イシコメ

解熱剤を飲まずに熱を下げる方法って何があるの?医師523人に聞いてみました

体温計と熱さましシート
本調査では、解熱剤を使用せずに熱を下げる方法として「両わきの下を冷やす」と回答した医師が7割以上という結果になりました。それに続き、「鼠径部を冷やす」、「氷枕を使用する」といった体の大血管が表面に出ている各部位を冷やすことが効果的だという回答が多くみられました。一方、「冷えピタを使う」という医師は2割とどまり、額を冷やすことは熱を下げる効果がないという声も寄せられました。
発熱
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

発熱したとき、皆さんはどうしていますか?発熱して、体がつらいとき、熱を下げるにはどうしたらいいか、困ったことがある人も多いのではないでしょうか?
そんなときの対処法として、解熱剤を使用する人もいると思います。
一方、熱の出始めで症状が軽い時など、副作用を気にして、解熱剤を使用せずに熱を下げようと考える方も多いのではないでしょうか。
今回は、解熱剤を使わなくても熱を下げたい!という方のために、どんな方法があるのか、一般内科医、総合診療医523人に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月23日〜4月24日にかけて行われ、一般内科医、総合診療医523人から回答を頂きました。

熱を下げるには、「両脇の下を冷やすこと」が最多

「解熱剤を使用せずに熱を下げる方法として、適切なものはなんですか」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 額を冷やす
  • 両わきの下を冷やす
  • 鼠径部を冷やす
  • 氷枕を使用する
  • 冷えピタを使用する
  • その他

以下のグラフが結果となります。

図1

集計の結果、一番多かった回答は「両わきの下を冷やす」で、その後に「鼠径部を冷やす」、「氷枕を使用する」が続きました。
それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

「両わきの下を冷やす」が7割以上の回答

  • 50代男性 一般内科 両わきの下を冷やす
    両わきの下を冷やすのがいいです。
  • 40代男性 一般内科 両わきの下を冷やす
    両脇を冷やすのがよいかと思います。
  • 60代男性 一般内科 両わきの下を冷やす
    脇を冷やすことが多いです。
  • 50代男性 一般内科 両わきの下を冷やす
    わきを冷やして安静にすることです。
  • 40代男性 一般内科 両わきの下を冷やす
    太い動脈を冷やすと良いと思います。
  • 40代男性 一般内科 両わきの下を冷やす
    血流の部分を冷やすのがいいですね。

7割以上の医師が熱を下げる方法として「両わきの下を冷やす」と回答しました。血液の太い動脈を冷やすことの有効性を主張するコメントが多くみられます。両脇の下には太い動脈が通っており、冷やされた血液が体を巡ることにより、熱が下がるとされているようです。

複数箇所の冷却が効果的

  • 30代男性 一般内科 両わきの下を冷やす・額を冷やす
    額を冷やしたり、両わきの下を冷やしたりします。
  • 50代男性 一般内科 両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
    3点クーリングがよいと思います。
  • 40代男性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する・冷えピタを使用する
    熱がこもる場所を中心にクーリングをお勧めします。
  • 50代男性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する・冷えピタを使用する
    頭だけだと不十分ですが、併用するといいと思います。
  • 50代男性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する・冷えピタを使用する
    まずは脇をひやして額も併用します。
  • 50代男性 一般内科 両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
    両脇と鼠径部を冷やすのが効果的です。
  • 40代男性 一般内科 両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
    腋窩や鼠径部を冷やすことは効果ありです。
  • 50代女性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
    両脇、鼠径部は即効性があります。
  • 60代男性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす
    動脈の触知できる部位を冷やすことは有効です。
  • 50代男性 一般内科 総合診療科  額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
    血管が表面に近い部分が効率よいです。

「両わきの下を冷やす」だけでなく、「鼠径部を冷やす」、「氷枕を使用する」を複数選択している医師が多くいました。どこか1箇所だけでなく、血管が集中する部位の2箇所以上を同時に冷やすことが熱を下げるのに有効と考えている医師もいるようです。
また、両わき・鼠径部・後頭部の3箇所を同時に冷却することを推奨する医師のコメントも見られました。上記の3箇所は血管が表面に近い部分にあるため、血液を冷やすことで、からだの熱を下げることが期待できるようです。

冷えピタだけでは熱を下げる効果はない、という意見も

  • 60代男性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
  • 冷えピタだけは意味が無いかと思います。
  • 50代男性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
  • 冷えピタは温度を下げません。
  • 50代男性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす・氷枕を使用する
  • 冷えピタだけは全く意味ないです。
  • 40代女性 一般内科 額を冷やす・両わきの下を冷やす
  • 冷えピタは解熱効果はないはずだが、気持ちがよいですよね。
  • 30代男性 一般内科 両わきの下を冷やす・鼠径部を冷やす
  • 冷えピタなどは解熱効果はないですが、気分的に改善するのでやってもよいと思われす。

「冷えピタを使用する」という選択肢に対してその解熱効果には否定的なコメントが一部の医師から寄せられました。否定的なコメントをした医師は、冷えピタは額に貼ることで爽快感による気分の改善は得られるようだが、熱を下げる効果は期待できないと考えているようです。
熱を下げたい時には、冷えピタを使用するだけでなく、わきの下など、血管が集中する場所を同時に冷やすことが大事そうですね。

一方、熱を下げる必要はない、といった意見も

  • 50代男性 一般内科 その他
    熱は下げない方が良いことがあります。
  • 60代男性 一般内科 その他
    下げる必要を感じることが少ないです。
  • 50代女性 一般内科 その他
    熱を上げきって発汗を促します。
  • 40代男性 一般内科 両わきの下を冷やす
    あえて下げなくてもいいと思います。
  • 50代男性 一般内科 氷枕を使用する
    むきになって熱を下げる必要はないです。
  • 30代女性 一般内科 両わきの下を冷やす
    下げなくて良いときは下げません。
  • 50代女性 一般内科 その他
    いわゆる感冒であっても、冷やして解熱は逆効果です。温めて発汗して解熱しなければ、免疫が低下し、肺炎など重症化へと移行します。

上記のコメントのように、熱を冷ます必要がないという医師のコメントもありました。熱を上げきって発汗した方が良いなどの意見もあるようです。

熱を下げたい時は、両わきを中心に血管の集中する場所を冷やしましょう

今回は解熱剤を使わずに、熱を下げる方法について見ていきました。
本調査によると、解熱剤を飲まずに熱を下げたいときは、両わきの下、鼠径部、後頭部等を冷やすことが適していると分かりました。大きな血管の通り道を冷やすことによって体全身の体温を下げる効果が期待できるようです。
また、冷えピタの使用では、熱を下げる作用がないという意見もありました。冷たくて気分を良くすることはありますが、熱を下げる効果は見込めないと考えている医師もいるようです。また、その他を選んだ医師からは、「熱を冷ます必要がない」というコメントもみられました。
まとめると、解熱剤を使わずに熱を下げる際は、体のどの部位を冷やすかが熱を下げるポイントであると言えそうです。本記事を参考に、発熱に対処してみてください。

ツイート
この記事の著者

関連する記事