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花粉症が原因で頭痛を起こすことはあるの?医師545名に聞いてみました!

花粉症による頭痛
今回の調査では、花粉症による頭痛が起こる原因として「鼻水・鼻づまり」であるとした回答が最も多く、次いで「睡眠不足」「ストレス」「肩こり」という結果となりました。また、花粉症が原因で頭痛が引き起こされる場合、最も効果的な対処法として「花粉症の薬を飲む」が35%以上の支持を集めました。その後には、「マスクやゴーグルなどで花粉から体を守る」という回答が多くみられました。頭痛の症状自体を抑えるだけではなく、原因となる花粉症を改善する必要があるようです。
花粉症
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

厄介な花粉があちこちに舞っているこの季節。
花粉症を患っている人にとっては辛い季節です。
鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみなどによって、何事にも集中しづらいほど苦しく、ストレスもたまりやすくなってしまっているのではないでしょうか。

日本人は世界的にみても花粉症にかかる人が多く、都庁の調査では、都内在住の2人に1人が花粉症に悩んでいることが明らかとなっています。
参考:東京都 花粉症患者実態調査報告書 

こうした花粉症の主な症状だけでも大変ですが、それに加えて”頭痛”も引き起こすケースがあるようです。
しかし、そもそもこの頭痛は本当に花粉症が原因で起こっているのでしょうか。

今回は、「花粉症で頭痛が起こる原因」や「花粉症と風邪による頭痛をどのように見分けるべきか」などについて、一般内科, 耳鼻咽頭科, アレルギー科、計545名の医師の方々からご回答を頂きました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月12日〜3月15日にかけて行われ、一般内科, 耳鼻咽頭科, アレルギー科、計545名から回答を頂きました。

過半数の医師が「花粉症が原因で頭痛が起こる」と回答

花粉症が原因で頭痛が起こることがありますか、という質問に対する医師の回答の結果は以下となりました。

花粉症と頭痛
  • 40代男性 アレルギー科 一般内科 ときどきある
    花粉症が原因で頭痛が起こることがあります。花粉症で鼻づまりが起こると、脳に酸素が行きにくくなり、脳の酸欠状態がおこります。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 ときどきある
    間接的には起こりうるでしょう。不快感によるイライラ、頻繁に鼻をかんだり目を瞬いたりする動作などが頭痛の原因となりえます。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 あまりない
    直接はあまりないと思います。間接的に症状が重症の時は寝不足とか鼻づまりのストレスとかから出ることはあるかもしれません。
  • 30代女性 一般内科 あまりない
    あまりそういう症例にあわないです。
  • 60代男性 一般内科 呼吸器内科 ほとんどない
    鼻や目の症状が強くて気にならないのかもしれませんが、聞いたことはないです。
  • 60代男性 一般内科 おおいにある
    花粉症発症時、鼻汁・くしゃみ・鼻閉のいずれかもしくは全てが出現し、くしゃみが多かったり、口呼吸は容易に喉の乾燥を引き起こし、咳を誘発します。頻回の咳は頭痛を起こす原因になり得るので、頭痛に悩むことになるでしょう。そのため私は鼻炎症状が出ればすぐに抗アレルギー剤を服用し、頭痛を起こさないように努めています。

花粉症と頭痛の因果関係が全くなしと答えた医師は2割程度であり、全体の半数以上の医師が「花粉が原因で頭痛が起こることがある」と回答をした結果となりました。
また、医師からは「直接はあまりないと思います。間接的に症状が重症の時は寝不足とか鼻づまりのストレスとかから出ることはあるかもしれません。」という意見を頂きました。
どうやら花粉そのものが原因で頭痛を起こすのではなく、花粉によって引き起こされる症状が原因で頭痛が引き起こされるのかもしれませんね。

花粉症による頭痛の原因は「鼻水・鼻づまり」が最多

では、花粉症で頭痛が起きる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
「鼻水・鼻づまり」「睡眠不足」「ストレス」「肩こり」「ヒスタミン」「その他」の6項目の中から、複数回答で挙げていただきました。

花粉症による頭痛の要因
  • 40代男性 一般内科 小児科
    鼻炎症状に伴う鼻漏鼻閉睡眠不足が原因です。
  • 30代男性 一般内科
    肩こりと鼻づまり、またそれによる睡眠不足が関与すると思います。
  • 40代男性 一般内科 呼吸器内科
    鼻づまりによって呼吸状態が軽度悪化することが原因と考えています。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科
    複合した原因と思います。ストレスで筋緊張性頭痛が不眠時をきっかけに起こるような感じでしょうか。
  • 50代男性 一般内科 小児科
    眠れない、息がしにくい、喉が痛い、肩がこる等全ての悪循環からです。

集計の結果、花粉症で頭痛が起きる一番の原因は「鼻水・鼻づまり」という回答が最も多く、アンケートに参加した4割弱の医師が花粉症と鼻づまりに関連性があると答えていました。
また、鼻づまりがきっかけで睡眠不足やストレスを招くという意見もあり、花粉症を患って鼻づまりを起こし、それによる睡眠不足やストレスにつながるという負のスパイラルが生じているようです。

さて、これまでみてきた花粉症による頭痛ですが、風邪によって起こる頭痛と見分けがつかなかった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこで、次は花粉症による頭痛と風邪による頭痛を見分けるポイントを医師に聞いてみました。

花粉症と風邪の頭痛、どのように見分ける?

花粉症による頭痛と風邪による頭痛を見分けるポイントとは何ですか、という質問に対して以下の結果となりました。

花粉症の頭痛と風邪の頭痛
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 症状の経過
    症状が持続する期間が長ければ、アレルギー性を疑います。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 症状の経過
    発症初日にはわかりにくい場合もありますが、2,3日の経過でたいてい鑑別できます。もちろん、たまたま合併している場合もありますが。
  • 50代男性 一般内科 目のかゆみの有無
    目・鼻などのかゆみ感があります。
  • 80代男性 一般内科 目のかゆみの有無
    花粉症ではアレルギー結膜炎をしばしば伴います。
  • 50代男性 一般内科 鼻水の質
    鼻水の色が付いているか否かだと思います。
  • 50代男性 一般内科 その他
    症状のみではなかなか難しいです。
  • 40代男性 一般内科 発症した時期
    季節性が一番重要かなと思います。
  • 60代男性 一般内科 咳をする際の痰の有無
    咽頭の発赤があるかないかです。

同じ頭痛でも、花粉症によるものか風邪によるものかを見分けるポイントとして、最も多く挙げられたのが「症状の経過」でした。
また、医師のコメントによれば、花粉症特有の「目のかゆみ」があると、花粉症による頭痛の可能性が高い状況と考えられるようでした。
頭痛が何日も継続し、目のかゆみもある・・・そんな場合は花粉症による頭痛を疑ってよさそうです。
しかし「症状のみではなかなか(判断が)難しい」といった意見も見られ、医師から見ても花粉症と風邪の明確な境界線というのは掴みにくいようです。

ここまでいくつも調査してきた「花粉症による頭痛」に対する疑問ですが、最後はどのようにすれば治まるのか、その対処方法をお聞きました。

花粉症の薬の服用、花粉に接しないことが効果的

花粉症による頭痛の対処法
  • 70代男性 一般内科 消化器内科
    鼻洗浄やマスク等の花粉粒子を減らす対処法も一定の効果が認められますが、やはり抗アレルギー剤を服用するのが最も効果的です。
  • 40代男性 一般内科 呼吸器内科
    花粉症の薬の内服は一定程度効果が有ると思います。
  • 40代男性 一般内科 血液内科
    マスクやゴーグルなどで花粉予防が一番です。
  • 30代男性 アレルギー科 小児科
    内服や点鼻、花粉対策(マスクなど)、鼻洗浄をしっかり行えば、かなり頭痛は減ると思いますが、それでも頭痛があるなら鎮痛剤を頓用で使います。
  • 40代男性 一般内科 呼吸器内科
    鼻洗浄は大事と思います

花粉症による頭痛の対処法として、「花粉症の薬を飲む」が最も効果的という結果になりました。やはり原因から対処していくことが大切なのですね。
また、「マスクやゴーグルなどで花粉予防が一番」というアドバイスも頂きました。花粉症を改善させるために、花粉を寄せ付けないようにしなければいけないようです。しかし、花粉があちこち飛び交っているこの時期、完全にガードするというのはなかなか難しいでしょう。
そのため少しでも症状を緩和できるよう、しっかりと花粉症の薬を服用することをおすすめします。

花粉症がきっかけで頭痛が起こることはある!

本調査では花粉症と頭痛の関連性について、半数以上の医師が、花粉症がきっかけで頭痛が起こることがある、と考えていることがわかりました。
また、花粉症で頭痛が起きる原因は「鼻水・鼻づまり」が最も多いということがわかりました。
しかし、風邪による頭痛なのか花粉症による頭痛なのか、その判断は医師から見ても明確なポイントはないようです。
花粉症を患っている方で頭痛を引き起こした場合は、原因である花粉症を抑える薬の服用や、花粉を浴びないことに注意するなどして、頭痛の症状に対処していくことが大事そうです。

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