赤ちゃんの下痢や嘔吐での受診は何の情報が必要なの?医師240人に聞いてみました

赤ちゃんの下痢
今回の調査では、赤ちゃんの下痢や嘔吐で受診する際には、尿が出ているかどうかの情報が欲しい、とする回答が最も多くなる結果となりました。また、赤ちゃんの機嫌の良し悪しも、医師が判断するための重要な要素になるとのことでした。普段からよく赤ちゃんを観察し、何かあったときにはその時の状況や普段との違いなどをなるべく詳しく医師に伝えられるように心掛けましょう。
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赤ちゃんに下痢や嘔吐の症状があると、病院の受診を考えるパパ・ママもいると思います。
しかし、ただ症状を伝えるだけでは医師も正確に診断できないこともあります。
情報はなるべくたくさんあった方がいいと思いますが、特に医師が受診の際に持ってきてほしいと思う情報はいったい何なのでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの下痢や嘔吐で受診した場合、特に持ってきてほしい情報は何なのか、小児科医241人に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月2日〜3月5日にかけて行われ、小児科医241名から回答を頂きました。

赤ちゃんの下痢や嘔吐の受診で持っていくべきものは?

「赤ちゃんが下痢や嘔吐で受診する際に、知りたい情報はなんですか?」という質問に対し、次の選択肢から選んでいただき、医師の皆さまから、さまざまなコメントを頂きました。

  • 排泄物・吐しゃ物の写真
  • 下痢・嘔吐の回数や量
  • 下痢・嘔吐時やその後の児の機嫌
  • 嘔吐・下痢の前に食べたもの
  • 尿は出ているか
  • 嘔吐の場合、どんな状況で吐いたか
  • 特にない
  • その他

以下が結果となります。

図1

①尿は出ているか

  • 40代男性 小児科
    尿が出ていればまず脱水は高度ではないはずです。
  • 40代男性 小児科
    排尿の有無は脱水の判断の良い参考になると思っています。
  • 80代男性 小児科
    尿の回数は脱水を推測するのに大切な情報だと考えます。

今回の調査では、尿がちゃんと出ているかどうかの情報を知りたいと考える医師が7割を超え、最多となりました。
下痢や嘔吐で怖いのは、体内の水分が排出されてしまうことによる脱水です。
そこで、尿がちゃんと出ているかどうかは、脱水症状を判断するのに有用なようです。

②下痢・嘔吐時やその後の乳児の機嫌

  • 60代男性 小児科
    児の様子(機嫌)は、重要な判断材料(脱水の有無)になると思います。
  • 50代男性 小児科
    下痢・嘔吐時やその後の乳児の機嫌が重要であると考えます。
  • 70代男性 小児科
    発熱があるか、機嫌がよいかなどが大事なのではないでしょうか。

次に医師の支持を集めたのが、赤ちゃんの機嫌の良し悪しでした。

医師のコメントによると、赤ちゃんの機嫌の良し悪しも脱水症状の判断に有用なようです。
また、以前下痢や便秘について書いた記事の中でも、危険な下痢・便秘かどうかの判断基準として赤ちゃんの機嫌が挙げられていました。
やはり、普段から赤ちゃんの様子を観察しておくのはとても大事なようですね。

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③下痢・嘔吐そのものの情報

  • 30代男性 小児科
    排便後のおむつや画像があると助かりますが、感染拡大には注意を払う必要があると思います。
  • 40代男性 小児科
    血便の有無、嘔吐回数、機嫌、嘔吐前の食べたものなどは情報として重要となります。
  • 60代男性 小児科
    便はもってきてもらうより、写真がありがたいです。フレッシュですので。
  • 30代女性 小児科
    排泄物やとしゃ物は変だと感じたら写真を見せてもらえたら参考になります。
  • 50代女性 小児科
    写真がなくてもいいので、排泄物や吐しゃ物の性状も教えてほしいです。
  • 60代男性 小児科
    写真ではなく実物を持ってきてほしいところです。場合によっては検査に出します。

やはり排泄物や吐しゃ物そのものの情報を欲しいと考える医師は多いみたいです。
排泄物の色や状況などでもわかることがあるということですね。
また持っていくときは、写真で良いという意見や、口で伝えてくれれば良いという意見、実物を持ってきてほしいという意見など様々なものがありました。
医師のコメントをまとめると、排泄物のフレッシュな状態を写真に撮り、可能であれば受診の際にその写真や実物を持っていくと判断しやすいようです。
しかし、必ずしもすべてを用意できるとは限らないと思いますので、最低でも排泄物がどんな状態だったかは覚えておき、医師に正確に伝えましょう。
また、写真を持っていくか実物を持っていくかについては医師によっても意見が分かれていたので、一度主治医に聞いてみるのもいいかもしれませんね。

④咳の有無

  • 30代女性 小児科
    喘息の咳戻しを胃腸炎と言って受診する人がいるので状況を聞くのは大切だと思います。周囲で胃腸炎の流行があれば診断も簡単につくと思います。
  • 50代男性 小児科
    せき込んでの嘔吐もあるので、状況は確認したいです。
  • 60代男性 小児科
    咳で嘔吐とか嘔吐反射とかは、早めに食べさせてもOKなので早めに鑑別したいです
  • 50代男性 小児科
    せき込んで吐くこともあるため、咳の有無は大切です。

今回の選択肢にはなかったのですが、咳の有無の情報が欲しいという回答も見られました。
赤ちゃんは必ずしも胃腸炎が原因で嘔吐をするのではなく、咳で吐き戻してしまうこともあるようです。
吐く前に咳をしていたかどうかは、受診する前に思い出しておくようにしましょう。

⑤すべて

  • 60代男性 小児科
    最近は写真を撮ってくる保護者がいますが、より多くの情報を得るためにはオムツなど実物のほうがいいですね。医療にはいろいろな情報があると助かります。
  • 70代男性 小児科
    情報はいっぱいあった方が良いです。必要最小限の情報など考える必要ありません。
  • 60代男性 小児科
    情報は多ければ多い程良いですが、嘔吐開始後の経過時間も大事でしょう。
  • 50代男性 小児科
    できるだけ詳しく状況を知る人が、連れてくることが大事です。
  • 50代男性 小児科
    いろいろな情報を複合的に判断する必要があります。

とにかくいろいろな情報がほしいという回答も見られました。
また、なるべく状況を詳しく知る人を連れてきてほしいという意見もありました。確かに小さい子だと自分で状況を喋れないですもんね。とある知人の医師によれば、普段一緒に住んでいないおじいちゃんやおばあちゃんが受診の付き添いをする場合、お母さんが病気の経過をメモに書いてもたせておくのも1つとお話されていました。
医師は様々な情報をもとに複合的に判断するとのことなので、伝えられる情報を増やすに越したことはなさそうです。

赤ちゃんの受診の際は色んな情報を!

今回の調査では、赤ちゃんの下痢や嘔吐で受診する際には、尿が出ているかどうかの情報が欲しいとする回答が最も多くなる結果となりました。
また、赤ちゃんの機嫌の良し悪しも、医師が判断するための重要な要素になるとのことでした。
普段からよく赤ちゃんを観察し、何かあったときにはその時の状況や普段との違いなどをなるべく詳しく医師に伝えられるように心掛けましょう。

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