アデノウイルス感染症にかかってしまったらどうする?かからないためにできることは?対処法と予防法を医師250人に聞いてみました

手を洗う子ども
今回の調査では、アデノウイルス感染症の対処法としては「水分補給」「安静」などが支持され、予防法としては「手洗い・うがい」「ハンカチ・タオルを共有しない」が支持される結果となりました。調査結果からもわかるように、対処法・予防法ともに特別なことではなく、普段から自宅でもできることですよね。毎日のケアを怠らないことが、アデノウイルス感染症の一番の予防法かもしれません。
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以前の記事でもご紹介しましたが、近年アデノウイルス感染症は夏だけでなく冬の終わりや春にかけても流行することがあるそうです。
またそこでは、子どもだけでなく大人も感染すると指摘するコメントも見られました。
つまり、流行時期で差があるといえども、いつでもだれでもかかってしまう可能性があるのが、アデノウイルス感染症と言えます。
そんなアデノウイルス感染症ですが、もしお子さんやご両親が罹患してしまったとき、何か早く治すために有効な対処法はないのでしょうか。
また、そもそも効果的な予防法はないのでしょうか。
そこで今回は、小児科医250人に、アデノウイルス感染症のお勧めの対処法と予防法を聞いてみました!

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アデノウイルス感染症はいつの時期に流行しやすいの?医師250人に聞いてみました

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月13日〜3月16日にかけて行われ、小児科医257名から回答を頂きました。

アデノウイルス感染症の有効な対処法は?

まずは、「アデノウイルス感染症を早く治すための対処法やケアの方法は?」という質問に対し、以下の選択肢から複数回答で選んでもらい、コメントを頂きました。

● 安静

● 水分補給

● 解熱剤

● 抗生物質

● ステロイド剤

● 部屋の加湿

● その他

以下が結果となります。

  • 50代男性 小児科 
    ウイルス感染症なので基本は安静と水分補給になります。解熱剤は使うこともありますが、特に必須とは感じていません。迅速検査でアデノウイルスと溶連菌が同時にでることもごく稀ですがあるので、アデノウイルスでというより細菌感染の合併があるということも念頭に置いての診断・治療が必要だと思います。
  • 40代女性 小児科 
    抗生剤やステロイドは合併症がない限りは不要です。全身状態を維持できれば通常は自然治癒するため、保存的治療で十分です。解熱剤も元気ならば不要と考えます。
  • 60代男性 小児科
    どうしても高熱が遷延する例には、ステロイド剤を短期間処方します。
  • 50代男性 小児科
    ステロイドが有効なのはわかっていますが、よほどの場合を除いて外来で使うことはありません。勤務医で病棟を持っていた時には重症者しか来なかったので点滴にステロイドを入れていました。
  • 50代女性 小児科
    解熱剤は、熱発から数日経過してからが有効活用できます。熱が下がりやすく、食事水分を取りやすいです。
  • 60代女性 小児科
    解熱剤はぐったりした時だけ使うように、元気があるときはあえて使用を控えるように説明します。

9割以上の医師が、有効な対処法として「水分補給」を挙げる結果となりました。
続いて「安静」や「解熱剤の使用」も一定の支持を得ました。
アデノウイルス感染症は対症療法が基本であり、脱水にならないための水分補給と、安静が大事なようです。
また、解熱剤は、使用する場合は発熱から数日経過してからが良いそうです。一方で、発熱はあっても子どもが元気なときはあえて解熱剤は使用せず、経過観察をするという意見もありました。
ステロイド剤や抗生剤は、他の合併症があるなど特別な理由がない限りは使わないそうです。
アデノウイルス感染症は薬などで早く治すというよりは、しっかり休んで自然治癒で治していくのがオーソドックスなようです。

アデノウイルス感染症の予防法は?

さて、対処法はわかりましたが、そもそもアデノウイルスの感染を防ぐ効果的な方法はないのでしょうか。
続いては、「アデノウイルス感染症の予防法として、先生がオススメするものはどれですか。」という質問に対し、以下の選択肢から複数回答で選んでもらい、コメントを頂きました。

● 石鹸・ハンドソープでの手洗いやうがい

● アルコール消毒

● マスクを着用する

● 他人とハンカチ・タオルを共用しない

● 目をこすらない

● 人混みを避ける

● 有効な予防法はない

● その他

以下が結果となります。

  • 30代女性 小児科
  • 接触感染力なので手洗いうがいとものの共有はせずになるべく人に紛れないことが大事と思います。
  • 40代女性 小児科
  • 「うつる・うつらない」や症状の程度は、個人の免疫力や生活習慣も大きく関係している気がします。そこで、免疫を落とさないように規則正しい生活と食事、睡眠、冷やさないなどが大事なのではないでしょうか。
  • 70代男性 小児科
    とても強く、長生きするウイルスなので、患者の触ったところのアルコール消毒が必要かつ有効です。
  • 50代男性 小児科
    やっぱり手洗い・うがいでしょうね。それ以外には有効な予防はないと思います。
  • 30代女性 小児科
    他人のハンカチ、タオルを使用しないのがいいと思いますが、完全な予防は難しいと思います。

「手洗い・うがい」が大切であるとする回答が約7割で最多となり、次に「他人とハンカチ・タオルを共有しない」が続く結果となりました。
なかには、完全な予防は難しいという意見も見られましたが、アデノウイルスは接触感染のため、手洗いうがいの励行や、ハンカチ・タオルなどを共有しないことをすすめる医師のコメントも見られました。
また、予防法として生活習慣に注意するよう促すコメントもありました。
生活習慣の乱れによる免疫力低下を防ぐため、食事や睡眠などを見直すことも大切なようです。
いずれにしても、予防のためにはやはり日々の生活で、身の回りの清潔を保つことが重要みたいですね。

アデノウイルス感染症のケア・予防は基本的なことから

今回の調査では、アデノウイルス感染症の対処法として「水分補給」「安静」などが支持され、予防法としては「手洗いうがい」「ハンカチ・タオルを共有しない」が支持される結果となりました。
結果からもわかるように、対処法・予防法ともに特別なことではなく、自宅でもできることのようですよね。
アデノウイルス感染症は、このように基本的なケアが重要なようです。
毎日のケアを怠らないことが、アデノウイルス感染症の一番の予防法かもしれません。

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