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RSウイルス感染症はどれくらいで治るの?治癒証明は必要?小児科医225名に聞きました

RSウイルス感染症の子ども
RSウイルス感染症が治るまで「1週間程度」とした医師が半数以上と最も多く、つぎに「2週間程度」という回答がつづきました。また、RSウイルス感染症で登園証明を求められることは「ほとんどない」が最も多く、つぎに「あまりない」がつづきました。医師のコメントを見る限り、RSウイルスと診断されたら風邪より頑固で長引く経過だと思っておいた方がよさそうです。
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皆さんは、RSウイルス感染症がどういった病気なのか知っていますか?
咳や鼻水がひどかったり、小さい子だと入院になったりするこの病気。

関連記事: RSウイルス感染症の合併症は?入院になることもあるって本当?小児科医225名にアンケート調査|イシコメ

知人の話では、「けっこう長引く」という話を聞いたことがありますが、それではRSウイルス感染症はどれくらいで治るのでしょうか?
また、インフルエンザにかかったら治癒証明が必要になりますが、RSウイルスでは登園のための治癒証明は必要でしょうか?
これらの疑問を小児科医225名に聞きました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2018年2月20日から同年2月22日にかけて行われ、小児科医225名から回答をいただきました。

まずは、RSウイルス感染症はどれくらいで治るものか聞きました。

RSウイルス感染症が治るまで1-2週間はかかる

RSウイルス感染症
  • 50代男性 小児科 1週間程度
    1週間で強い咳嗽は落ち着き喘鳴も消失、夜間眠れるようになります。その後も軽い咳嗽や中程度の鼻汁は続くのでそれが消失するまでとなると3~4週間かかります。
  • 60代男性 小児科 1週間程度
    ただし、発熱はおさまっても、感染後の咳嗽が持続することはよくありますので、厳密には1週間以上かかることも多いです。
  • 30代女性 小児科 1週間程度
    1週間で概ね解熱し、気道症状も軽減しますが、完全に症状消失するのはもう少し長いこともあると思います。
  • 50代男性 小児科 2週間程度
    発熱、喘鳴、低酸素など重症な症状は1週間程度ですが、咳嗽が収まるまでは結構時間がかかります。
  • 30代男性 小児科 2週間程度
    解熱までなら5-7日間ですが、感冒症状が完全に改善となると2週間は必要になる印象です。
  • 50代男性 小児科 2週間程度
    治るの定義がはっきりしないと答えられませんが、咳の消失は1ヵ月程度かかるように感じます。

集計結果では、RSウイルス感染症が治るまで「1週間程度」とした医師が半数以上と最も多く、つぎに「2週間程度」という回答がつづきました。
どうやらRSウイルスは熱が下がったあとも咳が長引くことがあり、症状が強い時期は、はじめの1週間程度でも、咳や鼻水が完全におさまるには1ヶ月という声が見られました。
ひどい時期は、咳や鼻水でなかなか眠れないお子さんもいらっしゃるようでした。
いずれにしても、RSウイルスと診断されたら風邪より頑固で長引く経過だと思っておいた方がよさそうです。

さて、RSウイルスはインフルエンザみたいに登園証明が求められることはあるのでしょうか?
共働きのお母さんにとっては保育園に証明書がいるかどうかは大事な問題ですよね。
こちらも聞いてみました。

RSウイルス感染症で登園証明を求められることは少ない

RSウイルス感染症の登園証明
  • 40代男性 小児科 ほとんどない
    登園証明書を求められたことはありません。これは地域差ではないでしょうか?
  • 30代男性 小児科 ほとんどない
    感冒症状の改善を確認できたら登園可能と口頭で説明しています。登園証明を発行したことはありません。
  • 70代男性 小児科 ほとんどない
    RSウイルス感染症については、治癒証明を求められることはほとんどありません。
  • 30代女性 小児科 あまりない
    インフルはよく検査を園からも希望されますが、RSはあまりないです。RSで鼻水が出ていても熱なく元気なら登園すると思うので調べることにあまり意味はないのでは?
  • 30代男性 小児科 あまりない
    法律で決められていないので、あまり求められていないです。
  • 40代男性 小児科 ときどきある
    保育園、幼稚園のあいだでもRSウイルスは周知されるようになりました。時々過剰なときもありますが。
  • 50代男性 小児科 ときどきある
    軽い症状の子でも流行期にはRSウイルス検査しないと登園許可されないところもありました。
  • 50代男性 小児科 大いにある
    勤務している地域では登園許可が必要な疾患に指定されているので非認可でなければほぼ全例必要となります。

集計では、RSウイルス感染症で登園証明を求められることは「ほとんどない」が最も多く、つぎに「あまりない」がつづきました。
「ない」とした医師からは、登園証明書を求められたこと自体がそもそもなかったり、口頭で説明したりと、証明書発行の機会自体がないといった意見が多く見られました。
「ある」とした医師からは、流行期にRSウイルス検査しないと登園が許可されなかったというエピソードや、勤務している地域では登園許可が必要な疾患に指定されていたという声がみられました。

まとめると登園証明を求められること自体は少ないようですが、地域によってはRSウイルスが登園証明の対象疾患に指定されており、その場合は登園証明書が必要なようでした。

RSウイルス感染症は、頑固で長引く経過

本調査によれば、RSウイルス感染症が治るまで「1週間程度」とした医師が半数以上と最も多く、つぎに「2週間程度」という回答がつづきました。
医師のコメントを見る限り、RSウイルスと診断されたら風邪より頑固で長引く経過だと思っておいた方がよさそうです。
RSウイルス感染症で登園証明を求められることは「ほとんどない」が最も多く、つぎに「あまりない」がつづきました。
登園証明を求められること自体は少ないようですが、地域差があるようなので、心配でしたら一度通っている園に確認してみてはいかがでしょうか?

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