でお尻を洗浄し、1分ほど乾燥し、保湿剤を塗ることです。成乳になると、排便回数は1日2回から3-4日に1回ほどに減るので、ケアの必要性は減ります。
  • 50代男性 小児科
    下痢便に伴っておむつかぶれができた場合、おしりふきで拭かないでぬるま湯で洗って乾燥させてもらうよう指導しています。
  • 40代男性 小児科
    いろいろ投薬しますが、結局薬の種類によらずに「塗ること」で治ることが多いです。ようは物理的な保護が効くということです。
  • 60代男性 小児科
    尿量が多いとき、排便後は、ぬるま湯を絞ったタオルで拭き、乾いたガ-ゼ/タオルで拭く、ケアが必要です。
  • 50代男性 小児科
    便は腐食性が強く、少しの時間でも容易に炎症を起こします。こまめなオムツ交換が必要と指導しています。
  • 40代男性 小児科
    紙オムツやお尻ナプキンの品質向上はあれど、オムツ内環境や新生児の皮膚生理は変わっていません。
  • 80代男性 小児科
    母乳がよく出始めると便の回数が増え、軟便になります。よくオムツを替えることが大事です。
  • 60代男性 小児科
    おむつかぶれは、体質、汗によるムレ、おむつ交換の少なさが関係すると思います。
  • 60代男性 小児科
    おしりを洗いすぎると皮脂まで落ちてしまうので、洗いすぎも避けた方がいいでしょう。
  • 50代男性 小児科
    入浴(沐浴)以外に日中の臀部浴がよいです。

集計では、新生児のおむつかぶれの原因として、「頻回の軟便・下痢のため」が最も多く、次に「ムレたり、汗によるもの」「おむつの交換頻度が少ないため」が続きました。
医師のコメントでは、母乳栄養の影響で頻回の軟便になるようですが、洗った後のおしりの乾燥が不十分だったり、おむつ交換が少なかったりすると、おむつかぶれになりやすいようでした。
また、おしりを洗いすぎは皮脂が落ちてしまうため避けた方がよい、とする意見がありました。
洗いすぎに気をつけ、ぬるま湯やシャワーで優しく洗い流すことや保湿剤を塗ることも大切なようです。

次におむつかぶれを実際起こしてしまうときは、どのように対応したらよいのでしょうか?

こちらも聞いてみました。

おむつかぶれの対応は、優しく流す、こまめな交換、スキンケアが大事

  • 60代男性 小児科
    紙おむつと布おむつのおむつかぶれの発症率を検討した報告を見たことは無いですが、現在は全部が紙おむつなのでおむつ交換の頻度、おむつの質と赤ちゃんの体質が関係すると思っています。早期に治療すれば、良く治る疾患なのであまり気にしたことはありません。
  • 50代男性 小児科
    便を洗い流すことが重要なので、洗って乾かすように指導しています。市販のおしりふきは水分少なく、これで必死に便をふくとおしりをこするのでよくないです。
  • 40代男性 小児科
    1日に数回風を通して乾燥気味させると良いです。ずっと湿った状態が続くのは良くないです。
  • 70代男性 小児科
    初期はオムツ交換で説明します。ひどくなれば軟膏を処方します。
  • 70代男性 小児科
    おむつかぶれ用の軟膏、クリ-ムではなく、単純な保湿用の乳液を用いてスキンケアが大事です。
  • 50代男性 小児科
    おむつかぶれになったなら、保湿剤あるいはアミノ安息香酸軟膏が有用です。
  • 60代男性 小児科
    細菌感染性のおむつかぶれには、エキザルベ軟膏、真菌性が加われば、抗真菌剤を追加します。
  • 60代女性 小児科
    おむつかぶれになった時は、カビでなっているのか、かぶれでなっているのか判断して、カビなら抗真菌薬の軟膏を処方し、かぶれならステロイド軟膏を処方します。

集計では、おむつかぶれの対応について、「便をお湯やシャワーで優しく流す」が最も多く、次に「こまめにおむつを交換する」が続きました。
さきほどの調査でもコメントがあった内容ですが、やはり洗い流し、乾燥、頻回のオムツ交換が大事なようです。
おむつかぶれになってしまった場合は、乳液や保湿剤、軟膏などが用いられるようでした。

さて、ここでおむつかぶれに塗る薬がいくつか出てきましたが、どんなときに用いられるのか知りたいですよね。
最後は、こうした軟膏や保湿剤がどういった場面で処方されているのか聞きました。

おむつかぶれに使う塗り薬の種類は多彩

  • 60代男性 小児科
    亜鉛化単軟膏で治療していますが、悪化すればステロイドの入ったおむつかぶれ用の軟膏を使用します。真菌が関係するおむつかぶれは経験したことがありません。
  • 70代男性 小児科
    ひどい、おむつかぶれは、真菌感染がオ-バ-ラップしているため抗真菌薬を用いますが、頻回の臀部洗浄と乾燥、保湿剤での予防が大事です。
  • 40代男性 小児科
    程度によって、非ステロイド外用薬、ステロイド外用薬を使い分けています。時々、カンジダ(真菌の一種)によるおむつかぶれもあります。
  • 50代男性 小児科
    ファ-ストチョイスはステロイド外用薬です。改善しないときには抗真菌薬を併用すれば良くなります。
  • 50代男性 小児科
    亜鉛化単軟膏 ダメな場合は真菌感染に注意しつつステロイド外用剤を使うことが多いです。
  • 80代男性 小児科
    安易に薬局の勧めでステロイド入り軟膏を使っている場合が多いです。
  • 40代男性 小児科
    エキザルベ、ひどい場合は、、臀部洗浄とアズノ-ル軟膏を重ね塗りしていいます。

集計では、新生児のおむつかぶれがひどい場合、病院で行う治療として「ステロイド外用薬を塗って良くなることが多い」とした回答が最も多く、次に「ワセリンを塗ってよくなることが多い」、「非ステロイド外用薬を塗って良くなることが多い」がつづきました。
ほかにも亜鉛化単軟膏(あえんかたんなんこう)、エキザルベ、抗真菌薬、アズノール軟膏といった意見もありましたが、程度によって小児科医も使い分けをしているようでした。
ひどいと重ね塗りや併用をするような医師のコメントもありましたが、予防としての洗浄、乾燥、保湿剤の重要性に言及したコメントもありました。
薬を塗っても改善が乏しい場合は、真菌感染、いわゆるカビではないかと考えて治療することもあるようでした。
一方で、ステロイド外用薬について不安になるお母さんもいることでしょう。
しかし、九州大学の皮膚科学教室では、以下のようにステロイドの適切な使用であれば副作用の心配はないと説明していました。

ステロイド外用薬は効き目の強さによって5段階に分けられ、症状の強さやぬる場所に合わせて使い分けます。適切に使えば高い治療効果があり、副作用も心配ありません。

ステロイド外用薬を使うことに不安をもっている患者さんがいます。ただ多くの不安は外用薬を適切に使っていないことから生まれる誤解です。例えば「皮膚が黒くなる」「厚くなる」のは症状に合わせた強さの外用薬を使っていなかったり、必要量を十分に使っていないために起こります。

引用:炎症を抑える薬物治療 正しい薬物治療|九州大学医学部 皮膚科学教室

おむつかぶれの治療についても、医師の指示を守り、正しく使うことが大事そうですね。

おむつかぶれは、お母さんの予防と適切な対応が大事

本調査によれば、新生児のおむつかぶれの原因として、「頻回の軟便・下痢のため」が最も多く、次に「ムレたり、汗によるもの」、「おむつの交換頻度が少ないため」が続きました。
また、おむつかぶれの対応について、「便をお湯やシャワーで優しく流す」が最も多く、次に「こまめにおむつを交換する」が続きました。
病院で行う治療として「ステロイド外用薬を塗って良くなることが多い」という回答が最も多く、次に「ワセリンを塗ってよくなることが多い」、「非ステロイド外用薬を塗って良くなることが多い」がつづきましたが、程度によって小児科医も使い分けをしているようでした。
いずれにしても、まずは、おむつのこまめな交換や乾燥させるなど、お母さんの予防への意識と適切な対応が大事そうでした。

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