花粉症のレーザー治療って?どんな人に適しているの?医師528人に聞いてみました

レーザー治療
レーザー治療とは、花粉症の治療法の1つで、鼻の粘膜にレーザーを照射し、症状を緩和する治療法です。どのような人がレーザー治療に適しているのか医師に聞いたところ、今まで薬が効果的ではなかった人が適している、と回答した医師が5割と最も多く、続いて鼻づまりの症状が強い人と回答した医師が3割弱という結果となりました。一方で、レーザー治療の効果のある期間や副作用の可能性も念頭におくよう促す医師のコメントもみられました。まずは薬物療法を受けた上で、レーザー治療について理解し、治療をうけるか判断するのが良さそうです。
花粉症
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花粉症の治療法としてレーザー治療があるって聞いたことはありませんか?
毎年花粉症に悩まされている方の中には、レーザー治療をして花粉症を治したい!症状を軽減させたい!と考えている方もいるのではないでしょうか。
実際にレーザー治療を受けるとなれば、どのような治療法なのか、どのような人が治療に適しているのかなど、知りたいことはたくさんあると思います。

そこで今回は、内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医528人に、花粉症のレーザー治療について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年2月28日〜3月1日にかけて行われ、内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医528人から回答を頂きました。

レーザー治療は花粉症の治療法の1つ

花粉症には様々な治療法があります。
主に薬物療法ですが、レーザー治療やアレルゲン免疫療法(皮下免疫療法、舌下免疫療法)などの治療も行われています。

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その中でも、レーザー治療とは、手術で鼻の粘膜にレーザーを照射する治療法です。

花粉症の治療はいくつもありますが、こうしたレーザー治療に適している人はどのような人なのでしょうか。
今回は、医師528名にレーザー治療に適しているのはどのような方か聞いてみました!

薬物療法の効果がなく、鼻の症状が重い方に適している

「どのような花粉症の患者さんがレーザー治療に適していると思いますか」という質問に対して、つぎの選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 今まで薬が効果的ではなかった人
  • 眠気など、薬の副作用が気になる人
  • 妊娠中や授乳中のため、薬の副作用を避けたい人
  • 鼻づまりの症状が強い人
  • 通院することが難しい人
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計では、今まで薬が効果的ではなかった人、と回答した医師が5割と最も支持を集め、つづいて鼻づまりの症状が強い人が2割強という結果となりました。
では、それぞれの医師のコメントを見ていきましょう。

花粉症の薬が効かない、飲めない人が適している

  • 40代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人
    投薬で改善しない方が適応ではないかと思います。
  • 60代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人
    局所の症状は押さえられると思います。
  • 50代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人
    内服治療に抵抗性がある場合はありかと思います。
  • 50代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人
    難治性の患者に適応があると思います。
  • 50代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人
    内服薬で改善しない場合、選択肢になります。
  • 60代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人
    抗アレルギー剤で効果がないときにレーザー治療を行います。
  • 40代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人・鼻づまりの症状が強い人
    薬物療法で症状が緩和しない症例ですね。
  • 50代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人
    薬物療法が有効でない患者さんや鼻閉のひどい患者さんに適していると思います。
  • 50代男性 アレルギー科 今まで薬が効果的ではなかった人
    薬が効かず、鼻閉が強い人。
  • 70代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人
    副作用で、抗ヒスタミン剤が飲めない人です。
  • 40代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人・鼻づまりの症状が強い人
    ステロイドが効果ない、使えない場合。
  • 50代男性 アレルギー科 今まで薬が効果的ではなかった人・鼻づまりの症状が強い人
    薬物治療で効果が不十分で、鼻粘膜の肥厚が強いような方には良い適応かもしれません。
  • 40代男性 アレルギー科 今まで薬が効果的ではなかった人・鼻づまりの症状が強い人
    鼻粘膜の状態にもよります。
  • 30代女性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・鼻づまりの症状が強い人
    症状がひどい人には有効ですが、レーザーと聞くと及び腰になる人も多いです。
  • 40代男性 一般内科 眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人
    薬が合わない人、飲めない人がいます。

医師の回答を見ると、薬が効かない、もしくは副作用で飲めない人が適しているといったコメントが多くみられました。
また、レーザー治療を行う際には、鼻の粘膜が厚いかどうかも確認しているようです。
まずは薬で治療を受けた上で、どうしても効かない、飲めない場合にレーザー治療の選択肢が出てくるようですね。

鼻づまりの症状が強い人にも適している

  • 50代男性 アレルギー科 鼻づまりの症状が強い人
    鼻腔が狭小化している人。
  • 40代男性 一般内科 鼻づまりの症状が強い人
    鼻づまりの症状が強い人は物理的処置が必要です。
  • 50代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・鼻づまりの症状が強い人
    鼻づまりには有効かなという印象があります。

次にレーザー治療に適している人として、鼻づまりの症状が強い人も適しているという回答がありました。
鼻の粘膜をレーザーで照射するため、これまで鼻の症状が改善しなかったという方にも良いようです。

一方、期間や副作用を理解することも大事!

  • 60代女性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・鼻づまりの症状が強い人・通院することが難しい人
    レーザー手術後の鼻漏と、効果が3年くらいしかないことをわかって受けられる人が対象だと思います。
  • 50代女性 耳鼻咽喉科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人・鼻づまりの症状が強い人
    効果は永年ではないです。
  • 40代男性 一般内科 眠気など薬の副作用が気になる人
    ただし長期間もたないのが難点ですね。
  • 50代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人
    効果が永続的ではないのが残念です。
  • 40代女性 耳鼻咽喉科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人
    効果と費用のバランスで考える必要があると思います。

医師のコメントでは、

  • レーザー治療の効果は3年位で永続的ではないこと
  • レーザー手術後の鼻漏(鼻水)を理解していること

といった期間や副作用も念頭に置くことも大事なようでした。

まずは薬物療法!その後レーザー治療を視野に!

  • 30代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人
    ファーストチョイスは薬物療法だと思います。
  • 40代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人・鼻づまりの症状が強い人・通院することが難しい人
    内服でそれなりにコントロールできることが多くて、よくわからないです。
  • 40代男性 一般内科 今まで薬が効果的ではなかった人・眠気など薬の副作用が気になる人・妊娠中や授乳中のため薬の服用を避けたい人
    ほとんど薬物治療で対応可能かと思います。

これまでレーザー治療についてのコメントをいくつか見てきましたが、上記のように花粉症の治療は薬物療法が主流であり、まずは薬物療法をすすめる医師のコメントもありました。
中には、薬の処方でコントロールできることが多い、ほとんど薬物治療で対応可能、といった意見もみられました。
そんな薬物療法も様々な薬があるため、かかりつけ医と相談をして処方してもらうのが良さそうです。

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レーザー治療を正しく理解して判断をしましょう

今回は、花粉症の治療法の1つであるレーザー治療についてみていきました。
本調査によると、レーザー治療は、まずは薬物療法を受け、それでも薬の効果がなかった人や薬が副作用などで飲めない人、鼻づまりの症状が強い人などに適しているようでした。
一方で、レーザー治療の効果のある期間や副作用の可能性も念頭においてほしいといった医師のコメントもみられました。
治療の概要やイメージだけで判断するのではなく、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか理解することが大切ですね。

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