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吐き気を伴うめまいは病院に行った方がいい?どの診療科がおすすめ?医師548名に聞いてみました。

吐き気をともなうめまい
今回の調査では、吐き気を伴うめまいが起きたら約9割の医師が病院を受診すべきと考えていることが判明しました。また、多くのめまいは耳鼻咽喉科の範囲内という意見もあり、4割の医師が耳鼻咽喉科の受診をすすめる結果となりました。しかし、吐き気の他に手足のしびれやろれつが回らないなどの症状が現れたときは、神経内科など脳の疾患の可能性を確認できるところを受診するといいでしょう。
めまい
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めまいと同時に、吐き気を感じる……。
そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
急に襲ってくる「めまい」ですが、中には吐き気を感じると訴える方もいるようです。

そこで今回は、吐き気を伴うめまいについて耳鼻咽喉科、脳神経外科、一般内科、神経内科医548名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月26日〜3月29日にかけて行われ、耳鼻咽喉科、脳神経外科、一般内科、神経内科医、計548名から回答を頂きました。

約9割の医師が「受診すべき」と回答

吐き気を伴うめまいなど、症状が現れると不安に感じますよね。そこでまずは、このような症状が現れたとき受診すべきかを聞いてみました。

図1

  • 60代 一般内科 小児科 症状が続くようであれば受診すべき
    頻度は低いが重大な疾患あるので。
  • 60代女性 アレルギー科 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    ほとんどが安静で解決するので改善しないようなら受診するのが望ましいです。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    末梢性のめまいは多くの場合吐き気などの症状が強いです。手足の麻痺や、ろれつが回らないといった、めまい、吐き気以外の症状があればすぐに受診するべきです。そうでなければ少し様子を見ていいです。
  • 50代男性 一般内科 循環器内科 症状が続くようであれば受診すべき
    良性発作性頭位変換性めまいなら、安静で大丈夫です。くも膜下出血や脳出血はすぐ受診すべきです。見極めは、増悪する、いつまでも続く、今まで経験がない、しびれなど他の症状がでてくるなどは要注意です。
  • 40代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    緊急性を要し、重度障害を残すような脳血管障害である場合には、緊急で受診しなければならないと思いますが、脳血管障害の場合、そんなに数分で劇的に改善するということは稀なので、数時間続くようならば、緊急受診した方がよいとアドバイスしたいです。麻痺やしびれなど、他の、もっと脳血管障害を示唆する症状が合併した場合には即受診した方がよろしいと思います。
  • 50代男性 一般内科 循環器内科 すぐ受診すべき
    早期治療が大事な脳梗塞や突発性難聴、前庭神経炎の可能性あるのですぐに受診すべきです。
  • 50代男性 アレルギー科 一般内科 すぐ受診すべき
    めまい(回転性)が生じれば、症状が強ければ吐き気が生じてもおかしくはないです。ただ、「めまい」という表現を患者さんが正しく使っていない場合も多いので、患者さんが言う「めまい」には注意(鑑別)が必要であるし、吐き気が伴うものというのは回転性のめまいであっても症状が強いものであるのであるから、すぐに受診するべきです。

「吐き気を伴うめまい、病院で受診すべきか」という質問に対し、約9割の医師が病院へ行くべきと考えていることがわかりました。

また、医師からはほとんどが安静で解決するという意見はあるものの、「手足の麻痺や、ろれつが回らないと言った、めまい、吐き気以外の症状があればすぐに受診するべき」など、吐き気の他に症状が出る場合は受診を推奨する声を多く頂きました。
これらの症状を伴う場合、脳梗塞などの重大な病が隠れているサインですので、すぐに病院を受診すべきでしょう。

また、「めまい」という表現を患者さん自身が正しく認識していないこともあるため、本当にめまいなのかなどを判別するためにも受診するべきとのコメントもありました。
症状が長引いたり、不安に感じている方も一度受診された方がいいのではないでしょうか。

吐き気を伴うめまいに最適なのは耳鼻咽喉科

それではめまいについて医師の診察を受けるとき、どの診療科に行くのがいいのでしょうか。
以下の選択肢から選び、コメントを頂きました。

  • 耳鼻咽喉科
  • 一般内科
  • 神経内科
  • 救急科
  • 脳神経外科
  • 整形外科
  • 心療内科
  • その他

以下が結果となります。

図2

  • 60代男性 一般内科 循環器内科 「耳鼻咽喉科」
    吐き気を伴うめまいはまず耳鼻科だと思います。
  • 60代男性 アレルギー科 呼吸器内科 「耳鼻咽喉科」
    めまいの頻度からすれば耳鼻咽喉科領域のものが一番多いです。神経内科、脳外科医、救急医でもよいですがマンパワーを考えると軽症めまいをすべて引き受けるのは困難と考えます。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    吐き気を伴うめまいは良性発作性頭位めまい症などが多いからです。
  • 50代男性 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    耳鼻科で問題なければ神経内科等へ紹介になるはずです。
  • 50代男性 アレルギー科 一般内科 「耳鼻咽喉科」
    回転性なら耳鼻咽喉科が本来の専門診療科でしょう。耳鼻科で耳鼻科領域のものでないという診断になったら、そこから当該診療科に廻されるのが一番無駄なく効率的かつ正しく診療できると思います。(きちんと診療することを前提としてですが)
  • 30代男性 一般内科 神経内科 「耳鼻咽喉科」
    まずは最も多い耳鼻科疾患を否定し、その上で中枢疾患が疑われた場合は速やかに脳神経外科や神経内科を紹介して頂きたいです。
  • 50代男性 一般内科 循環器内科 「一般内科」
    まずは、全身を診れる医師が診察し、その後 耳鼻科や脳外等に振り分ければ良いと思います。
  • 40代男性 一般内科 「一般内科」
    基本的には一般内科で見られるようにしてそこから脳外科か耳鼻科にスグ紹介できるような診療連携が望ましいと考えます。
  • 40代男性 循環器内科 「神経内科」
    脳の疾患を除外するべきです。
  • 50代男性 一般内科 「神経内科」
    まずは背景に危険な疾患が隠れていないか受診すべきと思います。

医師の4割が耳鼻咽喉科を最適として挙げる結果となり、次に一般内科、神経内科が続く結果となりました。
医師からは「めまいの頻度からすれば耳鼻咽喉科領域のものが一番多い」など、耳鼻咽喉科で対処できるものが多いとの意見が散見されました。

まずは耳鼻咽喉科や一般内科で診断を受け、そこで原因が不明のものや対処できない病気が隠れている場合、専門の科の紹介が最適との見解がうかがえます。

しかし脳に関係する重大な病の場合があるため、神経内科で脳の疾患を除外すべきとの意見もありました。もし手足の麻痺やろれつが回らないなど、明らかにおかしい症状が出ているときは神経内科を受診した方がいいでしょう。

自己判断は禁物。症状によってはすみやかに受診を

今回の調査では、吐き気を伴うめまいで約9割の医師が病院に行くべきと考えていることが分かりました。めまいだからと自己判断せず、症状が長引いている場合は病院へ行くことをおすすめします。
また、めまいと吐き気だけではなく手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状が現れている場合は大きな病が隠れている可能性がありますので、すみやかに医師の診察をうけましょう。

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