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睡眠薬に副作用はある?市販の睡眠薬は使っても良い?精神科・心療内科医233名に聞いてみました

睡眠薬の副作用
「睡眠薬には注意すべき副作用がありますか」という質問に対し、94%の医師が「ある」と回答しました。睡眠薬の副作用として、眠気、ふらつき、転倒、依存してしまう、耐性がついてしまう、記憶障害、筋弛緩、健忘、反張性不眠、翌日の持ち越し、日中の眠気、せん妄など、さまざまなものが挙げられました。また、「なかなか眠れない場合、市販の睡眠薬を使っても良いですか」という質問では、「使っても良い」「使わない方が良い」派に大きく分かれる結果となりました。両者の意見をまとめると、病院から処方されているものよりも副作用が少ないため、注意書きを読んでから服用し、市販の睡眠薬で眠れるならそれでも良さそうでした。しかし、安易に服用すべきではなく、睡眠習慣の見直し、生活リズムを整えるなどで改善することを優先すべきようです。また、購入量を使い切っても改善しないような持続する症状や程度の重い症状については、不眠症以外の精神疾患が隠れている可能性もあり、医療機関へ受診するのが良いと認識しておいて良いと言えそうです。
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なかなか眠れない夜が続くと、睡眠薬の服用を考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
服用することで眠れるなら良さそうですが、副作用が気になりますよね。また、市販の睡眠薬は使っても大丈夫なのでしょうか。

そこで今回は「睡眠薬には注意すべき副作用はあるか」「なかなか眠れない場合、市販の睡眠薬を使っても良いのか」について精神科・心療内科医233名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月13日〜4月16日にかけて行われ、精神科医、心療内科医233名から回答を頂きました。

睡眠薬に副作用は「ある」94%の医師が回答

図1

  • 40代男性 精神科 大いにある
    まずは眠気、ふらつきがあり、長期連用では依存、耐性があります。
  • 40代女性 精神科 大いにある
    身体的依存、精神的依存があります。記憶障害も出ますし、ふらつき、転倒の原因にもなります。
  • 70代男性 精神科  大いにある
    依存、ふらつき、転倒などの問題があります。
  • 50代女性 心療内科 精神科 大いにある
    筋弛緩、前向性健忘、反張性不眠、依存形成などです。
  • 60代男性 精神科 多少ある
    様々な副作用がありますが、注意すべきは隠れ持ち越し効果だと思います。これが日中の思わぬトラブルを引き起こしていることがあります。
  • 40代男性 心療内科 精神科 多少ある
    ふらつきや翌日の持ち越しには注意が必要ですが、不眠の内容を十分に把握し、適正な処方をすれば、そこまで問題になることはないと思います。非専門医が不十分な問診で安易に処方することが、副作用のリスクを高める要因になっていると思います。
  • 40代男性 精神科 多少ある
    日中の眠気とせん妄が注意すべき副作用です。
  • 50代男性 精神科 多少ある
    ふらつきや健忘などがあります。
  • 40代男性 心療内科 精神科 あまりない
    体調不良や飲酒などがなければ概ね無害です。
  • 60代男性 心療内科 ほとんどない
    実際に困ったことはありません。ただし不眠のパターンや生活習慣、性格傾向などを十分把握し、睡眠衛生指導を行ったうえで処方はしています。(時間をかけた診療)

調査の結果「睡眠薬には注意すべき副作用がありますか」という質問に対し、94%の医師が「ある」と回答しました。
医師のコメントでは睡眠薬の副作用として、眠気、ふらつき、転倒、依存してしまう、耐性がついてしまう、記憶障害、筋弛緩、健忘、反張性不眠、翌日の持ち越し、日中の眠気、せん妄など、さまざまなものが挙げられました。
しかし、なかには「不眠の内容を十分に把握し、適正な処方をすればそこまで問題になることはない」とコメントしている医師もいらっしゃいました。
副作用は複数あるものの、医師から適正に処方されていれば過度な心配はいらなさそうです。

では、市販の睡眠薬は使用しても大丈夫なのでしょうか。こちらも聞いてみました。

市販の睡眠薬の使用については、意見が分かれる

図2

調査の結果、「なかなか眠れない場合、市販の睡眠薬を使っても良いですか」という質問に対し、「使ってもよい」「使わない方がよい」派に分かれ、ほぼ同数となりました。
それではまず「使ってもよい」派のコメントを見てみましょう。

市販の睡眠薬は使ってもよい

  • 30代女性 精神科 使ってもよい
    グリナなどアミノ酸や、抗ヒスタミン剤程度なら使っても良いと思います。
  • 50代男性 精神科 使ってもよい
    まずは市販のお薬を試して、それで眠られればそれでもよいと思います。
  • 50代女性 精神科 使ってもよい
    病院から処方されているものに比べて、副作用は少ないです。
  • 60代男性 精神科 神経内科 多少使ってもよい
    注意書きを読んで使ってもらえば良いです。
  • 30代女性 精神科 多少使ってもよい
    使ってもよいとは思いますが長引く場合には早めに受診が良いと思います。

医師からのコメントを見ると、市販の睡眠薬を使う場合、注意書きをちゃんと読んでから服用した方が良いようです。
また、病院から処方されているものよりも副作用が少ないなどの意見がみられました。

続いて、使わない方がよいと回答した医師のコメントを見てみましょう。

市販の睡眠薬は使わない方がよい

  • 50代男性 心療内科 精神科 あまり使わない方がよい
    生活リズムを整える、適度な運動をするなどを優先すべきです。
  • 60代男性 精神科 あまり使わない方がよい
    気分的に落ち着くのであればよいかもしれませんが、どの睡眠障害のタイプが判断されていないのは、使用はさけたいです。
  • 40代男性 精神科 あまり使わない方がよい
    背景に不眠症以外の精神疾患が隠れている可能性もあり、早めに精神科受診した方がよいと思います。
  • 40代男性 精神科 使わない方がよい
    睡眠薬に限らず市販薬全般に言えることですが、市販薬は一過性の症状を改善することを目的に使用し、購入量を使い切っても改善しないような持続性の症状や程度の重い症状については、医療機関へ受診するのが望ましいと考えます。
  • 50代男性 精神科 使わない方がよい
    睡眠習慣の見直しで改善する人がいるので、安易に服用するべきではありません。

使わない方がよいとした医師のコメントでは、安易に服用すべきではなく、睡眠習慣の見直し、生活リズムを整える、適度な運動をするなどで改善することを優先すべきとの指摘が見られました。

また、不眠症以外の精神疾患が隠れている可能性を懸念する声や、持続性がある、または重い症状については医療機関へ受診するのが望ましいと述べた医師もいらっしゃいました。
市販薬を飲む場合は、注意書きを読んで、正しく使うことが大事なようです。しかし、薬に頼る以外に、睡眠習慣の見直し、生活リズムを整えるなどで不眠を改善する方法もあるようですね。

また、市販薬を1箱使い切っても改善しないような持続性の症状や程度の重い症状については、不眠症以外の精神疾患が隠れている可能性もあり、医療機関へ受診してみてもいいかもしれません。

できる限り睡眠薬の使用は避け、購入量を使い切っても改善しない場合は医療機関へ

本調査によれば、睡眠薬には注意すべき副作用があると言えそうです。
副作用としては、眠気、ふらつき、転倒、依存してしまう、耐性がついてしまう、記憶障害、筋弛緩、健忘、反張性不眠、翌日の持ち越し、日中の眠気、せん妄などが挙げられました。しかし、適正に処方されていればそこまで問題はないというコメントも寄せられました。

さらに、「なかなか眠れない場合、市販の睡眠薬を使っても良いか」という質問については、注意書きを読んでから服用し、市販の睡眠薬で眠れるならそれでも良いと言えそうです。しかし、安易に服用すべきではなく、睡眠習慣の見直し、生活リズムを整えるなどで改善することを優先すべきと考える医師も多くいるようでした。
また、市販薬1箱分を使い切っても改善しないような持続性の症状や程度の重い症状については、不眠症以外の精神疾患が隠れている可能性もあるようなので、医療機関を受診した方が良いかもしれません。

なかなか眠れないと、つい睡眠薬に頼りたくなってしまいがちですよね。市販薬も注意すれば大丈夫そうですが、薬だけでなく、睡眠習慣、生活リズムを整えることも考えてみましょう。

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