ぐるぐるするめまい、どの診療科へ行けばいい?医師553名に聞いてみました

回転性めまい
今回の調査によると、回転性めまいが生じた場合行くべき診療科は、耳鼻咽喉科が最も支持を集め、一般内科、神経内科、脳神経外科とつづき、回転性めまいを引き起こす疾患で最も多いものは「良性発作性頭位めまい症」でした。また、すぐに病院へ受診すべき随伴症状は言葉が出にくい、物が二重に見える、手足のしびれといった脳血管疾患が疑われる症状でした。軽いめまいだと甘く見て命の危険に晒されないよう、早めに受診しておきましょう。
めまい
イシコメ運営事務局

以前イシコメでは、ふらつきを伴うめまいについて、病院を受診すべきか、何科がよいのか調査をしました。

関連記事:
ふらつきを伴うめまいは病院へ行くべき?どの診療科がいいの?医師548名に聞いてみました

 

一方で、ふらつきを伴うめまい以外に、視界がぐるぐるするようなめまいの症状を感じる方もいるようです。
たかが一時のぐるぐるするめまい、と考えても、それが続くと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
このようなめまいを引き起こす疾患にはどんなものがあるのでしょうか。
また、病院に行くべきめまいの症状とはなんなのでしょうか?

そこで今回は、回転性めまいがある場合、どの診療科に受診すれば良いのか、耳鼻咽喉科、脳神経外科、一般内科、神経内科医553名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月17日〜3月20日にかけて行われ、耳鼻咽喉科、脳神経外科、一般内科、神経内科医553名から回答を頂きました。

まずは、ぐるぐるするめまいを引き起こす回転性めまいを引き起こす病気について聞いてみました!

参考:[30]めまいと循環器病|国立循環器病研究センター

回転性めまいを引き起こす疾患とは?

「回転性めまいを引き起こす疾患で多いものは」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 良性発作頭位めまい症
  • メニエール
  • 前庭神経炎
  • 突発性難聴
  • 脳梗塞
  • 心因反応
  • その他

以下が結果となります。

  • 50代男性 脳神経外科
    断然、良性発作性頭位めまい症です。脳外科、神経内科のCT検査で異常なければ次回耳鼻科受診を薦めます。
  • 40代男性 一般内科 一般外科
    圧倒的に良性発作性頭位めまい症が多いです。昨今、ストレス社会を背景にメニエール病の診断の患者さんも見受けます。
  • 70代男性 一般内科 神経内科 
    文化祭の準備で忙しくて無理をして睡眠不足になった女子高生が、目を開けていられないと言って連れてこられ、前庭神経炎と診断したことが印象的でした。
  • 60代男性 一般内科 神経内科
    頭位性めまいがほとんどですが、小脳、脳幹の脳梗塞のこともあります。
  • 40代男性 一般内科 眼科
    一度、軽いめまいだけで頭部CT検査したら、脳梗塞が見つかったことがあります。
  • 60代男性 一般内科 神経内科
    主に耳鼻科的疾患において回転性めまいを引き起こします。
  • 60代男性 一般内科
    良くて良性発作性頭位めまい症で、最悪の場合は脳梗塞でしょう。

今回の調査では、「良性発作性頭位めまい症」との回答が最も多く支持を集めました。
それでは、この良性発作症頭位めまい症とはどんな疾患なのでしょうか。

良性発作性頭位めまい症とは

良性発作性頭位めまい症(BPPV)とは、特定の頭位で誘発される主に回転性のめまいを主徴とする疾患である。めまい疾患のなかで最も頻度が高い疾患(めまい疾患の4割近く)である。
引用:今日の臨床サポート

また、すべてのめまいが「良性発作性頭位めまい症」とは限らず、脳梗塞など最悪の場合が考えられます。

それでは、病院に行くべきか否かはどのように判断すればいいのでしょうか。

すぐに病院へ受診すべき、回転性めまいの随伴症状とは?

「回転性めまいの随伴症状で、すぐに病院へ受診すべきものは」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 言葉が出にくい
  • 物が二重に見える
  • 手足のしびれ
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 偏視
  • 耳鳴り
  • 聞こえづらさ
  • 耳が詰まった感じ
  • その他

以下が結果となります。

  • 40代男性 一般内科 一般外科
    巣症状(明らかな麻痺)も脳梗塞など頭蓋内疾患を疑いますので緊急性が高いです。持続時間が数分以内なら末梢性の可能性を考えますが、長時間、持続の場合は異なるかつ緊急性のある疾患を考える必要があるかと思います。
  • 40代男性 一般内科 感染症科
    言葉が出にくい・手足のしびれ・頭痛・物が二重に見える・偏視の症状は、脳血管障害、特に脳幹の障害で見られやすい症状ですので、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。救急車を要請するのが妥当だと思います。
  • 50代男性 一般内科 小児科
    回転性めまいの随伴症状ですぐさま病院を受診すべきものは、脳血管疾患が疑われる症状が認められるときです。
  • 60代男性 一般内科 神経内科
    多くは耳鼻科的疾患であり、同時に耳鼻科的症状を有する場合には受診が必要だと思います。
  • 50代男性 一般内科 その他
    内耳のみの障害によると思われる症状以外を随伴する場合は、すぐに医療機関を受診すべきです。
  • 60代男性 一般内科 消化器内科 その他
    強い頭痛があるときはすぐ病院を受診してもらいます。

すぐに病院へ受診すべき回転性めまいの随伴症状として、「言葉が出にくい」との回答が最も多く、「物が二重に見える」「手足のしびれ」が続く結果となりました。

医師のコメントでは「言葉が出にくい・手足のしびれ・頭痛・物が二重に見える・偏視の症状は、脳血管障害、特に脳幹の障害で見られやすい症状ですので、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。救急車を要請するのが妥当だと思います」といった意見を頂きました。

脳血管障害や脳幹の障害があるときにこれらの症状が見られやすいとのことですので、たかがめまいだからと油断してはいけません。
また、症状が長時間続く場合や明らかな麻痺といった症状も緊急性が高いとの意見もあり、いずれにしても速やかに受診した方が良さそうです。

回転性めまいの場合、行くべき診療科は?

では、実際にどの診療科へ受診すれば良いのでしょうか。

図3

50代男性 一般内科 消化器内科 耳鼻咽喉科

一般状態チェックを行っていただくことは大前提に、耳鼻科疾患を否定することは大事です。

50代男性 一般内科 耳鼻咽喉科

一般内科でも良いとは思いますが、きちんと診断するためには耳鼻科受診を指示します。

40代男性 一般内科 消化器内科 耳鼻咽喉科

回転性ならば耳鼻科がいいと思います。麻痺などがない事が前提ですが。

40代男性 一般内科 神経内科 神経内科

脳血管障害を除外してから、耳鼻科なり他の科を紹介してもらうのが安全だと思います。

50代男性 一般内科 脳神経外科 脳神経外科

耳鼻科や一般内科は緊急性のある疾患を見逃します。

60代男性 一般内科 消化器内科 一般内科

まず一般内科で診察を受け、専門家診察の必要があれば紹介します。

40代男性 一般内科 整形外科 心療内科

主訴ベースではありますが。

40代男性 一般内科 救急科

救急外来受診が良いと思います。

回転性めまいが生じた場合に行くべき診療科はどこかとの質問に対し、「耳鼻咽喉科」と回答した医師が65%を占める結果となりました。
医師のコメントでは、一般状態のチェックを行い麻痺などがないことを前提に、きちんと診断するためには耳鼻科受診が良いとした意見が共通して見られました。

一方、神経内科、脳神経外科、その他と回答した医師の中には、耳鼻咽喉科や一般内科では、脳血管障害など緊急性のある疾患を見逃す可能性があるとの意見を頂きました。
危険な随伴症状にもあった手のしびれなどの麻痺症状があるかないかで、行くべき診療科が変わるようです。

回転性めまいが生じたら、まずは耳鼻咽喉科へ

本調査の結果、回転性めまいを引き起こす疾患で最も多いものは「良性発作性頭位めまい症」という結果となりました。
また、すぐに病院へ受診すべき随伴症状は「言葉が出にくい」「物が二重に見える」「手足のしびれ」といった脳血管疾患が疑われる症状が挙げられました。このような随伴症状が見られたらすぐ病院に行くのがよさそうです。
回転性めまいが生じた場合行くべき診療科は、耳鼻咽喉科が最も支持を集め、一般内科、神経内科、脳神経外科がつづくという結果となりました。
結果としては、ふらつきを伴うめまいとかなり近しいものでしたが、どんなめまいでも、危険な随伴症状が見られたり、症状が続いたりするようであればすぐにかかりつけ医に診てもらうようことが大事なのかもしれませんね。

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