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みぞおちに感じる胃痛、考えられる病気は?医師535名に聞いてみました

みぞおちの胃痛
みぞおちに痛みを感じる場合、考えられる疾患は「胃潰瘍・十二指腸潰瘍・急性胃炎」が上位を占める結果となりました。しかし、その他の選択肢にも回答が集まっていたことから、原因は多岐にわたると言えそうです。また、病院を受診すべきかどうかについては、「症状が続くようならば受診すべき」と考える医師が多く見られました。やはり症状が続いている場合は、重篤な疾患が懸念されます。医師からは「呼吸苦や冷や汗」が随伴症状として現れたときは、受診すべきとのアドバイスも寄せられました。
胃痛・腹痛
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ある日、突然感じるみぞおちの胃痛。思い当たる節もなく、原因が分からず不安に感じる方もおられるのではないでしょうか。
みぞおちの痛みの原因は様々ですが、もっとも多いと考えられる原因は何なのでしょう。また、症状を感じた場合、病院を受診すべきなのでしょうか。

今回は、みぞおちに痛みを感じる原因として考えられる病気と、病院を受診すべきかについて、一般内科、消化器内科医、計535名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月4日〜5月7日にかけて行われ、一般内科医、消化器内科医の計535名から回答を頂きました。

みぞおちの痛み、考えられる疾患とは?

胃痛のなかでも、特にお腹の上部にある「みぞおち」に痛みを感じる場合はどのような原因が考えられるのでしょうか。
「みぞおちの痛みを引き起こす疾患で多いものは何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 急性胃炎
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 胆石症
  • 膵炎
  • 心筋梗塞
  • 感染性胃腸炎
  • 過敏性腸症候群
  • 虫垂炎
  • 悪性腫瘍
  • その他

以下が結果となります。

図1

  • 60代男性 一般内科 消化器内科
    みぞおちの痛みを引き起こす疾患で多いと思うものは胃潰瘍・十二指腸潰瘍です。
  • 60代男性 一般内科
    みぞおちの痛みを引き起こす疾患で多いと思うものは 急性胃炎です。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科
    胃炎潰瘍が多いですが、心筋梗塞もいつも念頭にしながら診ています。
  • 50代男性 一般内科 
    多くはありませんが、心筋梗塞は以前に経験しました。
  • 50代男性 一般内科
    心筋梗塞は要注意です。
  • 60代男性 一般内科 
    頻度的には感染性胃腸炎が多いですが、心筋梗塞や虫垂炎等を忘れてはならないと思います。
  • 50代男性 一般内科
    いろいろありますね。虫垂炎は触診をすると、みぞおちより右下腹部の方が症状があることが多いです。
  • 70代男性 一般内科 
    持続するかどうか、場所が移動するかどうかで違ってくるけれども、何でもありと思った方が良いです。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科
    内視鏡していると胃痛の主訴で精査目的で回ってきても胃、十二指腸に原因がある人は少ないです。
  • 30代男性 一般内科
    胃痛がおこる原因としてはストレスが多いです。
  • 60代男性 一般内科 消化器内科
    急性胃炎や逆流性食道炎が一番多いと思いますが、心疾患の方が急性度は高いので、しっかり検査する必要があります。
  • 50代男性 一般内科
    原因は多岐にわたると思います。

調査の結果、みぞおちに痛みを引き起こす疾患として考えられるものは「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」が最も多く、続いて「急性胃炎」との回答が多数寄せられました。

医師の回答が多く集まった「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」と「急性胃炎」については、以下のホームページの説明を参考にしてみてください。

胃・十二指腸潰瘍とは

胃・十二指腸潰瘍とは胃および十二指腸の粘膜筋板より深部に達した組織欠損である。急性胃・十二指腸粘膜病変として発症する急性型と、長年にわたり再発と治癒を繰り返す慢性型がある。
胃・十二指腸潰瘍|今日の診療サポート

急性胃炎とは

・胃粘膜に一過性の急性炎症細胞浸潤を伴う病態である。
・通常は、激しい上腹部痛や嘔吐などを伴う。
・内視鏡検査では、多くは急性胃粘膜病変(AGML)として認識される。
急性胃炎・慢性胃炎|今日の診療サポート

また、医師から「原因は多岐にわたる」という意見があるように、それ以降の選択肢についてはばらつきがみられました。「持続するかどうか、場所が移動するかどうかで違ってくる」とコメントした医師もおられました。

その中でも、「心筋梗塞」については医師からも「心筋梗塞は要注意です。」や「心筋梗塞もいつも念頭にしながら診ています。」というようなコメントが目立ちました。多くはないようですが、みぞおちの痛みの患者さんで心筋梗塞を経験したことがある医師もおられるようです。
さらに、虫垂炎の可能性に言及した医師のコメントもありました。

このようなことから、みぞおちに感じる痛みが重篤な疾患の可能性も考えられるようですので、注意が必要です。

症状が続くようなら病院を受診

様々な原因が考えられるみぞおちの痛み。痛みの症状を感じた場合は病院を受診した方がいいのかどうか気になるところです。
そこで次は、「みぞおちが痛む場合、病院を受診すべきですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 受診すべき
  • 症状が続くようであれば受診すべき
  • あまり受診しなくてよい
  • 受診しなくてよい

以下が結果となります。

図2

  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    症状が強い時、数日以上続く時は受診してください。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    痛みがひどく呕気もある場合、黒色便などの場合、受診すべきです。
  • 40代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    重篤な疾患が潜んでいる可能性があります。
  • 50代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    リラックスできる方法はある程度効果ありかと思います。
  • 60代男性 消化器内科 症状が続くようであれば受診すべき
    症状と痛みのパターンを良く観察したうえで病院受診が望ましいと思います。
  • 60代男性 一般内科 症状が続くようであれば受診すべき
    いろんな疾患でいろんな症状がありますね。
  • 50代男性 一般内科 受診すべき
    これも程度問題ですが、胃潰瘍か胆石発作は隠れている頻度は高いし、治癒可能なので、受診すべきです。
  • 60代男性 一般内科 受診すべき
    呼吸苦、冷や汗など伴う場合は受診すべきです。
  • 70代男性 消化器内科 受診すべき
    心筋梗塞があるので放置はしないようとお話しします。
  • 40代男性 一般内科 受診すべき
    みぞおちの痛みの場合、循環器疾患の可能性もあります。

調査の結果、74%の医師が「症状が続くようであれば受診すべき」と回答しました。では、具体的にどのような症状が続く場合に受診すべきなのでしょうか。

医師からは、「症状が強い時、数日以上続く時は受診してください。」というコメントが寄せられました。やはり、数日症状が収まらない場合や、程度が変わらない場合は受診した方が良いと言えそうです。
また、「受診すべき」と回答した医師からは、「重篤な疾患が潜んでいる可能性があります」という意見が見られました。症状が続くときは、コメントにもあるような胃潰瘍、胆石発作、心筋梗塞などの疾患の可能性をチェックすべきようです。

痛みの原因は様々!症状が続いたり、不安を感じたりすれば受診を

今回は、みぞおちに痛みを感じる場合に考えられる疾患と、病院を受診すべきかどうかということについて調査しました。
原因疾患としては、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、急性胃炎が多い結果となりましたが、医師の回答にはばらつきがあり、様々な可能性が考えられることが分かりました。なかには、心筋梗塞や虫垂炎など重篤な疾患が潜んでいる場合もあるようです。
そのため、症状だけで自分が病気かどうかを自ら判断することは難しいと言えますし、数日間症状が続く、症状の程度も強い場合などは受診を勧める医師のコメントが見られました。
不安がある場合や症状が続く場合は、受診するようにした方がよさそうです。

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