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赤ちゃんの下痢、自宅でできる対処法は?下痢止めは使っていいの?小児科医240人に聞いてみました

お母さんと赤ちゃん
今回の調査では、下痢の場合にはこまめな水分補給が最重要で、下痢止めはあまり積極的に用いるべきでないという結果になりました。やはり下痢のある場合は脱水にならないよう水分補給が大切とのことでした。下痢止めの使用を考えている方は、一度医師に相談するのがよさそうです。
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赤ちゃんの下痢が続くと心配ですよね。
自分も何かしてあげられることはないかと考えるママ・パパも多いと思います。
そこで今回は、赤ちゃんが下痢になってしまったときに自宅でできることはないか、小児科医240人に聞いてみました。
ぜひ下痢の症状がある赤ちゃんのいるご家庭は参考にしてみてください。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月2日〜3月5日にかけて行われ、241名から回答を頂きました。

赤ちゃんの下痢、自宅でできる対処法は?

では、早速医師のお勧めする対処法について見ていきましょう!

図1
  • 60代男性 小児科
    乳児の下痢症の治療としては、水分補給、ミルクの希釈、離乳食を1ランク下げて腸を休ませるというのが基本になります。
  • 50代男性 小児科
    おむつかぶれを起こしやすいので、おむつは頻繁に交換すべきです。ミルクや離乳食に関しては、状況により検討することになります。
  • 40代男性 小児科
    脱水にならないように水分補給を励行しましょう。消化不良なら食事内容は見直した方が良いです。
  • 60代男性 小児科
    7日以上下痢が続く時には、二次性の乳糖不耐症も考えてミルクの種類を変えるように勧めます。
  • 80代男性 小児科
    食欲がなくなる時は水分の経口補給を心がけるようにしてください。また一度に大量ではなく、少量を頻回に与えましょう。
  • 30代男性 小児科
    水分補給が一番です。病院に来られても軽症であればあまりすることはありません。
  • 60代男性 小児科
    下痢自体は菌やウイルスを排泄するためですから、オムツでかぶれないようにと脱水に陥らないように水分補給させましょう!

ほとんどの医師が自宅でできる対処法として「水分補給」を挙げる結果となりました。
とにかく下痢の場合は赤ちゃんが脱水症状に陥らないようにすることが最重要のようです。
医師のコメントによると、一度に大量に水分を与えるのではなく、こまめに少量ずつ与える方が良いみたいです。
また、「ミルクや食事内容の見直し」や「おむつを頻繁に交換する」ことも医師の支持を得ました。
赤ちゃんに下痢がある場合、食事が原因のことも考えられますので、ミルクを少し薄めたり、離乳食を1段階下げて与えてみるといいとのことでした。
さらに、乳児の下痢が1週間以上続く場合は乳糖不耐症の可能性があると指摘する意見もありました。
その場合はミルクの内容を変えてみることが必要だそうです。
赤ちゃんの下痢が何日くらい続いているかはしっかり記録しておいた方が良さそうですね。

赤ちゃんに下痢止めを使っても大丈夫?

ここまで赤ちゃんの下痢の対処法について見てきましたが、ご紹介した対処法は下痢自体をすぐに治せるわけではありません。
そこで、とりあえず下痢を早く止める方法としては下痢止めの薬の使用が考えられます。
果たして赤ちゃんに下痢止めは使用しても良いのでしょうか。

聞いてみました。

図2
  • 70代男性 小児科 用いるべきでない
    現在は、乳児の下痢の原因のほとんどがウイルス感染に起因していますよね。止痢剤の使用は、病因のウイルスの排泄を妨げるのでよくないのではないでしょうか。
  • 50代男性 小児科 用いるべきでない
    下痢止めを使用しても、有効性はないという研究があり、使用しません。五苓散や整腸剤や乳酸カルシウムは使うことがあります。
  • 60代男性 小児科 用いるべきでない
    ウイルスや細菌を排除するための生理的な反応なので、下痢止めは不要で整腸剤を投与します。
  • 40代男性 小児科 用いるべきでない
    ウイルスであれ細菌であれ、排出するために下痢になっているので、止めるべきではないです。
  • 30代男性 小児科 場合による
    下痢があまりにも多い場合には、脱水を嫌い、下痢止めを処方する事はあり得ます。しかし基本的には点滴できるなら、用いるべきでないと考えます。
  • 40代男性 小児科 場合による
    初期から下痢止めは使うべきではないと思います。下痢が長引いて細菌性でなさそうなら途中から使用するのは問題ないと思います。
  • 60代男性 小児科 場合による
    基本的には整腸剤が主体になりますが、おむつかぶれがひどい場合には、下痢止めを処方する場合もあります。
  • 60代男性 小児科 用いるべきである
    数日以上ひどい下痢が続くときは検査とともに使うべきです。

 

赤ちゃんに下痢止めは「用いるべきでない」とする回答が約6割を占める結果となりました。
「用いるべきでない」を選んだ医師のコメントでは、下痢によってウイルスや細菌の排出が行われているので、それを止めるべきでないとする意見が目立ちました。
まとめると、なるべく下痢止めは使用せず、整腸剤の使用にとどめるとのことです。
一方、「場合による」を選んだ医師のコメントでは、細菌性でないことが判明しており、下痢の量があまりにも多い、または長引く場合は使用を検討するという意見が目立ちました。
しかし、点滴ができるなら下痢止めは用いるべきでないという意見もありました。
赤ちゃんに下痢止めを使おうか考えている方は、医師に相談した方がよさそうですね。

赤ちゃんの下痢には水分補給を欠かさずに!

今回の調査では、下痢の場合にはこまめな水分補給が最重要で、下痢止めはあまり積極的に用いるべきでないという結果になりました。
やはり下痢のある場合は脱水にならないよう水分補給が大切とのことでした。
また食事の見直しや、おむつの頻繁な取り換えも勧められていました。
一方、下痢止めの使用は多くの医師が慎重な意見でした。
下痢止めの使用を考えている方は、一度医師に相談するのがよさそうですね。

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