頭痛を伴う発熱の症状がある場合に考えられる病気って何?病院へは行くべき?医師523人に聞いてみました

医師と話す男性
頭痛を伴う発熱の症状がある場合に、どのような疾患にかかっている可能性があるのか聞いてみたところ、「インフルエンザ」と回答した医師が72%と最も多く、続いて「急性咽頭炎・扁桃炎」と回答した医師が45%となりました。医師のコメントでも、やはりインフルエンザが多いとする意見が目立ちました。また、病院へ行くべきかどうかについては、「症状が続くようであれば受診するべき」が73%と一番多く、「すぐ受診するべき」が14%と続きました。医師のコメントでも、頭痛が増悪するなど症状がひどくなる場合は病院の受診を勧める意見が多く見られました。頭痛を伴う発熱では、流行期だとインフルエンザの可能性も高く、あまり無理はせず病院を受診して医師の指示に従うことも大事そうです。
発熱
イシコメ運営事務局

頭痛を伴う発熱の症状で悩んだ経験はありませんか?
熱があって頭も痛いとなると、非常につらいですよね。日常生活への影響も大きいと思います。
そんな症状が現れた際には、深刻な病気を疑う人も多いのではないでしょうか?また、早期に病院を受診すべきか、専門家の意見も気になりますよね。

そこで今回は、一般内科、総合診療科医523人に、頭痛を伴う発熱の症状で考えられる疾患と病院を受診するべきかどうかについて聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月30日~2018年5月1日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医523人から回答を頂きました。

頭痛を伴う発熱の症状で考えられる疾患って何?

「頭痛を伴う熱を主訴とする患者さんの疾患で多いものは何ですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • インフルエンザ
  • 急性咽頭炎・扁桃炎
  • 急性気管支炎
  • 急性副鼻腔炎
  • 急性胃腸炎
  • おたふくかぜ
  • 急性肝炎
  • 髄膜炎・脳炎
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、インフルエンザと回答している医師が72%と一番多く、急性咽頭炎・扁桃炎が45%とこれに続きました。全体を通して、インフルエンザの回答が多いことが分かります。
まずは上位の疾患の概要を解説し、その後医師のコメントを見ていきましょう。

インフルエンザとは

インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。

流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われている。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病である。

引用:インフルエンザとは|国立感染症研究所

急性咽頭炎・扁桃炎とは

咽頭炎

咽頭に炎症を起こしたものが「咽頭炎」です。咽頭は鼻や口を通して直接、外と接するところなので、感染を起こしやすいところです。気温の変化、寝不足や疲れなどで抵抗力がおち、細菌やウィルスが感染すると、のどが赤く腫れます。のどの違和感や痛み、ものを飲みこむときの痛み(嚥下痛:えんげつう)があります。倦怠感、発熱がみられることもあります。安静にして刺激物を避け、うがいをしたり、必要により抗菌薬などを内服して治療します。

扁桃炎

のどの奥の左右両側にある扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こしたものが「扁桃炎」です。扁桃は赤く腫れ、しばしば白い膿を持ちます。のどの強い痛み、つばを飲み込むときの強い痛みがあり、高熱を出すこともあります。安静が必要です。扁桃の膿を取ったり、うがい、抗菌薬の内服などで治療します。食事がとれないときは点滴をしたり、入院が必要になることがあります。扁桃炎で高熱を繰り返すときは、手術で扁桃を取る必要があります。

引用:口腔・咽頭の病気|日本耳鼻咽頭科学会

急性気管支炎とは

急性気管支炎の多くは、かぜ症候群での上気道の急性炎症が連続する気管から気管支へと波及することで発症します。(中略)主症状としてはせき、たん(膿性のこともあり)があげられます。発熱、食欲不振、全身倦怠感といった全身症状を伴うことや前胸部不快感を伴うこともあります。

引用:急性気管支炎|一般社団法人日本呼吸器学会

急性副鼻腔炎とは

副鼻腔炎とは、鼻腔の周りにある副鼻腔が炎症を起こす病気です。(中略)急性副鼻腔炎は、主に細菌やウイルス感染が原因で起こり、症状は1カ月ほどで治まります。風邪などで細菌やウイルスに感染すると、鼻腔が炎症を起こして鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴がふさがることがあります。穴がふさがると、鼻腔への粘液排出がうまくいかなくなり、副鼻腔内の粘液に細菌やウイルスが繁殖して膿がたまり、急性副鼻腔炎を引き起こします。副鼻腔の中で膿がたまると、腫れて眼や頬のあたりに痛みを感じるといった症状が出ます。また、膿が鼻水と一緒に出てくるため、透明ではない黄色のネバネバとした鼻水が出るという特徴があります。

引用:副鼻腔炎|社会福祉法人 恩賜財団 済生会

髄膜炎・脳炎とは

髄膜炎は脳の周りを覆っている髄膜に、脳炎は脳自体に炎症がおこる病気です。髄膜炎の原因は、細菌やウイルス、結核、真菌(カビ)などの病原体が侵入する感染症が主です。また、髄膜炎・脳炎には、感染症によるものだけではなく、自分の免疫の作用で自己抗体を作成し、自己抗体が脳に炎症を引き起こす自己免疫性脳炎があります。

引用:髄膜炎・脳炎|宇多野病院

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

頭痛を伴う発熱の症状は、インフルエンザの可能性が高い

  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ
    インフルエンザが多いです。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ
    頻度としてはインフルエンザや、その他感冒が多いと思います。
  • 40代男性 一般内科 インフルエンザ
    インフルエンザが多いです。脳炎や髄膜炎はめったに見ません。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ
    インフルエンザが多いと思います。髄膜炎はめったに見ません。
  • 40代男性 一般内科 インフルエンザ
    インフルエンザが多そうです。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ
    インフルエンザがこのなかではよく目にします。髄膜炎はほとんど目にしません。
  • 40代男性 一般内科 インフルエンザ
    やはりインフルエンザだと思います。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ
    頻度からすれば、インフルエンザと思います。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ・急性副鼻腔炎
    インフルエンザと鼻炎症状に注意します。
  • 30代女性 一般内科 インフルエンザ・急性咽頭炎・扁桃炎・急性副鼻腔炎・髄膜炎・脳炎
    多いのは、やはりインフルエンザで、急性副鼻腔炎も割合多いと思います。
  • 60代男性 一般内科 インフルエンザ
    インフルエンザで高熱を伴うと頭痛も合併します。
  • 20代男性 総合診療科 インフルエンザ・その他
    やはり、ウイルス性疾患ですね。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ・髄膜炎・脳炎
    髄膜炎もたまにいますが、インフルエンザが多いです。

医師の回答を見るとインフルエンザが多いとのコメントが一番見られました。特に頭痛や発熱の症状が重い場合は、要注意と言えそうです。
これらの症状が合致するような時は、インフルエンザを念頭に置きつつ、他にも急性副鼻腔炎などを想起する感じでしょうか。

様々な疾患が考えられるため、早期の受診が大切

  • 60代男性 一般内科 インフルエンザ・急性咽頭炎・急性気管支炎・扁桃炎・髄膜炎・脳炎
    様々な原因が考えられます。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ・急性咽頭炎・急性気管支炎・扁桃炎・おたふくかぜ・急性胃腸炎・髄膜炎・脳炎
    様々な疾患が鑑別対象でしょう。
  • 60代女性 一般内科 急性気管支炎・その他
    普通の風邪でも頭痛はあります。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ・急性咽頭炎・急性気管支炎・扁桃炎・おたふくかぜ・髄膜炎・脳炎
    脳炎・髄膜炎は頻度としては低いですが、見逃すと重大な転機をもたらすので早期の受診が大切です。
  • 40代男性 一般内科 インフルエンザ・髄膜炎・脳炎
    髄膜炎の診断は重要と思います。
  • 80代男性 一般内科 インフルエンザ・急性副鼻腔炎・おたふくかぜ・髄膜炎・脳炎
    致命的な疾患もあります。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ・急性咽頭炎・急性気管支炎・扁桃炎・急性副鼻腔炎・急性肝炎・おたふくかぜ・急性胃腸炎・髄膜炎・脳炎
    様々な病気が鑑別に考えられると思います。
  • 40代男性 一般内科 インフルエンザ・急性咽頭炎・急性気管支炎・扁桃炎・急性副鼻腔炎・急性肝炎・急性胃腸炎・髄膜炎・脳炎
    様々なことが原因でおこりうる。

次に多かったのは様々な疾患の可能性を指摘するコメントでした。
感冒(風邪)の可能性を主張するコメントから、重篤な病気である脳炎・髄膜炎の可能性もありえるとするコメントまで幅広くみられました。特に、脳炎・髄膜炎は、頻度は低いものの、見逃すと大変なことになるため、医師の判断を仰いだ方がよさそうですね。

頭痛を伴う発熱がある際、病院は受診した方がいいの?

続いて「頭痛を伴う熱が出た場合、病院を受診すべきだと思いますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • すぐ受診するべき
  • 症状が続くようであれば受診するべき
  • どちらでもよい
  • 受診しなくてよい

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、症状が続くようであれば受診するべきと回答している医師が73%と一番多く大半を占めています。次にすぐ受診するべきが14%で続きました。これらを合わせると87%の医師が病院を受診した方が良いと考えている事が分かります。
続いて、医師のコメントを見ていきましょう。

頭痛を伴う発熱の症状は、酷くなるなら受診を

  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    症状が続き、酷い時は行きます。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    症状が改善しないと受診ですね。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    重症感が高ければ受診でよいと思います。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    増強傾向にあれば受診したほうが良いです。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    症状が激烈な時にも、受診すべきだと考えます。
  • 60代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    症状の改善がなければ受診です。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    激しい頭痛は受診すべきです。

一番多く見られたコメントは、症状が酷くなるなら受診をといったものでした。頭痛を伴う発熱の症状がある場合、動くのはつらいかもしれませんが病院を受診し、医師の指示を仰ぐことも大事そうですね。

水分補給はしっかりと

  • 60代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    安静と脱水予防の水分摂取が大切です。
  • 30代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    こまめに水分補給をすることです。
  • 70代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    水分補給をして、安静にすることです。
  • 40代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    水分補給を意識して行いましょう。
  • 60代男性 一般内科 どちらでもよい
    水分補給が大切です。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    水分補給が大事です。

続いてコメントに記載があったのは、水分補給をしっかりとするようにとの意見です。
どうしても体調が悪いと動くのも億劫になり、水分補給もおろそかになりがちです。なるべく代謝を良くして回復を早めたいですし、意識的に水分補給を確実に行うようにしましょう。

頭痛を伴う発熱の症状は、インフルエンザの可能性あり。ひどくなるなら病院受診も検討を。

今回は、頭痛を伴う発熱の症状で考えられる疾患と、病院を受診するべきかどうかについてみていきました。
本調査によると、頭痛を伴う発熱の症状がある場合の考えられる疾患はインフルエンザの場合が多く、続いて急性咽頭炎・扁桃炎、急性副鼻腔炎が続きました。
病院を受診するべきかどうかについては、受診した方がいいとする意見が多数を占めました。頭痛を伴う発熱でひどくなる場合は、あまり無理をせずに、病院を受診した方が良さそうです。

ツイート
この記事の著者

関連する記事