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腰痛を伴う下痢、病院へ行くべき?537名の医師に聞いてみました

腰痛を伴う腹痛
本調査の結果、腰痛を伴う下痢症状が続く場合、医師の90%が「受診すべき」と考えていることが明らかになりました。このような症状が続く場合、炎症性腸疾患、感染症、大腸がんの骨転移、といった疾患の可能性があるとの指摘を頂きました。また、受診すべき診療科は「消化器内科」と「一般内科」に分かれ、どちらか一方を受診したのちに医師の判断の下、必要に応じて適切な診療科を受診すると良いとの意見を頂きました。
下痢
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一度なってしまうとひどい痛みに悩まされる「腰痛」。
長時間のデスクワークや運動不足によって起こしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、それと同時に「下痢」を起こしてしまうこともあるようなのです。
これらの症状が続く場合、病院を受診した方が良いのでしょうか。またその際は、どの診療科へ行けば良いのでしょうか。

そこで今回は、腰痛を伴う下痢症状にまつわる疑問について一般内科医、消化器内科医537名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月2日〜4月5日にかけて行われ、一般内科医、消化器内科医の計537名から回答を頂きました。

医師の9割が「病院を受診すべき」と回答

まずは「腰痛を伴う下痢症状が続く場合、病院を受診すべきか」について医師に質問してみました。

図1

  • 50代男性 一般内科 呼吸器内科 症状が続くようであれば受診すべき
    長引く場合は炎症性腸疾患の可能性もありますので、受診した方が良いと思います。
  • 40代男性 一般内科 消化器内科 症状が続くようであれば受診すべき
    基本的には致死的な急性疾患が隠れている可能性が低いので、ある程度続くようなら受診を勧めます。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    熱、食欲低下などのほかの症状あれば受診した方がよろしいのではないでしょうか。
  • 30代男性 消化器内科 症状が続くようであれば受診すべき
    結局症状の強さにしても、期間にしても通常より程度が強ければ受診すべきと思います。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 症状が続くようであれば受診すべき
    症状が5日以上持続するようなら受診した方が良いかと思います。
  • 30代男性 一般内科 泌尿器科 症状が続くようであれば受診すべき
    腰痛を伴う下痢の症状が続く場合、病院をすぐ受診しても整腸剤処方程度となるのではないでしょうか。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 症状が続くようであれば受診すべき
    同じ原因で両方の症状があれば大腸がんの骨転移が疑われると思います。
  • 50代男性 一般内科 腎臓内科 すぐ受診すべき
    重大な感染症が合併している可能性を考えると、速やかな精査が必要です。
  • 50代男性 一般内科 呼吸器内科 すぐ受診すべき
    膵炎が疑われるほどの下痢なら受診です。腰痛の部位が骨盤、腎臓と関連しているかも重要です。
  • 40代女性 一般内科 どちらでもよい
    我慢できる程度なら、脱水に注意すれば自然治癒します。
  • 30代男性 一般内科 代謝・内分泌科 受診しなくてよい
    ほぼ自然軽快するので受診しなくてよいかと思います。

「腰痛を伴う下痢症状が続く場合、病院を受診すべきですか」という質問に対し、「症状が続くようであれば受診すべき」との回答が全体の7割を占めました。次に「すぐ受診すべき」と回答した医師が多く、合わせて9割の医師が病院を受診すべきとの結果となりました。

医師のコメントを見ると、基本的には致死的な急性疾患が隠れている可能性は低いものの、腰痛と下痢の両方の症状が長引く場合には、大腸がんの骨転移、炎症性腸疾患、感染症といった疾患の可能性もあるため念のため受診した方が良いようです。

また、病院へ行くべき症状として、熱や食欲低下などの他の症状がある場合や、症状の強さや期間の長さが通常と違う場合が挙げられました。

さらに、病院を受診する目安として、症状が5日以上持続するようなら受診した方が良いとのアドバイスを頂きました。

まとめると、熱や食欲低下がある場合、または症状が5日以上続く場合などは何らかの疾患の可能性があるため病院を受診した方が良いと言えそうです。

では、実際に病院を受診する際はどの診療科を受診すれば良いのでしょうか。こちらも合わせて聞いてみました。

腰痛を伴う下痢症状は、消化器内科または一般内科へ受診を

図2

  • 60代男性 一般内科 循環器内科 「消化器内科」
    腰痛を伴う下痢の症状も下痢症状の方が病気を絞れます。
  • 60代男性 一般内科 「消化器内科」
    消化器内科は、腹部エコーや胃カメラや大腸カメラができるので適していると考えます。
  • 60代男性 一般内科 「消化器内科」
    やはり、消化器内科を中心に一般内科まで診るべきです。
  • 40代男性 アレルギー科 一般内科 「消化器内科」
    まず消化器内科で診察を受け、その後適切な診療科に紹介して貰うのが良いと思います。
  • 30代男性 消化器内科 「消化器内科」
    入り口は消化器内科で、消化器疾患が否定的なら整形外科という流れが自然ではないでしょうか。
  • 50代男性 一般内科 循環器内科 「消化器内科」
    消化器科で下痢を来たす疾患の評価をして、他に問題ありそうなら整形外科が良いです。
  • 50代男性 一般内科 循環器内科 「一般内科」
    一般内科医がしっかりスクリーニング(振り分け)を行い専門診療科に引き継ぐ体制が重要です。
  • 50代男性 一般内科 血液内科 「一般内科」
    一般内科で鑑別の上で消化器内科を受診させます。
  • 30代男性 一般内科 腎臓内科・透析 「一般内科」
    まずは一般内科で、必要であれば専門科に振り分けます。
  • 50代男性 一般内科 脳神経外科 「一般内科」
    腰痛と下痢と症状のどちらが重症かで、内科か整形外科と考えますが、まずは内科で良いと思います。
  • 40代男性 一般内科 感染症科 「一般内科」
    整形外科的な要素もあるでしょうが、断言するのは早いので一般内科と思います。
  • 50代男性 消化器内科 循環器内科 「一般内科」
    消化器の可能性もありますが、初めは感染症を考えるべきです。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 「整形外科」
    どこでもいいのですが、腰痛の原因がはっきり分かった方があとの検査が限定されるので良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 呼吸器内科 「消化器外科」
    手術も考えて消化器外科だと思います。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科 「その他(便通異常外来)」
    専門外来があれば一度は受診した方がよいと思います。
  • 40代男性 一般内科 眼科 「一般外科」
    まずは、一般疾患の除外でしょう。

「腰痛を伴う下痢の場合、受診すべき診療科は何ですか」と質問したところ、消化器内科と一般内科に二極化する結果となりました。

消化器内科と回答した医師のコメントを見ると、「消化器科で下痢を来たす疾患の評価をして、他に問題ありそうなら整形外科が良いです」とした意見や、「まず消化器内科で診察を受け、その後適切な診療科に紹介して貰うのが良い」という意見がみられました。さらに、「消化器内科を中心に一般内科まで診るべき」とのアドバイスも頂きました。

一方で、一般内科と答えた医師からは、まず一般内科で鑑別の上、専門科へ振り分け、もしくは消化器内科を受診が良いとする見解が多く見られました。

医師の中でも意見が分かれるところではあるようですが、消化器内科であれ一般内科であれ、どちらか一方を受診したのちに医師の判断の下、必要に応じて適切な診療科を受診すると良いと言えそうです。

症状が続くようであれば消化器内科、もしくは一般内科へ受診を

本調査の結果、腰痛を伴う下痢症状が続く場合、医師の90%が「受診すべき」と考えていることが明らかになりました。このような症状が続く場合、炎症性腸疾患、感染症、大腸がんの骨転移といった疾患の可能性があるようです。また、受診すべき診療科は「消化器内科」と「一般内科」に支持が集まり、どちらか一方を受診したのちに医師の判断の下、必要に応じて適切な診療科を受診すると良さそうでした。
重大な疾患を患っている可能性を除外するためにも、腰痛と下痢の症状が続くようであれば病院を受診し、適切な対処をしていきましょう。

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