イシコメ

頭痛を伴う吐き気の症状がある時、病院は受診するべき?適した対処方法って?医師518人に聞いてみました

薬と人形
本調査にて、頭痛を伴う吐き気の症状がある場合に、まず病院を受診するべきか聞いたところ、「症状が続くようであれば受診するべき」と回答した医師が約6割と最も多く、次いで「すぐ受診するべき」となりました。医師のコメントでは、重篤な疾患の可能性もあるとの記述がありました。また、適した対処方法については、「病院を受診する」が約5割と一番多く、「静かな暗い場所で休む」が約3割と続きました。コメントでは、病院を受診する事が一番良いとの記述が目立ったことから、吐き気と頭痛の症状が特に続く場合、病院を受診し、医師の指示を仰ぐことが大事そうです。
吐き気
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

頭痛を伴う吐き気の症状に困った経験はありませんか?吐き気に加えて頭痛もあると、とても辛いですし、どう対処して良いものか不安になりますよね。
頭痛を伴う吐き気の症状がある場合、病院は受診するべきか、適した対処法は何か、気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、一般内科、総合診療科医518人に、頭痛を伴う吐き気の症状の対処法について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月19日~2018年4月20日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医518人から回答を頂きました。

頭痛を伴う吐き気の症状があったら病院を受診するべき?

「頭痛を伴う吐き気の症状の場合、病院を受診すべきでしょうか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • すぐ受診するべき
  • 症状が続くようであれば受診するべき
  • どちらでもよい
  • 受診しなくてよい

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、症状が続くようであれば受診するべき、と回答している医師が58%と過半数以上を占めており、すぐ受診するべきが36%とこれに続きます。合計すると94%とほとんどの医師が病院での受診を勧めています。
では、それぞれの医師のコメントを見ていきましょう。

重篤な疾患の場合がある

  • 40代女性 総合診療科 すぐ受診するべき
    脳神経系の疾患の疑いがあります。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    重篤な疾患が進行している可能性は否定できません。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    頭痛の程度によりますが、中には脳出血の可能性もあります。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    脳血管症状が疑われます。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    SAH(くも膜下出血)かもしれないので。
  • 50代女性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    脳血管疾患である場合もあります。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    SAH(くも膜下出血)が気になりますので。
  • 40代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診するべき
    頭蓋内圧亢進症状と思われます。
  • 40代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    脳出血・くも膜下出血の可能性を除外する必要があります。
  • 40代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    くも膜下出血や脳腫瘍などが心配ですね。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    脳出血など取り返しがつかないこともあるので受診すべきです。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    危険な病気がありますので。
  • 50代男性 一般内科 すぐ受診するべき
    重篤な疾患の場合があるからです。

医師のコメントからは、重篤な疾患の可能性があるため受診してほしい、との意見が多く見られました。具体的な疾患の名称も複数出てきたので、まずは病名ごとの概要を見ていきましょう。

くも膜下出血とは

くも膜とは、脳の外側を覆っている脳と脳脊髄(のうせきずい)液全体を包んでいる膜で、くも膜の内側の液体がたまっているスペースがくも膜下腔です。このスペースで出血が起こると「くも膜下出血」と呼ばれます。その原因の8割程度は脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)という脳の動脈がこぶ状にふくれたものの破裂です。そのほかには、脳動静脈奇形、腫瘍など色々な原因があります。症状は出血量によって異なり、単なる頭痛と吐き気から、意識障害、心肺停止までとかなりの差がみられます。死亡率は5割以上といわれ、命が助かった人でも高い確率で後遺症を残す可能性があります。また、再出血を起こす確率も高く、早期の発見と治療が重要になります。

引用:くも膜下出血 | 社会福祉法人 恩賜財団 済生会

脳腫瘍とは

脳腫瘍とは、頭蓋内に発生する(1)原発性および(2)転移性の新生物の総称で、年間発生頻度は十万人に十人程度です。(1)原発性脳腫瘍は、さらに発生母地と腫瘍を構成する細胞の特徴により病理組織学的に分類されます。悪性から良性のものまで千差万別です

引用:脳腫瘍|大阪医療センター

脳出血とは

脳内部の細小動脈が破れて出血し、脳の中に血腫(血のかたまり)ができる状態です。 高血圧が主な原因となります。脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻など、異常血管が破れることやアミロイド血管炎によっても起こります。(中略)突然の頭痛・麻痺・言語障害・高次脳機能障害・意識障害などが起こります。出血量が多ければ、死に至ることもあります。脳が必ず破壊されるため、後遺症を残す可能性が高い疾患です。

引用:脳内出血|済生会熊本病院

どれも命に関わる重篤な疾患であることが分かります。頭痛と吐き気の症状が続く場合は、病院を受診し、医師の判断を仰ぎましょう。
上記の疾患である場合、即座に対処することが必要です。

頭痛を伴う吐き気の症状に適切な対処法って?

続いて、症状が起きた際の対処法が気になりますよね。
そこで「頭痛を伴う吐き気が起きた場合、適切な対処法はなんでしょうか。」という質問に対して、以下の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 病院を受診する
  • 静かな暗い場所で休む
  • 鎮痛薬を服用する
  • ストレスをためない
  • 制吐剤を服用する
  • 首周りのストレッチをする
  • 体を温める
  • マグネシウムやビタミンを摂る
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計の結果、病院を受診すると回答した医師が約5割と一番多く、次に静かな暗い場所で休む、鎮痛薬を服用する、と続きました。ここでも病院を受診することの重要性が伺えます。
続けて、医師のコメントを見ていきましょう。

症状が重い、または改善なければ受診すべき

  • 50代男性 一般内科 病院を受診する
    症状が続くようであれば受診するべきです。
  • 60代男性 一般内科 病院を受診する
    改善がなければ受診を。
  • 60代男性 一般内科 病院を受診する・制吐剤を服用する
    症状が重い場合や続くときは受診です。
  • 60代男性 一般内科 病院を受診する
    患者が我慢できないようなら。
  • 60代男性 一般内科 病院を受診する
    症状が続けば受診した方がいいと思います。
  • 60代男性 一般内科 病院を受診する
    続くようなら受診でしょう。
  • 50代男性 一般内科 病院を受診する・静かな暗い場所で休む
    頭痛がひどければすぐに受診してください。
  • 50代男性 一般内科 病院を受診する
    症状が続くようであれば受診するべき。

一番多く見られたコメントは症状が継続するなら受診をといったものでした。一時的なものではなく、吐き気と頭痛の症状が続く場合は、くも膜下出血や脳腫瘍と言った重篤な疾患の可能性があるので、病院で検査をしてもらうことが大事そうです。

まずは焦らず安静にして様子を見よう

  • 60代男性 一般内科 静かな暗い場所で休む
    まずは安静にして症状の変化を見るというのが基本と考えます。
  • 40代男性 一般内科 病院を受診する・静かな暗い場所で休む
    休んでも改善しない時は受診です。
  • 40代男性 一般内科 静かな暗い場所で休む
    横になって休むことが一番良いです。
  • 60代男性 一般内科 静かな暗い場所で休む・体を温める
    まずは落ち着いて、慌てないことです。
  • 60代男性 一般内科 静かな暗い場所で休む
    静かな暗い場所で休むことです。
  • 60代男性 一般内科 静かな暗い場所で休む・ストレスをためない
    まず休養を取ったほうがよいです。
  • 60代男性 一般内科 静かな暗い場所で休む
    まず安静にしてみることが大切です。
  • 60代男性 一般内科 病院を受診する・静かな暗い場所で休む
    休んでも良くならなければ、病院を受診することです。
  • 60代男性 一般内科 病院を受診する・静かな暗い場所で休む
    安静、症状改善、だめなら病院です。

続いてコメントにて記載の多かったのは、まずは焦らず安静にというものでした。心を落ち着かせて安静にするだけで、症状がおさまることも考えられます。
ただし、やはり休んでもよくならなければ受診をした方が良いというコメントもみられたことから、続くようなら医師に相談することが大事そうです。

重篤な疾患の可能性もあり!症状が継続するなら受診を

今回は、頭痛を伴う吐き気の症状がある場合の対処法についてみていきました。
本調査によると、頭痛を伴う吐き気の症状がある場合は、重篤な疾患の可能性も含まれるため、症状が継続する際は病院を受診するべきとのことでした。
また、症状を感じたら病院の受診を検討しつつも、まずは慌てずに安静にしながら様子を観察し、対応を判断することも大切なようです。
もし吐き気と頭痛の症状が続いて我慢ならない場合は、病院を受診し、医師の指示に従いましょう!

ツイート
この記事の著者

関連する記事