胃痛を緩和させる飲み物はあるの?医師535名に聞いてみました

胃痛のときの飲み物
本調査では、「胃痛の症状緩和に効果がある飲み物は何ですか」という質問に対し、「特にない」が最も多く回答され、その後を「牛乳」、「白湯」が続きます。「特にない」を選択した医師からは、胃痛の症状が現れている場合は、胃腸を休める必要があるため、絶飲食を推奨する声が多く寄せられました。一方、胃酸を中和する効果や胃の粘膜を保護する効果を期待して、「牛乳」を推奨する医師もいました。しかし、人によっては牛乳を飲むことで別の症状を引き起こす可能性がある、といった指摘も見られました。
胃痛・腹痛
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つらい胃痛の症状。ひどいときには、その痛みで食欲が湧かない方もおられるかと思います。
痛みが長引くほど、ぐったりとしてしまいますよね。早めに症状を改善させたいものですが、例えば飲み物などで改善されることはあるのでしょうか?もしもあるのなら、知っておきたいですよね。

そこで今回は、胃痛を緩和させる飲み物について、一般内科、消化器内科医、計535名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月4日〜5月7日にかけて行われ、一般内科、消化器内科医、計535名から回答を頂きました。

胃痛の症状緩和に、効果的な飲み物は“特になし”が最多

「胃痛の症状緩和に効果がある飲み物は何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらい、コメントを頂きました。

  • 牛乳
  • 野菜スープ
  • 白湯
  • ココア
  • 緑茶
  • 特になし
  • その他

以下が結果となります。

今回の調査では、「特になし」との回答が最も多い結果となりました。それでは、上位3つに選ばれた「特になし」「牛乳」「白湯」の医師のコメントを見ていきましょう。

胃痛を緩和させる飲み物は、”特になし”が最多

  • 50代男性 一般内科
    安静にする意味で絶飲食が大切です。
  • 60代女性 一般内科
    胃が痛いときには、口から物を入れないのが常識です。
  • 60代男性 一般内科
    通常、痛みがあれば 食べないのが原則。食べて(飲んで)治すという発想がわかりません。
  • 40代男性 一般内科
    飲み物で症状を緩和させようとするよりも、胃腸を休めることの方が重要です。
  • 30代男性 一般内科
    まずは食べすぎ、感染や食あたりが多いと思うからゆっくり胃腸を休めましょう。
  • 50代男性 消化器内科
    飲食しないのが一番効果的だと思います。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科
    絶食が基本です。ただし粘膜障害があれば、牛乳は効果がある場合があります。
  • 60代男性 一般内科
    場合によっては、中和剤としての牛乳は役立ちますが、リスクもあるので、推奨しかねます。
  • 40代男性 一般内科
    個人で感じ方が違うかと思いますが、あまりはっきりした効果を認めたことがありません。
  • 50代男性 一般内科 消化器内科
    いずれも悪化させる可能性があると思います。

「特になし」と回答した医師からは、胃痛があるときは絶飲食が基本、との意見が多く寄せられました。
医師のコメントでは、胃痛の症状が起きているときは、胃腸を動かさず、安静にする必要があることがわかります。全体的を通して、飲食は症状の緩和に適さないと考えている医師が多いようでした。

一方で、特にないと回答しつつも、一部の医師からは「牛乳」が挙げられました。
昔から「胃の痛みには牛乳が良い」という話を聞いたことがありますが、これは本当なのでしょうか。
続いて、牛乳を回答した医師のコメントを詳しく見ていきましょう。

胃酸の中和や胃粘膜保護の観点から”牛乳”を勧める声も

  • 60代男性 一般内科
    胃酸を中和できるものです。
  • 40代男性 一般内科 消化器内科
    胃粘膜保護の観点よりおすすめです。
  • 40代女性 一般内科
    牛乳を飲むことで症状がましになったという人がいました。
  • 70代男性 消化器内科
    少量の温めたミルクが効果的です。
  • 50代男性 一般内科
    牛乳には粘膜保護作用があると思います。
  • 60代男性 一般内科 消化器内科
    胃酸の中和剤に効果があるためです。
  • 50代男性 一般内科
    一時しのぎだとは思いますが……。
  • 60代男性 一般内科
    劇的ではないですが、牛乳は胃粘膜保護効果による鎮痛作用があるようです。
  • 50代男性 一般内科
    胃潰瘍みたいなものには牛乳のカバー効果はあると思いますが、乳糖不耐症の人には別の症状を起こすことになるので、患者を選びます。
  • 50代男性 一般内科
    下痢が無く、潰瘍が強く疑われる時は牛乳を、脱水が強く疑われる時はOS-1(経口補水液)を勧めます。

「牛乳」を選んだ医師からは、胃酸を中和させる効果や、胃粘膜を保護する効果があるため推奨するといったコメントが見られました。なかには牛乳を摂取することにより、胃痛が緩和された患者さんがいた、との体験談を交えたコメントも見られました。
しかし、「胃潰瘍みたいなものには牛乳のカバー効果はあると思いますが、乳糖不耐症の人には別の症状を起こすことになるので、患者を選びます。」とのコメントが寄せられ、すべての方に効果的とはいえないようです。
また、ある医師からは、「下痢が無く、潰瘍が強く疑われる時は牛乳を、脱水が強く疑われる時はOS-1(経口補水液)を勧めます。」とのアドバイスを頂きました。症状によっても、異なってくるようですね。

最後に、白湯を選んだ医師からのコメントを見ていきましょう。

“白湯”は刺激が少ないため良い

  • 40代男性 一般内科
    白湯は効果が有る気がします。
  • 40代女性 一般内科
    白湯が一番よいと思います。
  • 30代男性 一般内科
    吸収のよい白湯が良いでしょう。
  • 60代男性 一般内科
    いろいろと成分が入っていない飲料がいいと思います。症状が緩和されてから飲用するほうがいいですね。
  • 40代男性 一般内科
    白湯で良くなると訴える患者さんはいます。
  • 60代男性 一般内科
    胃腸を安静に保つため、刺激のあるものは避けるべきなので、白湯が適当かと思います。
  • 50代男性 一般内科
    白湯が良いと思います。牛乳、甘いもの、刺激のあるもの(カフェイン飲料を含む)は飲まないように指導しています。
  • 50代男性 一般内科
    刺激成分の無い、消化・吸収の良いものなので白湯がいいです。
  • 60代男性一般内科
    腸管等への刺激の少ない飲み物(白湯)が考えられます。
  • 60代男性 一般内科
    まずは飲まずに受診が原則と考えますが、白湯程度かと思います。
  • 40代男性 一般内科
    味や匂いがするものは催吐作用がありそうです。

「白湯」と回答した医師からは、吸収の良さや刺激物などが入っていないことを理由に挙げるコメントが多く見られました。

前項で記載したように、胃痛が起きているときは胃を休ませる必要があります。
そのため、刺激の少ない白湯が選択されたようです。
また、別の医師からは「味や匂いがするものは催吐作用がありそうです。」との意見も寄せられており、摂取する飲み物によっては症状が悪化する可能性が危惧されていました。

基本は絶飲食。胃腸を休めて回復に努めましょう。

今回は胃痛の症状を緩和する飲み物について調査しましたが、多くの医師が「特になし」を支持する結果となり、飲み物で症状を緩和させることは難しいようです。
コメントでは、食べ物や飲み物を摂らないよう促す声が多く寄せられ、飲み物で症状の緩和を試みるよりも、まずは胃腸を休めることが大切と考えられているようです。

一方、「牛乳」や「白湯」と回答された医師もおりました。「牛乳」を支持した医師からは胃酸の中和や胃の粘膜を保護する効果を期待するといったコメントを頂きました。しかし、すべての方に効果的とは言えず、また、症状によってはOS-1などの経口補水液を推奨する意見を頂いています。「白湯」と回答した医師からは、刺激物などの余分な成分が入っていない点や、吸収の良さが挙げられました。
しかし、今回の調査を踏まえると、飲まずに胃を休ませることが原則と考えられ、それでも症状が続くようであれば、医師の診察を受けることを推奨します。

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