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この鼻水は花粉症?それとも風邪?見分けるポイントを医師544名に聞いてみました

花粉症と鼻水
今回の調査では、花粉症を診断する上で鼻水が出ているか否かを重要な基準にしているか、という質問に対して「どちらかというと重要な基準にしている」「かなり重要な基準にしている」と回答した医師が合わせて8割を超えるという結果となりました。また、花粉症の鼻水と風邪の鼻水を見分けるポイントとして、鼻水の「質」と回答した医師が44%、次いで「色」と回答した医師が28%という結果となりました。
花粉症
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花粉症や風邪の症状である止まらない鼻水。
この鼻水の症状は風邪のせい?それとも花粉症になってしまった?と疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分の鼻水がどちらなのか、適切に見分け、対処できると安心ですよね。

そこで今回は、内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医、計544名に花粉症の鼻水と風邪の鼻水の違いを見分けるポイントを聞いてみました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月9日〜3月12日にかけて行われ、内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医、計544人名から回答を頂きました。

まずは、鼻水が出ているかどうかが、花粉症診断のポイントになるのか聞いてみました!

鼻水は花粉症の重要な判断基準?

鼻水が出ているか
  • 40代女性 循環器内科 一般内科  どちらかというと重要な基準にしている
    鼻水の性状にもよると思います。
  • 60代女性 アレルギー科 小児科  どちらかというと重要な基準にしている
    アレルギ-性鼻炎の症状は鼻汁・鼻閉・くしゃみですが、花粉症で鼻症状が少なくて、鼻汁があまりない方もいます。目の症状が強く出る花粉症もあります。
  • 50代男性 神経内科 一般内科  どちらかというと重要な基準にしている
    鼻水が透明であるか、あるいは目がかゆいか、眼瞼結膜が発赤しているか、昨年以前の同時期に症状があったかなどを確認して、総合的に判断しています。
  • 40代女性 リハビリテーション科 一般内科  どちらかというと重要な基準にしている
    診断そのものに影響を与えるというよりは鼻水がどれくらいひどいかで患者さんのQOL低下の程度がわかり処方の参考にするために聞いています。
  • 60代女性 一般内科  かなり重要な基準にしている
    ほとんどの花粉アレルギ-の方に鼻水が見られますし、目がかゆいのみでしたら、感染症他も疑わねばなりません。
  • 50代男性 アレルギー科 一般内科  かなり重要な基準にしている
    鼻水の有無が指標になるからです。
  • 49代男性 一般内科  かなり重要な基準にしている
    鼻水はポイントでしょう。
  • 50代男性 循環器内科 一般内科  かなり重要な基準にしている
    水様鼻汁と目の痒みが合併していれば、ほぼ確実だと思います。
  • 60代男性 神経内科 一般内科  かなり重要な基準にしている
    いつ、どこで、どういう状況で鼻水が出るか注意して聞いています。
  • 30代男性 神経内科 一般内科  あまり基準にはしていない
    鼻炎も多いとは思いますが、花粉症にはアレルギ-性結膜炎が前景に立つ場合もあると思います。
  • 60代男性 一般外科 一般内科  あまり基準にはしていない
    花粉症の既往、くしゃみ、鼻水、目周囲のかゆみ、花粉情報など総合的判断です。
  • 40代男性 循環器内科 一般内科  ほとんど基準にはしていない
    鼻水は基準にしていません。

回答した医師の約8割が、鼻水を花粉症の重要な基準にしているという結果になりました。
やはり、鼻水の有無は花粉症の大きな特徴であるのは間違いないようです。

ただし、「鼻水が透明であるか、あるいは目がかゆいか、眼瞼結膜が発赤しているか、昨年以前の同時期に症状があったかなどを確認して、総合的に判断しています」といったコメントもあり、鼻水の有無だけでは判断は難しく、状態を総合的にみて診断するという医師の意見もみられました。

さらに、「目の症状が強く出る花粉症もあります」や「鼻炎も多いとは思いますが、花粉症にはアレルギー性結膜炎が前景に立つ場合もあると思います」といったように鼻の症状と同じくらい目の症状の有無も診断のポイントになるとしたコメントも多く寄せられる結果となりました。

まとめると、鼻水は医師のなかでも重要な基準ではあるものの、目の症状や過去の同じ時期の症状の有無など総合的にみて花粉症を判断することもあるようでした。

さて、「鼻水の性状にもよると思います」というコメントがありましたが、この辺はどうなのでしょうか?
次に、花粉症と似ている症状が多い「風邪の鼻水」と「花粉症の鼻水」の違いを聞いてみました!

花粉症と風邪の鼻水の違いとは?

花粉症と風邪の鼻水の違い
  • 40代女性 消化器内科 一般内科  鼻水の質
    花粉症はさらさらしたものがとめどなく出てきます。
  • 60代男性 アレルギー科 一般内科  鼻水の質
    花粉症ではさらさらとした粘り気の少ない鼻汁で、風邪の場合は粘り気があります。
  • 40代男性 耳鼻咽喉科  鼻水の質
    風邪でもひき始めは花粉症と同じ水様性鼻汁が出るから見分けがつかないことが多いです。しかし、しばらくすると止まるか膿性鼻汁に変わります。
  • 40代男性 神経内科 一般内科  鼻水の質
    鼻水が水のように多量に出て無色透明であるのが重要かと考えます。
  • 60代男性 耳鼻咽喉科 アレルギー科  鼻水の質
    粘液性か水溶性かの判断ともいわれるがそれだけで判断すべきではなく粘膜所見など総合的な判断が必要となります。
  • 50代男性 循環器内科 一般内科  鼻水の色
    鼻水に色がついていたら、感染症があります。
  • 50代男性 アレルギー科 皮膚科  鼻水の色
    花粉症は透明,風邪は緑色と区別しています。
  • 40代男性 アレルギー科 小児科  鼻水の色
    少なくとも黄色い鼻水の時には花粉症は疑いません。
  • 50代男性 一般内科  鼻水の色
    アレルギ-反応が着色した分泌物を呈することはありにくいので、着色するようであればウイルス性を除く細菌性の感染症を少なくとも含んだ症状と判断しています。
  • 40代男性 呼吸器内科 一般内科  鼻水の量
    風邪でも鼻水は出ますが、花粉症ほどではありません。
  • 50代女性 耳鼻咽喉科  鼻水の量
    総合的に判断してという事になりますが、量的には格段に多いです。
  • 60代男性 一般外科 一般内科  その他
    鼻水の違いで区別出来ないと思います。

回答で一番多かったのが鼻水の「質」で全体の44%。ついで「色」の28%、「量」の18%という結果となりました。
「その他」も全体の10%に及びましたが、そのコメントの多くは、「鼻水の違いで区別できない」といった内容でした。

全体的には「花粉症ではさらさらとした粘り気の少ない鼻汁で、風邪の場合は粘り気があります」や「鼻水が水のように多量に出て無色透明であるのが重要かと考えます」など、花粉症の場合はさらさらとした無色透明の鼻水が多量に出る場合が多いようでした。
一方で、膿性や緑色といった鼻水の場合は、風邪の可能性が高いようでした。
しかし、「粘液性か水溶性かの判断ともいわれるがそれだけで判断すべきではなく粘膜所見など総合的な判断が必要となります」といったコメントも多く、やはり鼻水だけで判断するのは難しい側面もあるようです。

サラサラした鼻水は花粉症の特徴だけど、鼻水だけで判断するのは難しいことも

今回の調査では、サラサラした無色透明の鼻水は花粉症の特徴的な症状の1つであるものの、花粉症かどうかは、目の痒みや他にも症状があるかどうかを診て、総合的に判断する場合もあるということがわかりました。
今回の記事を参考に花粉症か風邪かどうかを見分けられるとよいのですが、難しいときは自己判断せず、医師の指示を仰ぐことも大事そうです。

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