つらくて厄介な花粉症。できれば花粉症にはなりたくありませんよね。
効果的な予防法があれば知りたい、という方も多いと思います。
医師は花粉症をどのように予防しているのでしょうか。
今回は内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医、計544名に花粉症予防の方法について聞いてみました!
※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月9日〜3月12日にかけて行われ、内科医、耳鼻咽喉科医、アレルギー科医、計544名から回答を頂きました。
花粉症の予防に効果があるものは?
「花粉症の予防に効果があると思う日常生活の予防法はありますか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。
- マスクやゴーグルなどで花粉から体を守る
- 帰宅時に洗顔やうがいをする
- 布団を外に干さない
- ドア・窓を開けない
- 食事や睡眠を十分にとる
- その他
次のグラフが結果になります。
「マスクやゴーグルなどで花粉から体を守る」と回答した医師が最も多く、次いで、「帰宅時に洗顔やうがいをする」、「布団を外に干さない」、「ドア・窓を開けない」、「食事や睡眠を十分にとる」、「その他」の順となりました。
やはり、できるだけ花粉との接触を避けることが重要なのでしょうか。
医師のコメントを見ていきましょう。
最も大切なのは、できるだけ花粉にふれないこと
- 50代男性 放射線科 一般内科
花粉を避けることが大事です。 - 50代男性 一般外科 一般内科
とにかく暴露を防ぐことだと思います。 - 50代男性 感染症科 一般内科
抗原からの隔離が最も有効と考えます。 - 50代男性 循環器内科 一般内科
マスクはかんたんで、効果的です。 - 50代男性 循環器内科 一般内科
一般的なメガネでも効果があると聞きます。 - 60代男性 循環器内科 一般内科
マスクやゴ-グルなどで花粉から体を守ることは大事です。 - 50代男性 呼吸器内科 一般内科
マスクは一定の効果があります。 - 60代女性 産婦人科 一般内科
ひたすら花粉との接触を避けることです。 - 40代男性 呼吸器内科 一般内科
マスクやゴ-グルで暴露量自体を少なくするのは理に適っていると思います。 - 50代女性 一般内科
マスクが有効で、取り組みやすいと思います。 - 40代男性 一般内科
花粉がからだにつかないようにすることが重要です。 - 60代男性 消化器内科 一般内科
アレルゲンへの暴露をできる限り避ける対策をとることが第一です。 - 50代男性 耳鼻咽喉科
花粉を眼、鼻、のどに入れなければ発症しないのだから当然だと思います。 - 60代男性 アレルギー科 耳鼻咽喉科
とにかく花粉による暴露を避けることを念頭に置きましょう。睡眠を取るなど体調を整えることは花粉により惹起(じゃっき)される慢性炎症による症状を抑えるに過ぎません。それを花粉による花粉症の症状と混同している医者が多いのも寂しい話です。
医師のコメントを見る限り、やはり、そもそもの原因である花粉との接触を避けることが第一のようです。
しかし、いくら花粉との接触を避けたくても、まったく外出しないなんてできませんよね。
一般的な対策にはなってしまいますが、やはりマスクやメガネ、ゴーグルで接触を極力減らすのがよさそうです。
次に、外から家の中に花粉を入れないことが大事だと回答した医師のコメントを見ていきましょう。
外から花粉を持ち込まないことも重要
- 40代女性 皮膚科 アレルギー科
基本的に花粉と接しない、花粉を避ける、花粉を持ち込まないだと思います。 - 40代男性 耳鼻咽喉科
自宅に花粉を持ち込まないよう外で服をはたいてから帰宅するべきです。 - 40代男性 消化器内科 一般内科
うがいも大切だと思います。 - 50代男性 呼吸器内科 一般内科
マスク着用とうがいを勧めています。 - 50代男性 アレルギー科 一般内科
自分では、帰宅後はうがい、洗顔を実践しています。また洗濯物などは外に干さないようにしています。 - 60代男性 消化器内科 一般内科
洗顔やうがいが効果があると思います。 - 60代男性 一般内科
花粉を持ち込まない、体に触れさせないなどが大事です。 - 60代男性 小児科 一般内科
細目に洗顔や、うがい&手洗いをすることが大事だと思います。 - 30代男性 一般外科 一般内科
洗い落とすとすっきりします。 - 50代男性 一般内科
コ-トは玄関につるしておくとよいです。よくはたいて家に入りましょう。 - 40代女性 一般内科
帰宅時に服についた花粉をよく落とす、花粉が落ちにくい毛の製品は着ないも有効だと思います。 - 50代男性 消化器内科 一般内科
全部効果があると思います。外出時は家に入る前に服をきれいにするほうがよいです。 - 30代男性 心療内科 一般内科
この時期はふとんの外干しはすすめられません。 - 60代女性 一般内科
ふとんや衣類に花粉がつきやすいです。 - 30代女性 一般内科
外で着た服で布団に入らないことですね。 - 30代女性 アレルギー科 一般内科
衣服の種類にも気をつけるとよいです。
帰宅時には、花粉を家に持ち込まないよう衣服を払い、着る衣服も花粉が付きにくい材質のものを選ぶのがよい、とした医師のコメントが見られました。
また、洗顔やうがい、手洗いも忘れずに行うことが重要なようでした。
この時期は布団を外に干さない方が賢明という意見も見られましたが、まとめると、「花粉の持ち込みや接触を減らすべき」という話に行き着くようでした。
さまざまな観点から、花粉症の予防策が打てると良さそうですね。
生活習慣を整えて、免疫力を高める
- 60代男性 消化器内科 一般内科
地道な生活改善が役立ちます。 - 40代男性 一般内科
食事や環境も、モノをいうようです。 - 60代男性 一般内科
ストレスを避け、規則正しい生活をすることが大事だと考えます。 - 50代男性 アレルギー科 小児科
食事や睡眠を十分にとる事は、とても大切な事です。 - 50代男性 消化器内科 一般内科
体調整えるのと、花粉からの隔離です。 - 40代男性 消化器内科 一般内科
免疫力を高めることと物理的な遮断(しゃだん)で防御です。 - 30代男性 一般内科
食事や睡眠を十分にとることだと思います。
そのほか、どのような症状にも言えることかと思いますが、免疫力はやはり大切なようでした。
花粉症シーズンでは、生活習慣を整えて、自分の身体の免疫力を高めることを意識しておきましょう。
一部の医師からはヨーグルトの摂取も良いという意見も
- 50代男性 アレルギー科 一般内科
ヨーグルトがお勧めです。 - 40代女性 消化器内科 一般内科
暴露を避けること、体調管理すること、ヨ-グルトやヤクルトを摂ることだと思います。 - 60代女性 一般内科
ヨーグルトが良いと盛んに言われた時期がありました。 - 50代男性 耳鼻咽喉科
乳酸菌摂取が有用との報告が多いです。
意外ではありますが、ヨーグルトが有用だというコメントも散見されました。
医学的根拠は乏しいものの乳酸菌が効果的と考えている医師もいるようです。
気になる方は、そういった対策も一度試してみるのもアリかもしれません。
関連記事:花粉症に効く食べものってあるの?医師528人に聞いてみました|イシコメ
関連記事:花粉症に効く飲みものってあるの?医師528人に聞いてみました|イシコメ
花粉症予防には複数の予防策を組み合わせる
- 40代男性 呼吸器内科
複数の予防策を組み合させることだと思います。 - 50代女性 アレルギー科 一般内科
上記すべて実行しています。 - 50代男性 消化器内科 一般内科
花粉を避け、室内に持ち込まず、体調を整えることのすべてが重要だと思います。
医師のコメントで散見されたのが、できることは全てやったほうがよいという意見です。
花粉との接触をマスクやメガネで避け、帰宅時には服を払い、うがいや洗顔をするようにしましょう。
食事や睡眠をしっかりとって、免疫力を高めておくのも忘れずに。
花粉症予防のためにできることから始めましょう!
本調査をまとめると、辛くて厄介な花粉症の予防のためには、地道な努力が大切なようでした。
まずは生活習慣に気をつけて免疫力を高め、できるだけ花粉との接触や持ち込みを減らす努力をするなど、自分のできることから始めていくことが大事なようです。