下痢が続く原因と対処法と予防法について医師549名に聞いてみました

下痢の対処と予防
今回の調査では、下痢が続く原因として多い疾患は何か、という質問に対し、ウイルス性腸炎と答えた医師が最も多く、次いで過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、食中毒という結果になりました。また下痢の対処法には、水分補給、整腸剤の服用、塩分補給などが多く、さらに下痢の予防法としては、下痢になりそうな食品を避ける、食前の手洗い、生ものを避けるなどが挙げられました。
下痢
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便の水分が増え、泥状や液状に近い状態の便を排泄する状態を「下痢」といいます。
参考:下痢|国立がん研究センター

下痢になってしまうとお腹が痛くなったり、トイレに何度もかけこんだりしてしまいますが、下痢の症状を緩和できたり、そもそも下痢にならないようできることがあるなら知りたいですよね。
そんな下痢が続く原因、また下痢の対処法&予防法とは、一体どのようなものなのでしょうか。

今回は「下痢が続く原因と対処法&予防法」について、一般内科医、消化器内科医549名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月31日〜4月2日にかけて行われ、一般内科医、消化器内科医、計549名から回答を頂きました。

下痢の多くはウイルス性胃腸炎や過敏性腸症候群が原因

「下痢が続く原因として多い疾患は?」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 食中毒
  • ウイルス性腸炎
  • 過敏性腸症候群
  • 大腸がん・大腸ポリープ
  • 炎症性腸疾患
  • 薬の副作用
  • アレルギー性腸炎
  • その他

以下が結果となります。

  • 60代女性 一般内科
    やはりウイルス性疾患が日本では一番多いでしょう。
  • 50代男性 一般内科
    ノロウイルスが多いです。
  • 30代男性 一般内科
    ウイルス性腸炎が圧倒的に多いと思われます。
  • 50代男性 一般内科
    下痢が続く原因として多いのはウイルス性だと思います。
  • 30代男性 一般内科
    患者さんにもよりますが、若い人には特にIBS(過敏性腸症候群: irritable bowel syndrome)の方が多いです。
  • 30代男性 消化器内科
    IBD(炎症性腸疾患: Inflammatory Bowel Disease)では慢性下痢を来たします。
  • 60代男性 一般内科
    頻度はウイルス性腸炎などが多いですが、持続する場合はIBDかIBSです。
  • 50代男性 一般内科
    夏場は食中毒、冬はウイルス性腸炎が多いかと思います。
  • 50代男性 一般内科
    季節にも依りますが食中毒が原因だと考えます。
  • 50代男性 一般内科
    抗生物質が原因で起こる下痢は結構あります。
  • 50代男性 一般内科
    下痢が続く原因として多い疾患は吸収不良です。
  • 50代男性 一般内科
    暴飲とかです。飲みすぎると下痢をすることが現代人にとっては一番多いです。

ウイルス性腸炎や過敏性腸症候群、食中毒など、さまざまな原因がありますが、総括的にウイルス性が原因で下痢は続くと答えた方が多かったです。
人によってもちろん個人差はありますが、若い人の中にはIBS(過敏性腸症候群)やIBD(炎症性腸疾患)を患って下痢になる方も多いという意見も出ました。

また、夏は食中毒、冬はウイルス性腸炎が原因で下痢が続くという意見もいくつかあり、季節によって下痢が起こるきっかけは異なるようでした。
さらに、その他の意見として吸収不良や飲みすぎと答える方もいらっしゃいました。食事の消化ができなかったり、暴飲暴食が目立ったりすると、下痢を起こす可能性も十分あるようです。

ちなみに、医師のコメントの中に出てきたIBS(過敏性腸症候群)ですが、以下のように説明されていますので、聞いたことがなかったという方は、ぜひ一読ください。

IBS(過敏性腸症候群)とは

お腹の痛みや調子がわるく、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常(排便回数や便の形の異常)が数ヵ月以上続く状態のときに最も考えられる病気です。
もちろん、大腸に腫瘍や炎症などの病気がないことが前提になります。
およそ10%程度の人がこの病気であるといわれている、よくある病気です。女性のほうが多く、年齢とともに減ってくることがわかっています。
引用:日本消化器病学会ガイドライン

では、このような疾患が原因で下痢になってしまった場合、どのように対処すべきなのでしょうか。

下痢を対処するには何をするべき?

次に「下痢の対処法として適切なのは?」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 水分補給をする
  • 塩分補給をする
  • 下痢止めを服用する
  • 整腸剤を服用する
  • 食事を控える
  • 病院へ行く
  • その他

以下が結果となります。

  • 50代男性 消化器内科
    不消化なものやアルコールなどは減らし、水分をとってもらっています。「下痢して体力落ちるから、元気の出るもの(食べ物や飲み物)を」というのはダメです。
  • 40代男性 消化器内科
    一般的な下痢の対処は水分補給だと思います。
  • 50代男性 一般内科
    水分補給をして脱水を予防し、下痢を対処しましょう。
  • 50代男性 一般内科
    水分をとって整腸剤を服用するのが良いと思います。
  • 60代男性 一般内科
    下痢の対処法として適切していると思う方法は水分補給をして整腸剤を服用することだと思います。
  • 50代男性 一般内科
    OS-1やポカリスエットなどの飲料水を摂取しましょう。
  • 60代男性 一般内科
    食事を抜くだけでも治ります。
  • 60代男性 一般内科
    食事を控え、出し切ってしまうのが、最も早く治りそうです。
  • 50代男性 一般内科
    適切な検査を受けることが重要です。
  • 40代男性 一般内科
    感染性かどうかを診てもらうことが重要です。

今回調査した中で、下痢の適切な対処法として多かった答えは、水分補給と整腸剤の服用の2つでした。
医師のコメントでは、水分補給で脱水を予防したり、アルコールなどを控えたりが勧められていました。

そして整腸剤は、腸を整える薬なので確かに効果はありそうですね。

ですが、下痢にならずにすむならなりたくないと思う方のために、最後は、下痢の予防方法について聞いてみました。

あらかじめ下痢を予防するために大事なこととは?

「下痢の予防法として適切なのは?」という質問に対し、次の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 生ものを避ける
  • 食事の前に手洗いをする
  • 消費期限に気を付け、なるべく早めに食べる
  • 油分をとりすぎないようにする
  • よく下痢になる食品があれば避ける(牛乳など)
  • 食物繊維をとる
  • 乳酸菌をとる
  • 冷えを予防する
  • お酒を飲みすぎない
  • その他

以下が結果となります。

  • 50代男性 一般内科
    自分はチーズとワインの組み合わせが下痢しやすいです。
  • 40代男性 一般内科
    生ものや屋台での食べ物は食べないようにしています。
  • 60代男性 一般内科
    下痢を予防するための方法として、適していると思うものは食事の前に手洗いをすることです。
  • 40代男性 一般内科
    標準予防策が一番重要です。
  • 50代男性 一般内科
    油脂類や生ものが原因の場合は避けてください。
  • 40代男性 一般内科
    生ものが原因で下痢になる患者さんは多いです。
  • 30代男性 消化器内科
    腸内細菌に効くヨーグルトなどの摂取が大事だとおもいます。
  • 50代男性 一般内科
    飲みすぎて下痢をするというのが現代人にとって一番多いです。
  • 40代女性 一般内科
    さすがに腐った物を食べた後はきついでしょう。
  • 50代男性 一般内科
    お腹を冷やさないことです。
  • 50代男性 消化器内科
    下痢をするにはストレスなど生理的な要因があると思います。

医師のコメントによれば、生ものや屋台などで食べるような食べ物、チーズなどの高脂質かつ高カロリーなものは、下痢になる可能性が高まるようです。
また、食前の手洗いやお腹を冷やさないなど、日頃当たり前のように行っていることを意識することが、下痢の予防につながるという考えも多かったです。
下痢をするにはストレスなどの生理的な要因もあると考える医師も何人かおり、適切な予防法は特にないという回答もいくつかありました。

食べ物に気をつけて手洗いやお腹を冷やさないなど、日常生活でできることはあるようなので、意識していきたいですね。

日常生活で下痢を予防し、もしなってしまったら対処を

今回の調査では、下痢が続く原因として、ウイルス性腸炎を挙げた医師が最も多く、対処法として多かった回答は水分補給と整腸剤の服用でした。
さらに、下痢の予防法については、下痢を引き起こしやすい食品を避けることや食生活のバランス、食前の手洗いなど、自分の手の届く範囲で対処できることがあるようでした。
下痢でお悩みの方は、日頃からの自己管理をきちんと行っておくことが大事そうですね。

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