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流行性角結膜炎(はやり目)の症状は?後遺症が残ることがあるの?小児科医250人に聞いてみました

子どもの目
今回の調査では、流行性角結膜炎(はやり目)の症状としては「充血」「目やに」が主に挙げられ、後遺症が残ることは、「ほとんどない」「あまりない」が大多数を占める結果となりました。子どもはうまく表現できないこともあるようで、ご両親がしっかりお子さんを観察し、目の充血や目やにに気づいてあげることが大切なようです。
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皆さんは、流行性角結膜炎という病気をご存知でしょうか。
「はやり目」と言った方がわかりやすいかもしれませんね。
この流行性角結膜炎ですが、日本眼科学会のホームページでは以下のように説明されていました。

(1)流行性角結膜炎
感染力が強く、昔から一般に「はやり目」と呼ばれているものです。アデノウイルス(8型、19型、37型、54型など)によって起こります。
(中略)特に小さなお子さんでは成人より生じやすいといわれています。この病気の潜伏期は約1週間から10日です。

引用:ウイルス性結膜炎 -日本眼科学会

つまり、はやり目はアデノウイルスというウイルスから引き起こされる目の病気ということです。
アデノウイルスというと、プール熱の原因になったりするウイルスですが、目の症状まで引き起こすんですね。
また、はやり目というと、後遺症が残るかもしれないという話を聞いて不安になる方もおられるのではないでしょうか。
そこで、今回はそんな流行性角結膜炎(はやり目)の症状と、後遺症が残ってしまうリスクについて小児科医257人に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月13日〜3月16日にかけて行われ、小児科医257名から回答を頂きました。

はやり目の主な症状は?

ではまず、小児科医が日々の臨床で実際に出会うはやり目の症状を聞いてみました。

図1

  • 50代男性 小児科
    流行性角結膜炎の症状の中で特に注意しているのは目の痛みです。目の痛みがある場合は、角膜のダメージの可能性があるため眼科受診が必要と考えます。
  • 50代男性 小児科
    あまり見ることはありませんが、発熱と目やにを伴い充血と目の痛みを訴えることが多いような気がします。
  • 60代女性 小児科
    目やにに対しては本来アデノに対して効果がありませんが、抗生物質の点眼液を投与しています。
  • 60代男性 小児科
    程度の差はありますが、一般的にはほぼすべての症状が見られます。
  • 30代女性 小児科
    眼の充血がひどく、眼科にいけばすぐわかる所見がでます。
  • 50代男性 小児科
    はやり目の場合は、充血が中心的な症状のように思います。
  • 60代男性 小児科
    充血はひどいですが、眼の自覚症状が少ないように感じます。

はやり目の症状として、「目の充血」を挙げる医師が8割以上で最多となりました。
医師にとっても目の充血は、はやり目を見分けるための重要な症状になるようです。
さらに、目やにもよく見られるとのことで、小児科医の中には、目やにが出る際は抗生物質の点眼液を使用するという意見も見られました。
また、子どもの場合は自覚症状があまりないとする意見がある一方、目の痛みなどがある場合は角膜が傷ついている可能性があるため眼科の受診が必要とするコメントも見られました。
目の充血が見られたり、目を気にしている様子があれば、小児科や眼科を受診してみるのがよさそうです。

はやり目によって後遺症が残ってしまうことはあるの?

ここまではやり目の症状について見てきました。
続いては、はやり目にかかってしまったときに後遺症が残るリスクについて医師に聞いてみました。

  • 40代女性 小児科 ほとんどない
    後遺症が残らないように、流行性角結膜炎を疑ったときには必ず一度は眼科にかけています。また、アデノ感染症で目の症状がない場合も、目の充血や目やにが出たら眼科に行くように患者に話すようにしています。その後の経過がフィードバックされていない症例は分かりませんが、後遺症が残ったケースは把握している限りでは1例もありません。
  • 70代男性 小児科 ほとんどない
    かゆくてごしごしこすらないようにさえしておけば、大体何事もなく経過します。痛みのひどいケースは要注意です。
  • 60代男性 小児科 ほとんどない
    眼科に紹介することが多く、最終的には軽快するようです。
  • 50代男性 小児科 あまりない
    あまりあるわけではありませんが、低頻度で起きているのも確かです。目の問題はQOL低下につながるので、後遺症についての可能性は落とし穴とならないような注意が必要だと思います。
  • 40代男性 小児科 あまりない
    しっかりステロイド点眼も併用して治療されるからでしょうか、あまり見ません。
  • 60代女性 小児科 ときどきある
    視力低下がありますが、数か月で回復します。小さい子供は表現できないから、眼科医でしっかり見てもらわないといけないと思います。

流行性角結膜炎の後遺症については、「ほとんどない」「あまりない」とする回答が9割以上を占める結果となりました。
症状の重いはやり目の場合は、眼科を受診させることが多いようですが、その後の経過として後遺症が残ったとする報告はほとんどないという意見が目立ちました。
また、ステロイド点眼を併用した治療の効果が出ているのではないかと推測するコメントもありました。
一方、「目の痛みがひどい場合は注意が必要」「頻度は低いが後遺症が残る可能性はある」と注意を促すコメントも見られました。
やはり後遺症が残る可能性はゼロではないようです。
しっかり子どもの様子を観察し、目の痛みを訴えたり、充血がひどい場合には眼科などの専門医に診てもらうようにしましょう。

充血・目やにの症状がひどい場合、眼科の受診も視野に入れて

今回の調査では、流行性角結膜炎(はやり目)の症状としては、「充血」「目やに」が主に挙げられ、後遺症が残ることは、「ほとんどない」「あまりない」が大多数を占める結果となりました。
子どもはうまく表現できないこともあるようなので、ご両親がしっかりお子さんを観察し、目の充血や目やにに気づいてあげることが大切なようです。
また、お子さんが目をこする、痛がるなどの症状があるときは、悪化の可能性も考慮し、眼科の受診も考えた方がよさそうです。

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