咽頭結膜熱(プール熱)の症状と対処法について、小児科医257人に聞いてみました

プールで泳ぐ子ども
今回の調査では、プール熱の際、高熱が数日間続く場合には受診すべきとした回答が最多となり、調査に参加した医師の6割以上の支持を集めました。コメントでは、集団への感染の恐れがあり、常に受診するべきとする意見があった一方で、子どもに元気があれば受診の必要はないとする意見もありました。さらに、目の痛みや脱水傾向への注意喚起もあり、気になることがあれば、かかりつけ医に相談するのがよさそうです。元気そうなら受診する必要はないとする意見もありましたが、様子を見て気になることがあればかかりつけ医に相談するのがよさそうです。
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皆さん、咽頭結膜熱という病名を聞いたことがあるでしょうか。
プール熱といえば聞いたことがある方も多いと思います。

東京都感染症情報センターのホームページでは、この病気について以下のように説明されていました。

咽頭結膜熱とは、アデノウイルスによる感染症です。流行時期は夏期で、プールでの感染があることから「プール熱」とも呼ばれます。最近数年の傾向として冬季にも小流行がみられることがあります。

引用:1.咽頭結膜熱とは -東京都感染症情報センター

プール熱は、アデノウイルスによる感染症で、例えば夏場のプールでウイルスの付着したタオルを介して感染し、流行してしまうことがあるようなのです。
そんなプール熱ですが、どんな症状なのでしょうか?また、かかってしまったらどんなタイミングで医療期間に受診すればよいのでしょうか?さらに、辛い症状があるときのオススメの食べ物があるのかも気になるところです。
今回は、そんなプール熱の症状と対処法について小児科医257人に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年3月13日〜3月16日にかけて行われ、小児科医257名から回答を頂きました。

プール熱によく見られる症状は?

まずは、プール熱に罹患した際によくみられる症状ですが、前回の調査によれば、基本的にアデノウイルス感染症全般の症状と同じで、発熱や咽頭炎が主なようです。
プール熱およびアデノウイルス感染症の症状の詳細は、以前にイシコメで特集した記事がありますので参考にしてください。

関連記事:アデノウイルス感染症の主な症状は?重症化することはあるの?小児科医250人に聞いてみました。

プール熱で病院を受診すべき症状は?

では、ここからが今回の調査となります。

「咽頭結膜熱の際に、病院を受診すべき症状はどれでしょうか」という質問に対し、次の選択肢から選んでもらい、各医師からコメントを頂きました。

● 常に受診すべき

● 高熱が数日間続くとき

● 咳が続くとき

● 頭痛があるとき

● 咽頭痛が強いとき

● 下痢や嘔吐があるとき

● 受診の必要はない

● その他

以下が結果となります。

  • 60代女性 小児科 
    咽頭結膜熱という診断がついても、それだけでなくて同時に他の疾患に罹患していることもあるので、上記いずれかの症状のある時は受診するほうがよいと思います。
  • 50代男性 小児科 
    軽症であれば必ずしも受診が必要ではありませんが、後遺症のことを考えると目の痛みの症状があるときは放置しないほうがいいと考えます。
  • 40代女性 小児科
    アデノが原因であれば受診は必要ないと思いますが、素人にその判断は無理なので、結局は熱があれば受診となると思います。
  • 50代男性 小児科
    高熱のために、水分や食事の摂取が困難になるなら受診すべきですが、高熱が続いても結構元気にしている患児が多いです。
  • 30代女性 小児科
    基本的には対症療法のため受診の必要はないですが、全身状態不良や脱水などを認める際には受診すべきと思います。
  • 60代男性 小児科
    特効薬はなく自然軽快を待つだけですが、集団生活を送っていることが多いので、常に受診すべきです。

高熱が数日間続くときは受診すべきと考える医師が6割を超え、最多となりました。
コメントでは、集団への感染の恐れがあり、常に受診するべきとする意見があった一方で、子どもに元気があれば受診の必要はないとする意見もありました。
医師のコメントでは、プール熱は自然治癒を待つほかないけれども、もし全身状態が悪かったり、脱水が認められるときには受診するべきといった意見も見られました。

プール熱にかかってしまったときオススメの食べ物は?

さて、プール熱の主な症状の一つとして咽頭痛があります。どうやら喉の痛みが表れ、症状がひどいと、ご飯を食べるのが難しいこともあるそうです。
そこで次に、プール熱から咽頭炎になってしまった際、お勧めの食べ物はないのかを聞いてみました。調査では、次の選択肢から選んでもらい、それぞれの医師からコメントを頂いてます。

● 柔らかい食べ物

● 温かい食べ物

● 冷たい食べ物

● 乳製品

● 薄味の食べ物

● 特にない

● その他

以下が、調査結果になります。

  • 50代男性 小児科 特にない
    少なくとも水分摂取をきちんと。何を食べられるかは個人差もあるので、いくつか選択肢をあげて摂れるものを食べてもらうように指導しています。
  • 40代女性 小児科 特にない
    刺激の少ないもの、口当たりの良いものを勧めますが、本人が食べたいものなら何でもよいです。
  • 50代男性 小児科 柔らかい食べ物
    ゼリー、プリン、アイスクリームなどは食べやすいと思います。
  • 40代男性 小児科 柔らかい食べ物、冷たい食べ物
    冷たいので痛みがやわらぐと思います。アイスクリームなども発熱食欲不振でも食べやすいと思います。
  • 40代女性 小児科 柔らかい食べ物、薄味の食べ物
    温熱は好みが分かれるので、薄味でのど越しの良い物で好みの物を勧めます。
  • 60代男性 小児科 薄味の食べ物
    食べやすいものであれば可ですが、咽頭痛あり、硬いものやしみるものはだめ、と話しています。

「特にない」とした意見が最も多かったものの、何かしらお勧めできる食べ物があるとする回答も半数以上集まりました。
医師のコメントでは、ゼリー、プリン、アイスクリームなどの柔らかい食べ物や冷たい食べ物を勧める意見が目立ちました。
なかには、まずは水分補給がとても重要とする医師の意見も見られました。
一方、食べないほうが良い物として、刺激の強い食べ物や硬い食べ物を挙げる医師もいました。
基本的にご本人の食べたいものを食べていいようですが、辛い物や硬い物は避けた方が良いかもしれませんね。

プール熱は、高熱が続く場合に注意

今回の調査では、プール熱の際、高熱が数日間続く場合には受診すべきとした回答が最多となり、調査に参加した医師の6割以上の支持を集めました。
コメントでは、集団への感染の恐れがあり、常に受診するべきとする意見があった一方で、子どもに元気があれば受診の必要はないとする意見もありました。ただし、医師のコメントでは、目の痛みや脱水傾向への注意喚起もあり、気になることがあれば、かかりつけ医に相談するのがよさそうです。
また、プール熱のときは咽頭炎を発症することがあります。その際喉に良い食べ物としては、ゼリーなどの柔らかい物やアイスクリームなどの冷たい物という意見がありました。
プール熱は、基本的に自然治癒を待つ病気のようですが、学校保健安全法の出席停止期間にもかかわる病気です。かかってしまったときは本調査を参考に体調の変化に注意しつつ、気になることがあれば受診して医師に相談することが大事そうです。

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