吐き気が続く場合、病院に受診した方がよい?可能性のある病気は?医師518人に聞いてみました

口を押える男性
吐き気が続く場合の病院の受診の必要性を医師に聞いたところ、「症状が続くようであれば受診するべき」と回答した医師が約7割と最も多く、続いて「すぐ受診するべき」と回答した医師が約2割となりました。また、吐き気が継続する場合の疾患については、「胃腸炎」が6割超と最も多く、「イレウス」「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」「逆流性食道炎」が続きました。継続して吐き気がある場合は、受診をして原因を特定してもらい、それぞれの病気に応じた治療を開始することが大切と言えそうです。
吐き気
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吐き気が続き、困った経験はありませんか?
吐き気が続くと日常生活にも影響を及ぼします。このような吐き気がある場合、病院へ行った方がいいのか、そしてどのような病気の可能性があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、一般内科、消化器内科医518人に、吐き気が続く場合の受診の是非や可能性のある病気について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月19日~2018年4月20日にかけて行われ、一般内科、消化器内科医518人から回答を頂きました。

吐き気が続く場合は病院の受診を検討した方がいい

「吐き気が続く場合、病院を受診すべきだと思いますか」という質問に対して、つぎの選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 症状が続くようであれば受診するべき
  • すぐ受診するべき
  • どちらでもよい
  • 受診しなくてよい

以下のグラフが結果となります。

集計では、症状が続くようであれば受診するべき、すぐに受診するべきと回答した医師が合わせて9割以上という結果になりました。
吐き気の症状が続いてしまっている場合は、病院の受診が勧められていることが分かります。
では、それぞれの医師のコメントを見ていきましょう。

吐き気が続くと重大な疾患が隠れていることがある

  • 60代女性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    重大な疾患が隠れている事があるので。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    重篤な疾患が隠れている可能性を否定できません。
  • 50代男性 消化器内科 症状が続くようであれば受診するべき
    胃がんによる幽門狭窄やイレウスの可能性があるので、続かなくても気になれば受診した方が良いと思います。ただし、入院が必要なことも多いので、本人がそれなりに決心してからの受診が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    悪性疾患が隠れている可能性があります。
  • 40代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    重篤な疾患の可能性があります。
  • 40代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    脳疾患などや感染症などが考えられます。
  • 40代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    重篤な病(やまい)が潜んでいる場合もあります。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    重大疾患がないか鑑別が必要です。
  • 60代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    重大な病気を併発している可能性があります。

医師の回答を見ると、重篤な疾患の可能性があるとの内容が多く見られました。具体的には、胃がんによる幽門狭窄やイレウス、脳疾患、感染症などが医師のコメントでは挙げられていました。
多くの医師が、継続した吐き気の症状について危険視している事が分かります。
症状自体も苦しいものですし、他の疾患の併発の可能性もあるので、吐き気が続く場合は受診するのが大事そうです。

脱水症状が出る場合も

  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    水分が摂取できないときです。
  • 60代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    水分が取れない場合は受診しましょう。
  • 70代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    脱水症状がでるようなら、受診したほうが良いです。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    脱水も考えての受診も考慮すべきです。
  • 40代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    薬も飲めずに水分もとれないので受診をすべきです。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    経口的な水分摂取ができないときは受診すべきです。
  • 60代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    水分が取れないからです。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    水分も取れずに脱水症状が起こるようであれば早めに受診を。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    食欲低下、脱水等あれば急ぎます。

吐き気の症状がつづくことで、脱水症状を懸念する回答も多くありました。
医師のコメントでは、「経口的な水分摂取ができないときは受診すべき」といったアドバイスが見られました。
確かに、吐き気がある際には水分補給が難しいときがありますよね。受診の参考にしてもらえればと思います。

様々な疾患の可能性があり、中には重篤な病気も

では、吐き気が続く場合はどの様な疾患の可能性があるのでしょうか。
「継続する吐き気の症状を主訴とする疾患として多いものはなんですか。」という質問に対して、つぎの選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 胃腸炎
  • イレウス
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 逆流性食道炎
  • メニエール病
  • 良性発作性頭位めまい症
  • 脳血管障害
  • 脳腫瘍
  • 自律神経失調症
  • 胆嚢炎
  • 虫垂炎
  • 胆石発作
  • 膵炎
  • 肝炎
  • 緑内障
  • 突発性難聴
  • その他

以下のグラフが結果となります。

胃腸炎と回答している医師が6割超と一番多く、次にイレウス、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎と続きました。

幅広い疾患への発病の可能性について回答が得られています。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

色々な疾患の可能性がある

  • 60代男性 一般内科
    さまざまな原因があります。
  • 60代女性 一般内科
    いろいろな疾患が隠れていて、総合的に判断できる医師の診断が必要です。
  • 50代男性 一般内科
    多種類の疾患で関連することがあると思います。
  • 40代男性 一般内科
    いずれでもあり得ます。すぐ受診するべきです。
  • 50代男性 消化器内科
    色々な可能性がありますね。
  • 40代男性 一般内科
    様々な原因で出現するので鑑別が大変です。
  • 60代男性 一般内科
    色々な原因で起こると思います。
  • 40代男性 一般内科
    いろいろな領域の疾患を疑います。
  • 30代男性 一般内科
    様々なケースが考えられます。
  • 60代男性 消化器内科
    本当にたくさんの疾患があります。

一番多く見られたコメントは、様々な原因で出現する、多くの疾患が考えられるというものでした。
多くの医師が、主な疾患として胃腸炎を原因に挙げている一方で、様々な疾患の可能性が考えられるとコメントしていました。原因を特定し、最適な治療をするためにも、吐き気が続く場合は受診が必要なことがわかります。
それぞれの病気の説明については、以下の引用を参考にしてください。

胃腸炎とは

胃腸炎とは、胃、小腸、大腸の粘膜に生じた炎症のことです。通常は微生物が感染することで起こりますが、毒性のある化学物質や薬の摂取が原因で起こることもあります。

引用:胃腸炎|MSDマニュアル

イレウスとは

何らかの原因によって腸が狭くなること、もしくは腸の動きが悪くなることにより腸内容が下の方に流れていかなくなる病気です。開腹手術を受けたことのある方は腸の癒着や索状物により腸が屈曲したり、ねじれたりして通過や運動が傷害されることがあります。
腹痛、嘔吐、ガス・便の排出停止、腹部膨満などの症状や場合によっては重篤な全身症状を引き起こし命に関わる事もあります。

引用:腸閉塞|一般社団法人 兵庫県医師会

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは

胃・十二指腸潰瘍とは、胃液という強い酸の刺激によって、胃・十二指腸の組織が剥がれ落ち、内部からえぐられた状態をいいます。本来、胃は塩酸やペプシンなどの消化液を分泌して、食べ物の消化を行っています。この胃液が何らかの原因で、胃や十二指腸の組織をも溶かして(消化して)しまう疾患が胃・十二指腸潰瘍で、消化性潰瘍とも呼ばれています。

引用:胃・十二指腸潰瘍の症状・検査・治療について|守口敬仁会病院

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは、強い酸を含む胃の内容物が、食道に逆流して起こる食道粘膜の炎症を言います。粘膜の炎症は、硫酸などの化学薬品によって起こる化学性のやけどと同じで、軽い症状には腫れと赤みがありますが、進行すると、粘膜がはがれる食道びらんや、粘膜を通り越して食道の壁の一部が壊れる食道潰瘍を引き起こします。これに伴って、内腔が狭くなって食べ物が通りにくくなり、食道狭窄になることもあります。

引用:逆流性食道炎|江戸川区医師会

メニエール病とは

メニエル病とは、「めまい」と「吐き気」の発作が繰り返し起こる病気です。一般的には「耳鳴り」や「難聴」をともないます。
引用:メニエール病|日本医師会

精神的な疲れが原因する場合も

  • 50代男性 一般内科
    メンタル関連が多いような気がします。
  • 40代男性 一般内科
    『多い』っていわれると最多はメンタル系です。
  • 60代男性 一般内科
    精神的なものや偏頭痛が多いです。
  • 60代男性 一般内科
    自律神経失調症が多いかなと思います。
  • 50代男性 一般内科
    自律神経失調症などの精神疾患が関与することが多いと感じています。
  • 40代男性 一般内科
    自律神経の乱れと大いに関係しています。

他にもコメントで散見されたのは、メンタルの不調によるものということでした。
メンタル面での疾患としては自律神経失調症が含まれており、2割の医師の回答が得られています。
病名はつかないまでもメンタル面の疲れから吐き気が生じてしまうことは少なくないように考えられます。
原因を究明する際は肉体的な疲労だけでなく、精神面に影響を及ぼすような出来事がなかったかも視野に入れて考える必要がありそうです。

自律神経失調症とは

自律神経失調症は、文字どおり自律神経が失調した(バランスが崩れた)状態です。
自律神経は、その時々のからだの状況に応じて、意思とは無関係に自動的に働き、体内をつねにベストの状態に保ち続ける神経です。
引用:自律神経失調症  - 日本臨床内科医会 

吐き気が続く場合は、様々な病気の可能性があるため受診の検討を

本調査によれば、吐き気が続く場合の病院の受診の必要性について、「症状が続くようであれば受診するべき」と回答した医師が約7割と最も多く、続いて「すぐ受診するべき」と回答した医師が約2割となりました。
また、吐き気が継続する場合の疾患については、「胃腸炎」が6割超と最も多く、「イレウス」「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」「逆流性食道炎」が続きました。医師のコメントでは、吐き気の症状が続く場合は、重大な病気や脱水のおそれもあり、なかには、メンタル面での不調も視野に入れるケースもあるようでした。
継続して吐き気がある場合は、受診をして原因を特定してもらい、それぞれの病気に応じた治療を開始することが大切と言えそうです。

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