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生理中に下痢の症状。つらい下痢を緩和するには?医師546名に聞きました

生理と下痢
今回の調査では、生理中に下痢の症状がみられるときの症状緩和の方法と、受診するべき診療科について医師の方に聞きました。その結果、症状を緩和するためには、整腸剤など薬を服用すること、お風呂に入ったり、温かい飲み物を飲んだりすることで身体を温めることが有効との見解が得られました。また、身体を温める際に一番効果的な身体の部位は、「お腹」という意見もあがりました。受診に最適な診療科は、一般内科か婦人科という結果となり、一般内科で見極めてから、専門的な婦人科に行くのが良さそうでした。
下痢
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気分も身体もつらくなる生理の期間。
そんな生理中になぜか下痢になる症状を経験しことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に原因は思いつかないのに生理と一緒に下痢になってしまい、身体がつらくなってしまったら、症状緩和のためにできることはあるのでしょうか。
また、症状がひどくて医療機関を受診する場合は、どの診療科がよいのでしょうか。

今回は、生理時に下痢になった場合、症状緩和の適切な方法と医療機関の受診について医師546名に聞きました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、一般内科医、消化器内科医、計546名から回答を頂きました。

生理時の下痢、症状を緩和するためには?

「生理時に下痢になった場合、症状緩和の適切な方法は何ですか」という質問に対し、次の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 整腸剤を飲む
  • お腹を温める
  • 温かい飲み物を飲む
  • 胃腸に刺激の強い食べ物は避ける
  • 冷たい飲食物を避ける
  • ゆっくりお風呂につかる
  • 鎮痛剤を飲む
  • カフェインを控えめにする
  • その他

以下が結果となります。

図1

  • 60代男性 一般内科 消化器内科
    ビオフェルミンなどの整腸剤は有効です。
  • 50代男性 アレルギー科 一般内科
    刺激物をとらないようにしたり、整腸剤を飲むのが良いのではないかと思います。
  • 50代男性 消化器内科 救急医療
    男なので分かりませんが、各人がやっていて気持ちの良いものを続けてもらっています。
  • 60代女性 一般内科 健診・予防医科学
    黄体ホルモンの減少と共に、黄体ホルモンによって弛緩していた腸管が動き始めるので、便秘の解消とそれに引き続く軟便が見られることはよくあります。生理的なものなので、さらに下痢を助長するような食べ物は控えるように指導するくらいです。
  • 60代男性 一般内科 老年内科
    カフェインの取りすぎと、整腸剤の有無が関係します。
  • 40代男性 一般内科 神経内科
    刺激物を避けてお腹を温めることは対症療法として重要と思います。
  • 60代男性 一般内科 消化器内科
    水分と電解質の補給をしながら腸の安静を保つことが大切です。
  • 30代 アレルギー科 一般内科
    月経に伴うものであればストレス緩和が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 循環器内科
    ゆっくりお風呂に入ってお腹を温めることが良いでしょうね。
  • 60代男性 一般内科 家庭医療
    生理の時に下痢になってしまった場合、症状緩和の方法として適切なものは温かい飲み物を飲むです。

調査の結果、整腸剤を服用したり、体を温めたりすることが有効であると回答する医師が多くみられました。

その中でも一番多かった回答は「整腸剤を飲む」でした。
医師のコメントにも「ビオフェルミンなどの整腸剤は有効」という意見がいくつも寄せられていることから、整腸剤が有効であると考える医師は多いようです。

また、身体を温めることが有効であると考える医師も多く、「ゆっくりお風呂に入ってお腹を温めることが良いでしょう」というコメントが見られました。
医師のコメントにもあるように、温める場所として最も効果的だと考えられる体の部位は「お腹」のようですね。
それに加え、身体の外側からだけでなく、身体の内側から温めるために温かい飲み物を飲むことも有効だと、医師のコメントからうかがえる結果となりました。

また控えるべきものとしては、刺激物などの「下痢を助長するような食べ物」というアドバイスも頂きました。

生理中に起こる下痢については、女性のホルモンバランスが影響していると考えられるため、生理的なものなので仕方ないという意見もありましたが、前述のような対処をして、できるだけ症状を緩和させるようにしたいですね。

医師からの「各人がやっていて気持ちの良いものを続けてもらっています。」というコメントもあるように、いくつか試してみて、ご自身が実践して一番楽になる方法を実践することをおすすめいたします。

生理中の下痢ではどの診療科に行くべき?

それでは、生理中の下痢で病院を受診する場合、どの診療科を受診すべきなのでしょうか。
「生理中の下痢で病院を受診する場合、その診療科が最適ですか」という質問に対し、次の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 一般内科
  • 婦人科
  • 消化器内科
  • 産科
  • その他

以下が結果となります。

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  • 60代男性 一般内科 呼吸器内科 「一般内科」
    症状が強ければ、感染性の下痢などの鑑別で受診する必要があるかと思います。
  • 60代男性 一般内科 「一般内科」
    まずは一般内科受診し、その後産婦人科を中心にチェックをすることをすすめます。
  • 50代男性 消化器内科 救急医療科 「一般内科」
    婦人科を勧めたいですが、多分あちらも困ると思います。器質的疾患が無いかをこちらで調べて、こちらでできる範囲の事をして、だめなら婦人科へ紹介して見ます。
  • 50代男性 一般内科 アレルギー科 「婦人科」
    専門性があるから婦人科が良いと思います。
  • 40代男性 消化器内科 「婦人科」
    特定の状況下でおこる下痢なので、婦人科疾患の合併が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「消化器内科」
    一回きりならたまたま。毎回なら子宮内膜症なども考えないといけないから、まず婦人科をおすすめします。
  • 50代男性  一般内科 消化器内科 「消化器内科」
    月経異常とかなく正常な月経の場合は一般内科あるいは消化器内科でよいと思います。
  • 60代男性 一般内科 循環器内科 「消化器内科」
    生理以外の原因があるかも知れないので、できれば専門の診療科に1度は受診した方が良いと思います。
  • 50代男性 アレルギー科 一般内科 「消化器内科」
    婦人科で対応するならいいですが、多分、対応してくれないので、消化器科受診が適していると思います。

調査の結果、「一般内科」と「婦人科」が多くの割合を占める結果となり、どちらでも受診に適していると考える医師が多くいることがわかりました。

一般内科と回答した医師からは、「症状が強ければ、感染性の下痢などの鑑別で受診する必要がある」という意見や「器質的疾患が無いかをこちらで調べて、こちらでできる範囲の事をして、だめなら婦人科へ紹介」という声もあがりました。
まとめると、まずは広い視野で一般内科で調べてから婦人科を受診すべき、との見解が得られました。

一方で、婦人科と回答した医師からは「特定の状況下でおこる下痢なので、婦人科疾患の合併が多い」という意見がみられました。加えて、「毎回なら子宮内膜症なども考えないといけないから、まず婦人科をおすすめします」という回答も寄せられました。
やはり、生理中に起こる下痢ということで婦人科との関連疾患も念頭におく必要があるようです。

医師のコメントにある「子宮内膜症」とは、以下の疾患のようです。

子宮内膜症とは

子宮の内側には、「子宮内膜」という組織が存在します。この子宮内膜に似た組織が、何らかの原因で子宮の内側以外の場所で増殖する病気が子宮内膜症です。月経のある女性の約7~10%に発生するといわれ、卵巣機能の活発な20~30歳代の女性に多く発症します。
引用:社会福祉法人恩賜財団済生会 子宮内膜症

生理のたびに下痢になってしまうという方は、このような病気を発症している恐れもあると、医師は考えることがあるようです。
調査をふまえると、一般内科を受診したのち婦人科でさらに専門的に調べるという流れが一番望ましいといえそうです。

症状が続くようなら医療機関の受診を

今回は、生理時に下痢になった場合の症状緩和の方法と受診に最適な診療科について調査しました。
症状を緩和するためには、整腸剤を服用したり、身体を温めたりすることを意識することが効果的だとわかりました。また、胃腸にやさしい食生活を意識することも大切といえるようです。

症状が重い場合や続く場合に受診するべき診療科は一般内科、または婦人科が良いという結果になりました。なかでも、医師のコメントでは一般内科で幅広く診療してから婦人科で専門的に診察するのが良いという内容が複数見られました。
生理時の下痢の症状が一時的であれば上記の対処をしてもらい、続くようであれば受診して医師に相談するようにしましょう。

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