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花粉による肌荒れの治療方法とは?皮膚科医195名に聞いてみました!

花粉による肌荒れ
今回の調査では、花粉による肌荒れで来院する患者が最も多い時期という質問に、9割以上の方が2月〜5月(とりわけ花粉がピークを迎える3月と4月)と回答しました。また、肌荒れの治療方法には保湿剤とステロイド外用薬の服用が最も効果的であり、肌荒れを防ぐためには、適切な睡眠や食事の摂取、禁煙、スキンケアなど、総括的に生活習慣を整えることが重要であるという意見が多くみられました。
花粉症
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花粉がピークを迎える季節。目のかゆみやくしゃみだけでなく、肌荒れ症状に悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、肌荒れにどのように対処すれば良いのか分からない・・・とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
肌荒れが悪化して、肌に痕が残ってしまった!なんて状況になったら困りますよね。
そこで今回は、花粉による肌荒れの治療方法について、皮膚科を専門とする医師195名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月19日〜3月22日にかけて行われ、皮膚科医計195名から回答を頂きました。

3月&4月の花粉ピーク時に肌荒れを訴える患者さんは多い!

では、花粉による肌荒れが原因で来院される患者さんは、どの時期が最も多いのでしょうか?

図1

  • 40代女性 皮膚科 2月〜5月
    スギ、ヒノキの季節は患者さんの数が圧倒的に多いです。
  • 40代男性 皮膚科 2月〜5月
    特に2月後半から4月上旬のスギ花粉の時期が多いと思います。
  • 30代女性 皮膚科 2月〜5月
    花粉シーズンを迎える3月から4月が一番多いです。
  • 30代女性 皮膚科 2月〜5月
    2月から5月にかけて、特に3月と4月が多いです。
  • 50代男性 皮膚科 2月〜5月
    しいて言えばスギ、ヒノキ花粉の時期が最も多いですが、地域によって差が生じます。
  • 50代女性 皮膚科 2月〜5月
    春はスギ花粉、他の季節は雑草などが原因で肌荒れを起こす人が多いと思います。
  • 50代男性 皮膚科 6月〜9月
    夏の時期、北海道だとシラカバ花粉が結構舞っています。
  • 50代男性 皮膚科 10月〜1月
    秋、冬の乾燥が一番の原因だと思います。
  • 50代男性 皮膚科 その他
    春、秋が多いような気がします。

今回調査した医師195名のうち、実に93%(182名)の方が「花粉による肌荒れで来院する患者が最も多い時期」という質問に対し、2月〜5月と回答しています。
東京都内であれば2〜5月、とりわけ3月から4月にかけて花粉のピークを迎えるため、それに伴い花粉による肌荒れを訴える人も多いようです。
また、10月〜1月と答えた少数派の医師の意見には「乾燥が一番の原因」とする回答もあり、肌荒れは花粉によるものではなく、秋・冬の乾燥が原因であると主張する医師もいました。

それでは、花粉によって肌荒れがおこってしまった場合、どのように対処をするのが良いのでしょうか?

花粉による肌荒れには、保湿剤かステロイド薬がおすすめ!

「肌荒れの治療法として多く行っているものはなんですか?」という質問に対し、以下の選択肢から選び、コメントを頂きました。

  • 保湿剤
  • ステロイド外用薬
  • 抗ヒスタミン薬
  • ビタミン剤
  • ホルモン治療
  • その他

以下が結果となります。

図2

  • 40代男性 皮膚科 保湿剤
    皮膚バリアを整えることが基本です。
  • 50代男性 皮膚科 保湿剤
    炎症がなければ保湿剤のみ、炎症があればステロイド外用剤を使うことをおすすめします。
  • 60代男性 皮膚科 保湿剤
    基本的には保湿剤のみですが、かゆみが強い際にはステロイド製剤も使ってください。
  • 50代男性 皮膚科 保湿剤
    保湿剤によるスキンケア予防が第一選択で、出来てしまった皮膚炎はステロイド外用薬で早期に治療します。
  • 60代女性 皮膚科 保湿剤
    保湿と保護を重点的に行いましょう。「肌荒れ」と言って受診された方が、湿疹だった場合は湿疹の治療をします。
  • 40代男性 皮膚科 保湿剤
    保湿を中心に行い、悪化部位にはステロイド外用薬を塗ってください。
  • 40代男性 皮膚科 ステロイド外用薬
    まずは一旦ステロイド外用薬で良くし、そのあと再発しないように、保湿剤でケアを行ってください。
  • 40代女性 皮膚科 ステロイド外用薬
    炎症が強い場合はステロイド外用を使用してください。
  • 50代男性 皮膚科 ステロイド外用薬
    湿疹、皮膚炎に対してはステロイド外用薬が有効です。
  • 60代女性 皮膚科 抗ヒスタミン薬
    重症の場合には抗ヒスタミン薬を処方しましょう。
  • 50代男性 皮膚科 ビタミン剤
    ビタミンBを含む食べ物をたくさん摂ることがおすすめです。
  • 60代男性 皮膚科 その他
    夜更かしをしないように指導をすることがあります。

今回調査した医師のうち、花粉症による肌荒れ治療として多く行っている治療方法としては、保湿剤とステロイド外用薬が過半数を占める結果となりました。
保湿剤とステロイド外用薬を併用して使うことをおすすめする医師が多かったですが、基本的には保湿剤を中心に使用し、よほど悪化がひどい状態であればステロイド外用薬を塗るといった流れのようです。
重症の場合、抗ヒスタミン薬をすすめる方もいましたが、保湿剤やステロイド剤にプラスαという形で使用するのが良さそうです。

一部の医師からは、「ビタミンBを含む食べ物を摂る」や「夜更かしをしないように指導する」などのコメントも見られました。肌荒れの治療には、生活習慣も大切なようです。

さて、これまで肌荒れがおこる時期や治療法について見てきましたが、最後に肌荒れを自分で対処するためには一体どのような方法があるのか聞いてみましょう。

肌荒れを防ぐには何よりも生活習慣の見直しが大事!

「肌荒れ時に患者が自分でできる対処法はなんですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 生活習慣を整える
  • 化粧品や化粧水を変える
  • UVケアを行う
  • 禁煙する
  • ビタミンB群を含む食べ物をたくさん摂る
  • 軽い運動をする
  • その他

以下が結果となります。

図3

  • 60代男性 皮膚科 生活習慣を整える
    睡眠を充分にとることも重要です。
  • 50代女性 皮膚科 生活習慣を整える
    睡眠を十分にとることで内蔵が回復し肌にも効果が出るようになります。
  • 50代男性 皮膚科 生活習慣を整える
    睡眠と美味しい食事を摂取することが一番です。
  • 60代男性 皮膚科 化粧品や化粧水を変える
    保湿などのスキンケアが大事です。
  • 60代男性 皮膚科 化粧品や化粧水を変える
    乾燥による皮膚の刺激を下げることだと思います。
  • 40代男性 皮膚科 化粧品や化粧水を変える
    変える必要があるかどうかは別として、保湿をしっかりするように指導します。
  • 60代女性 皮膚科 UVケアを行う
    洗顔の仕方を男女、肌質、季節によって見直すことが大事だと思います。
  • 40代男性 皮膚科 禁煙する
    禁煙は大事です。禁煙できないとなにしてもダメだと思います。
  • 50代男性 皮膚科 ビタミンBを含む食べ物をたくさん摂る
    ビタミンBを含む食べ物をたくさん摂ることが功を奏すると思います。
  • 40代女性 皮膚科 その他
    肌をこすらない、洗いすぎない、シートパックをしない、スクラブをしないなどをおすすめします。

医師の意見によると、肌荒れを防ぐためには何よりも生活習慣を整えることが最も大事だそうです。
生活習慣を整える上でも特に大事なのが睡眠というコメントも多くみられました。
また、その他と答えた医師のなかにスキンケアを心がけるよう指導している意見があり、肌荒れを起こさないためには、まず肌を守ることから始める必要があるようです。
UVケア、禁煙、スキンケアなど、自分でできる対処法はいくつもありますが、いずれにしても生活習慣を整えることに変わりはありません。
肌荒れを感じた場合、いままで通りの生活を見直して、今回紹介したさまざまな方法を実践してみてください。

花粉の季節の肌荒れには保湿と生活習慣の改善から対処を

今回の調査では、花粉による肌荒れが原因で来院される患者さんの数は2月〜5月が多い、という結果となりました。
また、花粉による肌荒れを治療するには保湿剤とステロイド薬で治療する、というコメントが見られました。
最後に、患者さん自身が自分で花粉による肌荒れを対処する場合には、生活習慣の改善が重要、ということが分かりました。
花粉の季節に肌荒れを感じたら、自身でできる対処を行い、それでも改善されない場合や炎症を起こしてしまった場合には、医師に診てもらい、悪化する前に適切に治療をしましょう。

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