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子どもが小児喘息と診断された…家では何に気を付ければいいの?小児科医157名に聞いてみました

小児喘息の子どもの吸入
今回の調査では、子どもが小児喘息と診断された場合、長時間体に触れる寝具の掃除を最優先にすべきという意見が半数以上を占めました。寝具はダニが繁殖しやすく、吸い込んでしまう可能性が大きいことが理由として挙げられました。また、発作が起きてしまった場合には「吸入器をつかう」方法で対応した方が良いとの回答が多くみられました。しかし、吸入のしすぎは注意が必要との意見が寄せられました。発作が治まらないときは、呼吸困難になっていないか、横になれるかなどを見て、症状の重症度を見分けると良さそうです。
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子どもが小児喘息と診断されてしまった場合、ご家庭で何に気を付ければよいのかわからず、不安になる方もいらっしゃるかと思います。
食事に気を付ければいいのか、家の環境の何に気をつければいいのか、など、どのように子どもをサポートすれば良いのか疑問は多いのではないでしょうか。
また、もし発作を起こしてしまったらどうすればよいのか、小児喘息の重症度を適切に見分け対処するにはどうしたら良いのか、我が子を危険にさらさないためにも知っておきたいことはたくさんあると思います。

そこで今回は、小児喘息と診断されたご家族におすすめするホームケアについて、小児科医157名に聞いてみました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年2月25日〜2月26日にかけて行われ、小児科医157名から回答を頂きました。

子どもが小児喘息と診断された場合、まず何をすればよいのでしょうか。食事を見直す?空気清浄機を買う?
どれも大切かとは思いますが、最優先で取り掛かるべきことは何か、小児科医に聞いてみました!

 

寝具の掃除が最優先!

小児喘息の家庭がホームケアですべきこと

  • 60代女性 小児科 寝具掃除
    寝具が一番大事でしょう。
  • 50代男性 小児科 寝具掃除
    就寝時の環境整備を最優先です。
  • 60代男性 小児科 寝具掃除
    布団にはダニが多数いるために、清掃を勧めています。
  • 60代女性 小児科 寝具掃除
    寝具はほこりやダニが多くいるし、吸入する可能性が高いので、寝具の掃除を最優先すべきです。
  • 60代男性 小児科 寝具掃除
    全て重要かなと思いますが 夜間の喘鳴を防ぐには布団の掃除です。
  • 40代女性 小児科 寝具掃除
    一番吸入抗原が繁殖しやすく、睡眠中にどうしても吸い込むので、寝具の掃除を優先すべきと思います。
  • 40代男性 小児科 寝具掃除
    布団が呼吸に近く長いので、布団掃除機を勧めています。
  • 40代女性 小児科 寝具掃除
    1番体に近く長時間接触しているから、寝具の掃除を推奨します。
  • 40代男性 小児科 寝具掃除
    咳など感冒症状がある時は本人が不在の時に寝具周りの清掃を勧めています。
  • 50代男性 小児科 床掃除
    ハウスダストを減らすことです。
  • 50代男性 小児科 天気の確認
    季節、気圧ほか注意事項は無数です。
  • 60代男性 小児科 その他
    とにかく受動喫煙から患児を守ることです。

医師の回答のほぼ半数を占めたのは「寝具掃除」でした。
長時間体に触れており、呼吸する時に近いため、寝具からダニやほこりを吸い込んでしまう可能性がある、というコメントが多くみられました。
また、医師からは「咳など感冒症状がある時は本人が不在の時に寝具周りの清掃を勧めています」といったアドバイスも頂きました。
寝具の掃除をすることで、小児喘息の原因の1つにある屋内アレルゲン(ダニやほこり)を吸い込まないようにすることが大切のようです。

小児喘息の症状は?原因はなに?小児科医157名に聞いてみました|イシコメ

その他にも、床にはほこりなどが溜まりやすいことから、布団を敷くのではなくベッドに変えることを勧めるといったコメントも寄せられました。
寝具掃除の次に「床掃除」を重要視されているように、やはりほこりなどから子どもを遠ざける必要があるようですね。

どんなにほこりなどの原因から子どもを遠ざけていても発作が起こってしまう場合もあるかと思います。
そのような発作が出てしまったとき、どのように対処するのがいいのでしょうか?
そこで、医師に小児喘息の対処法についてお伺いしました!

 

発作が出たら吸入器をつかうことをおすすめ

小児喘息の発作の対処

  • 50代男性 小児科
    気管支拡張剤の吸入を最優先で行うべきです。
  • 60代男性 小児科
    直ぐに治療が必要なときは、吸入です。
  • 50代男性 小児科
    吸入が最善の方法と思います。
  • 30代男性 小児科
    吸入が最も即効性があります。
  • 40代男性 小児科
    程度にもよりますが、家でとりあえず対処するには吸入が一番手っ取り早いかと思います。
  • 30代男性 小児科
    楽な姿勢をとらせて、リリーバーを吸わせるのが良いと思います。
  • 60代男性 小児科
    重症ではない場合、ホクナリンテープが効きます。
  • 50代男性 小児科
    ゆっくり水を飲ませてリラックスさせることも大事です。
  • 40代男性 小児科
    吸入のしすぎには注意が必要です。
  • 50代男性 小児科
    発作時の処置が指導されておればその指示に従うべきです。一番危険なのは、自己判断でβ吸入を際限なく使うことです(喘息死につながる恐れがあるので)。
  • 50代男性 小児科
    自宅で頑張ると、余計に悪くなることが多いです。

一番多かった回答は「吸入器をつかう」でした。
即効性があるとのコメントが多く、家で対処するには吸入器を勧める医師が多い印象です。
しかし、吸入のしすぎには注意が必要とのコメントも頂きました。
どうやら多用することにより、副作用が生じてしまったり症状が悪化してしまったりする場合があり、すぐに症状が治まるからと使いすぎるのは危ないので注意が必要なようです。
もし担当医より発作時の処置が指導されていれば、それに従うのが一番ですね。

なお、医師からのコメントでは「症状にもよるが…」など、重症度を大事にしている意見が散見されました。
では、その重症度をどう見分ければ良いのでしょうか。
最後に、重症度を見分けるポイントについてお伺いしました!

 

呼吸困難の有無が大切なポイント

喘息の重症度

  • 40代男性 小児科
    呼吸困難の程度がもっとも重要だとおもいます。
  • 40代男性 小児科
    呼吸困難の有無や、横になれるかどうかが重要です。
  • 40代男性 小児科
    呼吸状態の評価が重要。あとは眠れるかどうかをみます。
  • 40代女性 小児科
    呼吸困難は慣れていると訴えないので、会話できなくなったり、横になれなくなると重症と考えます。
  • 60代男性 小児科
    すべてポイントといえますが横になれるかどうかで受診のタイミングを支持することが多いです。
  • 40代男性 小児科
    横になって眠れるかは大きいと思います。
  • 60代男性 小児科
    苦しくて眠れないときは基本的に入院適応です。
  • 60代男性 小児科
    眠れなければ入院レベルです。
  • 50代男性
    横になれないのは点滴が必要です。
  • 30代男性 小児科
    喘鳴は、大発作以上では呼吸音減弱に伴いむしろ減るので、有無は重要ではないです。

最も多かった回答は、「呼吸困難の有無」でしたが、「横になれるかどうか」や「日常生活が送れるかどうか」なども支持を集めました。
「呼吸状態の見誤りがあれば、生命にかかわる」というコメントもあり、やはり呼吸は重要なポイントのようです。
また、「苦しくて眠れないときは基本的に入院適応」「眠れなければ入院レベル」「横になれないのは点滴必要」など、横になれないなど日常生活に支障をきたしている場合はすぐ受診されることをおすすめするコメントがみられました。
その他にも、医師から「喘鳴は、大発作以上では呼吸音減弱に伴いむしろ減るので、有無は重要ではない」とアドバイスがありました。
主な症状としてあげられる喘鳴ですが、無いから小児喘息ではない、喘鳴が起きていないから大丈夫、ではないので、自己判断は禁物そうです。

 

小児喘息には、適切なホームケア・治療を!

子どもが小児喘息と診断された場合、まず寝具掃除を優先的にすることがいいとの意見が多く得られました。
小児喘息の原因は「屋内アレルゲン(ダニやほこり)」が大きいようです。
とくに寝具はダニが繁殖しやすいので、清潔に保つことが予防に繋がるようでした。
しかし、予防していても発作が起きてしまう場合がありますよね。
そんなときは重症度を見分け、どう対処していくかがポイントとなるのでぜひ参考にしてください。
呼吸困難や横になれないなどの症状が見られる場合は、すぐに病院で診てもらいましょう。
また、自己判断は危険ですので、しっかり医師と相談することが大切です。

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