花粉症で病院にかかるのは内科?耳鼻咽喉科?アレルギー科?医師528人アンケート調査

花粉
今回の調査では、花粉症で受診する科として4割の医師が耳鼻咽喉科を選び、3割の医師が内科、2割の医師がアレルギー科と回答をしました。医師のコメントでは、花粉症の症状の中でも、鼻水やくしゃみなど鼻の症状が主な場合は、鼻腔内の観察や検査ができる耳鼻咽喉科を推奨していました。全身症状を診る必要がありそうな場合は、内科を推奨し、花粉アレルギーの症状かわからない場合は、アレルギー科を推奨していました。調査結果を踏まえて、ご自身の症状はどの科を受診するのがよいのか参考にしてもらえればと思います。
花粉症
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花粉症で病院を受診するとしたら何科にかかりますか?
いつもは市販薬で対処しているけれど、今年は目の痒み、くしゃみ、鼻水などの花粉症の症状がひどく、病院に行こうと考えている方もいるのではないでしょうか。

そんな時、内科にかかるか、耳鼻咽喉科にかかるか、アレルギー科にかかるか、どの科が良いのか迷いませんか。
いろんな科がある中で、果たしてどの科が最も適しているのでしょうか。

そこで今回は、内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医528人に花粉症で病院にかかる場合、どの科が最も適しているかを聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年2月28日〜3月1日にかけて行われ、内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医528人から回答を頂きました。

 

耳鼻咽喉科、内科、アレルギー科の順に推奨

「花粉症で病院にかかる場合、どの科が最も適していると思いますか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました

  • 内科
  • 耳鼻咽喉科
  • アレルギー科
  • 眼科
  • その他

以下のグラフが結果となります。

花粉症での受診に適した科は何科

集計では、耳鼻咽喉科を推奨する医師が4割、内科を推奨する医師が3割、アレルギー科を推奨する医師が2割という結果となりました。
花粉症と言えば、鼻水やくしゃみなど鼻の症状に苦しむ場合が多いため、やはり耳鼻咽喉科が良いのでしょうか。
それぞれの科を推奨した医師のコメントを見ていきましょう。

 

鼻水・くしゃみなどが主な症状の場合は耳鼻咽喉科へ

  • 50代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    鼻症状がメインなので、耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 40代男性 耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科
    鼻内の所見で診断することができるので、耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    鼻汁検査や鼻緒所見が大切なので、耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 20代女性 耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科
    自分が耳鼻咽喉科ですが、鼻と喉を実際にファイバーでみれるので、耳鼻咽喉科がいいかなと思います。
  • 40代男性 耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科
    「内科でアレルギー性鼻炎と診断され、抗ヒスタミン薬をもらったたけど良くならない」と耳鼻咽喉科を受診してくる患者の大半が、アレルギー性鼻炎ではなく急性副鼻腔炎です。詳細に検査できる耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 50代女性 一般内科 耳鼻咽喉科
    アレルゲン免疫療法(減感作療法)なども出来るので、耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 40代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    アレルギー検査まで考慮すると耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    やはりアレルゲンの知識も含めて耳鼻咽喉科医が詳しいのではないかと思います。
  • 50代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    鼻の中を観察できるし、色々な治療の選択ができるので、耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 30代女性 一般内科 耳鼻咽喉科
    最近は舌下療法もあり、耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    耳鼻咽喉科が一番詳しく検査してくれると思います。
  • 60代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    眼科疾患を診ることが出来ませんが、耳鼻咽喉科が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 耳鼻咽喉科
    内科で診ることはできますが、重症は耳鼻咽喉科にお願いした方が良いと思います。

「花粉症で受診する場合は耳鼻咽喉科が適している」と回答した医師のコメントを見ると、

  • 花粉症では鼻症状が主な症状であるため耳鼻咽喉科が適している
  • 鼻腔内観察や鼻汁検査、アレルギー検査をするには耳鼻咽喉科が適している
  • 舌下療法などアレルゲン免疫療法(減感作療法)など色々な治療の選択肢があるのは耳鼻咽喉科である

という内容が多くみられました。
花粉症の症状の中でも鼻水やくしゃみなど鼻の症状に対処するなら、専門の耳鼻咽喉科が良いようです。
また、舌下療法など色々な治療法から選びたい、という方にも、耳鼻咽喉科は良さそうですね。

 

総合的に診てもらいたい場合は、内科へ

  • 60代男性 一般内科 内科
    全身性の疾患であるため、総合的に見てくれる医師にかかるべきだと思います。
  • 60代男性 一般内科 内科
    内科医は花粉症ではない場合でも対応できるので、内科が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 内科
    何科でもいいのですが、花粉症の本態は免疫異常ですので、本来は全身的な管理が必要な疾患です。そのため、総合的に診る内科が良いと思います。
  • 40代女性 一般内科 内科
    軽症の場合や、眼及び耳鼻咽喉で合併症がないのであれば、内科でいいと思います。
  • 70代男性 一般内科 内科
    一般的には内科、局所症状が強いときは、耳鼻咽喉科、眼科を受診するのがいいと思います。
  • 50代女性 一般内科 内科
    喘息につながる恐れもあるので、内科が良いと思います。

「花粉症で受診する場合は内科が適している」と回答した医師のコメントを見ると、全身状態の管理や花粉症以外の症状・疾患も総合的に診る事ができるという観点から、内科を推奨しているようです。
医師のコメントの中には、喘息につながる恐れもあることから内科を勧める、という内容も見られました。
鼻水やくしゃみだけではなく、何だか微熱がある、頭が痛いなどの症状も伴っているなどの場合は、内科がよいかもしれません。
総合的に症状を診て治療をしてもらえるので、安心できますね。

 

どんなアレルギーが原因かわからない場合は、アレルギー科へ

  • 60代男性 一般内科 アレルギー科
    抗原性を精査するためにはアレルギー科が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 アレルギー科
    アレルギーは、初動治療を誤ると慢性化するので、まず、アレルゲンを確定するため、アレルギー科が良いと思います。
  • 40代女性 アレルギー科 アレルギー科
    抗アレルギー剤を熟知する必要あるため、アレルギー科が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 アレルギー科
    アレルギーに対する食事含め様々な知識が必要であるため、アレルギー科が良いと思います。
  • 30代男性 一般内科 アレルギー科
    一次診療は何科であっても良いと思います。症状が複雑な場合や専門科での診療を患者さんが希望される場合、膠原病(血管炎等)等が背景にあると思われる場合等は専門科での治療が必要と思われます。
  • 60代男性 一般内科 アレルギー科
    専門医がいいでしょうが、田舎だとそういうわけにもいきません。ガイドラインがちゃんとありますから、内科系、耳鼻咽喉科、どちらでもいいと思います。

「花粉症で受診する場合はアレルギー科が適している」と回答した医師のコメントによれば、アレルギーに対する検査や薬剤、食事までの様々な知識はアレルギー科医が持っているようでした。
医師のコメントの中には、アレルゲンの確定が必要な場合、アレルギー科を推奨する、という内容がみられました。
また、症状が複雑な場合専門科の診療を希望する場合も、アレルギー科を推奨するコメントがみられました。
餅は餅屋と言いますが、アレルギーなら専門のアレルギー科へ、ということでしょうか。

 

病院に受診する前にできる花粉症対策

  • 40代男性 アレルギー科 耳鼻咽喉科
    花粉症の患者は、症状が現れる以前にそのアレルギーの元(アレルゲン)になる花粉に接触しています。目や鼻などの粘膜に花粉が付着すると、花粉内およびオービクルからアレルゲンとなるタンパク質が溶け出し、マクロファージ(貪食細胞)に取り込まれ、非自己(異物)であると認識されます。この情報は胸腺由来のリンパ球であるヘルパ-T細胞のうちのTh2を介し、骨髄由来のリンパ球であるB細胞に伝えられ、B細胞はその花粉アレルゲンと特異的に反応する抗体を作り出し、花粉症を発症します。
  • 60代男性 一般内科 内科
    早めに抗ヒスタミン剤を服用し、マスクをするなどの対策をうちましょう。空気清浄機を使用するのも大事です。

また、自分でできる対処法として、マスクなどで症状の原因となる花粉との接触を減らすことを推奨していた医師もいました。
早めの対策をして、花粉シーズンに備えることが大事そうですね。

 

症状に応じて受診する科を選びましょう

今回の調査では、花粉症で受診する科として4割の医師が耳鼻咽喉科を選び、3割の医師が内科、2割の医師がアレルギー科と回答をしました。
鼻水やくしゃみなど鼻の症状なのか?咳などそれ以外の症状も出ているのか?など、ご自身の症状に応じてどの科に受診するのか判断していくのがよさそうです。

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