寒気を伴う発熱で考えられる病気って何?体は温めたらいいの?医師523人に聞いてみました

寒気と熱
寒気を伴う発熱の症状がある場合に、どのような疾患が考えられるのか聞いたところ、「インフルエンザ」と回答した医師が76%と最も多く、続いて「感冒(風邪)」と回答した医師が57%となりました。医師のコメントでも、インフルエンザが多いとする意見が目立ちました。次に、悪寒を伴う発熱が出た場合、体を温めるべきか伺ったところ、「どちらかというと温めた方が良い」が42%と一番多く、「どちらかというと温めなくても良い」が30%、「温めるべき」が25%と続きました。最後に体を温めるのに適した対処法は何か伺ったところ、「布団に入る」が70%と一番多く、「温かいものを飲む」が39%、「厚着をする」が28%と続きました。本調査を踏まえると、寒気を伴う発熱は、特に流行期だとインフルエンザの可能性が高く、温める対処法としては布団に入ることが一番適していると言えそうです。
発熱
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寒気を伴う発熱の症状がある時にどうすれば良いか悩んだ経験はありませんか?
寒気を伴う発熱の症状があった際に、どんな病気の可能性があるか、気になった人も多いのではないでしょうか。
また、少しでも症状を緩和する方法があれば、知っておきたいところですよね。

そこで今回は、一般内科、総合診療科医523人に、寒気を伴う発熱の症状で考えられる疾患とその対処方法について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月30日~2018年5月1日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医523人から回答を頂きました。

寒気を伴う発熱の症状で考えられる疾患って何?

「悪寒を伴う発熱を主訴とする患者さんの疾患で多いものは何ですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 感冒
  • インフルエンザ
  • 急性胃腸炎
  • 肺炎
  • 腎盂腎炎
  • 胆嚢炎
  • 虫垂炎
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、インフルエンザと回答した医師が76%と一番多く、感冒(風邪)が57%とこれに続きました。どちらも過半数の医師が、悪寒を伴う発熱の症状の際、インフルエンザか感冒(風邪)が多いとしていることが分かります。

では、それぞれの医師のコメントを見ていきましょう。

悪寒を伴う発熱の症状では、インフルエンザが多い

  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ
    インフルエンザが多いですね。
  • 40代女性 一般内科 感冒・インフルエンザ
    インフルエンザがやはり多いように思います。
  • 40代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ
    悪寒があればインフルエンザを疑います。
  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ
    悪寒となれば、インフルエンザが多いと思います。
  • 40代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・腎盂腎炎・胆嚢炎
    インフルエンザの流行期はインフルエンザが多いですよね。
  • 50代男性 一般内科 インフルエンザ
    頻度が多いのはインフルエンザです。
  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・肺炎・腎盂腎炎・胆嚢炎
    圧倒的に多いのは感冒、次いでインフルエンザですが、肺炎や尿路感染症などの深部感染症も注意が必要です。
  • 60代男性 一般内科 インフルエンザ
    インフルエンザの付随症状が多いです。
  • 40代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・肺炎・腎盂腎炎
    時期によりますが、冬はインフルエンザを第一に考えます。

医師の回答を見るとインフルエンザが一番多いとのコメントが目立ちました。発熱と寒気という二つの症状の特徴から、インフルエンザに該当するケースが多いようです。特に、流行期に高熱が認められた場合などは病院の受診を考慮する状況かもしれません。

腎盂腎炎、胆嚢炎、虫垂炎など、その他の可能性も十分に考えられる!

  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・肺炎・腎盂腎炎・胆嚢炎
    圧倒的に多いのは感冒、次いでインフルエンザですが、肺炎や尿路感染症などの深部感染症も注意が必要です。
  • 60代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・腎盂腎炎・胆嚢炎
    悪寒発熱となりますと、入患者さんでは腎盂腎炎が最も多いです。
  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・急性胃腸炎・肺炎・腎盂腎炎・胆嚢炎・虫垂炎
    多様な疾患が関与すると思います。
  • 60代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・腎盂腎炎・その他
    急性扁桃炎が意外に多いです。
  • 40代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・肺炎・腎盂腎炎・虫垂炎
    虫垂炎は意外と多いです。
  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・急性胃腸炎・肺炎・腎盂腎炎・胆嚢炎・虫垂炎
    全て可能性はあります。
  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・急性胃腸炎・肺炎・腎盂腎炎・胆嚢炎・虫垂炎
    炎症反応を調べ、培養検査をします。
  • 50代男性 一般内科 感冒・インフルエンザ・急性胃腸炎・肺炎・腎盂腎炎・胆嚢炎・虫垂炎
    意外と胆嚢炎が多いため腹部エコーやCTが必要なことが多いです。

このように、インフルエンザ以外の疾患の可能性をあげる医師もいました。
具体的には、腎盂腎炎、胆嚢炎、虫垂炎など、医師によって挙げている疾患もさまざまでした。中には、具体的な検査方法を挙げた上で、しっかりと検査を行うことの重要性を主張する医師もいました。
まずは、正しく原因を特定することが大切ですし、ひどい場合は医療機関の受診をした方がよいと考えられます。

さて、悪寒があると体を温めた方がよいのかな?と思いますよね。
医師は、悪寒に対してどんな対処をしたらよいと考えているのでしょうか。

悪寒と熱がある場合、体は温めた方が良いの?

次に、「悪寒を伴う発熱が出た場合、体を温めるべきだと思いますか。」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 温めるべき
  • どちらかというと温めた方が良い
  • どちらかというと温めなくても良い
  • 温めてはいけない

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、どちらかというと温めた方が良いと回答している医師が42%と一番多い結果となりました。次にどちらかというと温めなくても良い、温めるべき、と続きました。どちらかというと温めた方が良い、温めるべきとした意見を合わせると、約7割の医師が悪寒の際は体を温めた方が良いと考えていることが分かります。

続いて、医師のコメントを見ていきましょう。

体を温めれば免疫力の向上につながる

  • 40代男性 一般内科 どちらかというと温めた方が良い
    温めることで免役をいかします。
  • 50代男性 一般内科 どちらかというと温めた方が良い
    不快でなければあたためるのがいいと思います。
  • 50代女性 一般内科 温めるべき
    悪寒は、体温設定を高めにしたためにおこるので、そこまで温めれば発汗・解熱できます。
  • 50代男性 一般内科 温めるべき
    まずは保温して発汗を誘発することが重要です。
  • 60代男性 一般内科 温めるべき
    発汗を促すのによいと考えます。
  • 30代女性 一般内科 温めるべき
    悪寒の段階では積極的に温めた方がよいと思います。
  • 30代男性 一般内科 温めるべき
    温めて免疫を高めるのが大切です。
  • 40代男性 一般内科 温めるべき
    体を温め免疫力を促進するべきです。
  • 40代男性 一般内科 温めるべき
    免疫力を高めようという体の働きを阻害するようなことはしないほうが良いです。

コメントにて記載があったのは、温めた方が良い、免疫力が向上するとの意見です。
体を温めて体温を上昇させることは免疫力の向上にも繋がり、発汗を促すことにもよいようです
体に備わった免疫機能を最大限に活かす意味で、体を温めることは有効と言えるのかもしれませんね。

場合によっては、局所を冷やした方がいいことも!

  • 50代男性 一般内科 どちらかというと温めなくても良い
    様々な病態が考えられるため一概に決められません。
  • 50代男性 一般内科 どちらかというと温めなくても良い
    ケースによると思います。
  • 60代男性 一般内科 どちらかというと温めなくても良い
    ケースバイケースでしょう。
  • 40代女性 一般内科 どちらかというと温めなくても良い
    40度も熱でたら頭は冷やします。
  • 40代男性 一般内科 どちらかというと温めなくても良い
    腋窩(わきの下)などは冷やした方がいいです。
  • 50代男性 一般内科 どちらかというと温めなくても良い
    クーリングするといいと思います。
  • 60代男性 総合診療科 どちらかというと温めなくても良い
    温めるより、クーリングです。
  • 50代男性 一般内科 どちらかというと温めなくても良い
    治るわけではないので、気持ちがいいほうでいいです。

一方、どちらかというと温めなくても良い、という意見をお持ちの医師からは、ケースバイケースという声がありました。
特に熱が高い時は、頭やわきの下などをクーリングすべきという意見もみられました。ほかにも、患者の気持ちがいい方でいいとの意見もありました。
つまり、必ずしも温めればいいという訳ではなさそうです。特に、体を温めることが辛いケースだと無理して温める必要はないのかもしれません。

体を温めるのに適した方法って何?

最後に「悪寒を伴う熱が出た場合、体を温めるのに適した対処法はなんだと思いますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 厚着をする
  • 布団に入る
  • 室温を高くする
  • 温かいものを飲む
  • リンパ節を温める
  • 足湯につかる
  • 体を温めてなくて良い
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、布団に入ると回答している医師が70%と一番多く、温かいものを飲むが39%とこれに続きました。

では、それぞれの医師のコメントを見ていきましょう。

体を温める場合は、布団に入って安静に

  • 60代男性 一般内科 布団に入る
    布団が一番、自然が一番です。
  • 50代男性 一般内科 布団に入る
    布団で温まるのがいいです。
  • 50代男性 一般内科 厚着をする・布団に入る
    服をきて布団にくるまって寝ます。
  • 40代男性 一般内科 布団に入る
    布団で寝るべきと思います。
  • 40代女性 一般内科 布団に入る
    布団で休むのがよいような気がします。
  • 50代男性 一般内科 布団に入る
    布団にはいって安静するでしょうか。
  • 40代男性 一般内科 布団に入る
    布団が一番のように思います。
  • 50代男性 一般内科 布団に入る
    安静にして療養が基本です。
  • 50代男性 一般内科 厚着をする・布団に入る
    布団に入って、とにかく寝て安静にするのがよいと思います。

医師の回答を見ると、布団に入って安静にとのコメントが一番目立ちました。水分補給も忘れずに、布団で安静にしていれば回復も早まることでしょう。

寒気を伴う発熱の症状は、インフルエンザの可能性あり。布団に入って安静に

今回は、寒気を伴う発熱で考えられる病気とその対処法についてみていきました。
本調査によると、寒気を伴う発熱の症状で考えられる病気としては、インフルエンザが最も多いとの結果となりました。
ただし、腎盂腎炎など、その他の疾患の可能性も指摘されており、まずは正しい診断を受けることが大事そうです。
また、悪寒の際に体を温めるべきかどうかに関しては、67%の医師が温めた方が良いと考えており、具体的な方法では布団に入ることが最も支持される結果となりました。
ただし、ケースバイケースという意見もみられ、温めるより冷やした方がよい場合もあるようでした。
寒気が強い場合は、自宅では布団を多めにかけるなどして免疫力を高め、安静にして過ごしましょう。
ひどい場合は、医療機関を受診して診断してもらうことも大事そうです。

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