原因がはっきりしない吐き気の症状がある時ってどんな病気が考えられる?生活習慣に原因はあるの?医師524人に聞いてみました

原因不明の吐き気
原因がはっきりしない吐き気ではどんな病気が考えられるかを医師に聞いたところ、「ストレス関連障害」が一番高く、次に「自律神経失調症」が続きました。また生活習慣の中に考えられる原因については、「精神的なストレス」が一番多く、次に「身体的なストレス」が続きました。原因のわからない吐き気が続いた際は、疲れが溜まっていないか、何か精神的に堪える出来事がなかったかなど考えてみると解決に繋がるかもしれません。
吐き気
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原因が分からない吐き気の症状で困った経験はありませんか?
風邪でもないし、食べたものに心当たりもないのに、吐き気の症状が続いたりすると不安になってしまいますよね。

そこで今回は、一般内科、総合診療科医524人に、原因がはっきりしない吐き気で考えられる病気と、生活習慣における原因について聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月30日~2018年5月1日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医524人から回答を頂きました。

原因がはっきりしない吐き気は、何の病気なの?

「原因のはっきりしない吐き気を症状とする患者さんの病気として多いものはなんですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • ストレス関連障害
  • 自律神経失調症
  • うつ病
  • 摂食障害
  • 過敏性腸症候群
  • その他

以下のグラフが結果となります。

図1

 

ストレス関連障害との回答が68%と一番多く、次に自律神経失調症が51%と続きました。どれもメンタル面に関わる病気であることが分かります。
まずは、上位に挙げられた病気の概要をおさえ、その後医師のコメントを見ていきましょう。

ストレス関連障害とは

心的外傷(トラウマ)やストレスに関連した精神障害は、心的外傷になる出来事(外傷的出来事)やストレスを感じさせる出来事にさらされることで発生します。具体的な精神障害としては、急性ストレス障害や心的外傷後ストレス障害などがあります。これらの精神障害は似た症状を引き起こしますが、症状の持続期間が異なります。急性ストレス障害は、典型的には出来事の直後に始まり、3日から1カ月間続きます。心的外傷後ストレス障害は1カ月以上続きますが、急性ストレス障害の続きとして生じることもあれば、出来事から最長6カ月経ってから別に発症することもあります。
引用:心的外傷およびストレス因関連障害群の概要|MSDマニュアル家庭版

自律神経失調症とは

ストレスなどが原因で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状。自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。
引用:自律神経失調症|厚生労働省

うつ病とは

うつ病は、何もやる気が出ない(意欲低下)・悲しい気持ちになる(抑うつ気分)などの「こころの症状」と、食欲がでない(食欲低下)・眠れない/起きられない(不眠/過眠)・体がだるい(倦怠感)・口が渇く・頭痛・動悸・めまいや耳鳴りなどの「体の症状」が表れる病気です。
引用:うつ病|厚生労働省

摂食障害とは

摂食障害は食行動の重篤な障害を特徴とする精神疾患です。極端な食事制限と著しいやせを示す「神経性食欲不振症」と、むちゃ喰いと体重増加を防ぐための代償行動を繰り返す「神経性過食症」とにわけられます。いずれもやせ願望や肥満恐怖をもち、自己評価に対する体重・体型の過剰な影響があります。心身両面からの専門的治療が必要です。
引用:摂食障害|厚生労働省

過敏性腸症候群とは

腸が精神的ストレスや自律神経失調などの原因で刺激に対して過敏な状態になり、便通異常を起こす病気。過敏性腸症候群とは、通常の検査では腸に炎症・潰瘍・内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨張感や腹痛を訴えたり、下痢や便秘などの便通の異常を感じる症候群です。腸の内蔵神経がなんらかの原因で過敏になっていることにより、引き起こされると考えられています。
引用:過敏性腸症候群|厚生労働省

ストレスが影響していることが多い

  • 50代男性 一般内科 ストレス関連障害
    ストレスが多いのではないでしょうか。
  • 40代男性 一般内科 うつ病・ストレス関連障害
    原因不明なのでどれとは言えませんがストレス性で良いと思います。
  • 40代女性 一般内科 ストレス関連障害・摂食障害・過敏性腸症候群
    ストレスはバカにできないです。
  • 40代男性 一般内科 ストレス関連障害・摂食障害・過敏性腸症候群
    ストレス関連を多く見かけます。
  • 50代男性 一般内科 自律神経失調症・ストレス関連障害
    ストレスを抱えている人は多いと思いますので。
  • 50代男性 一般内科 自律神経失調症・ストレス関連障害
    ストレス要因によるものが、多いように思います。
  • 50代男性 一般内科 ストレス関連障害
    やはりストレス起因が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 ストレス関連障害
    結構ストレスが原因のことが多いです。
  • 60代男性 一般内科 ストレス関連障害
    原因のはっきりしない吐き気を症状とする患者さんの疾患として多いものがストレス関連障害です。
  • 40代男性 一般内科 自律神経失調症・うつ病・ストレス関連障害・過敏性腸症候群
    ストレス関連障害でしょうか。
  • 50代男性 一般内科 うつ病・ストレス関連障害
    ストレス関係が多いです。

医師の回答を見るとストレスが影響していることが多いとの意見が多数見られました。
選択肢に挙がっている病気は、どれもストレスと密な関係があるものと言えます。原因も分からず吐き気が続くような場合は、ストレスが影響している可能性も考えてみるといいかもしれません。

自律神経失調症の可能性も

  • 40代男性 一般内科 自律神経失調症・ストレス関連障害
    自律神経系か、メンタルの人が多いです。
  • 50代男性 一般内科 自律神経失調症
    交感神経と副交感神経のアンバランスです。
  • 50代男性 一般内科 自律神経失調症・うつ病・ストレス関連障害
    精神疾患を考える必要があります。
  • 40代男性 一般内科 自律神経失調症・ストレス関連障害
    自律神経障害やストレスが多いと思います。
  • 50代女性 一般内科 自律神経失調症・ストレス関連障害
    慢性に経過するものには精神の関係が多いと思います。
  • 60代男性 一般内科 自律神経失調症
    原因のはっきりしないものは、自律神経由来のものがあります。
  • 50代男性 一般内科 自律神経失調症・うつ病・ストレス関連障害
    精神疾患が背景にあることが多い印象です。
  • 40代男性 一般内科 自律神経失調症
    精神的な問題を抱えていると思います。
  • 30代男性 一般内科 自律神経失調症
    メンタルな因子がからむ場合が多いです。
  • 50代男性 一般内科 自律神経失調症・ストレス関連障害
    精神的なものが原因のことが多いです。
  • 40代男性 一般内科 自律神経失調症・うつ病・ストレス関連障害・摂食障害
    自律神経障害やストレスが多いと感じます。

次に自律神経失調症を疑うコメントが多くありました。
先ほどの引用にもありましたが、自律神経失調症はストレスなどが原因で自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて様々な症状が出ることを言います。
その症状の中に吐き気も含まれており、原因がよく分からない場合に当てはまる可能性があります。
精神的な負担が続いている際は疑ってみても良いかもしれません。

原因不明の吐き気がある場合、生活習慣での原因は何?

続いて「原因のはっきりしない吐き気に悩まされている場合、生活習慣のなかにどんな原因があること多いですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 精神的なストレス
  • 身体的なストレス
  • 夜更かしなど睡眠の乱れ
  • 不規則な時間の食事
  • 個人の体質・気質
  • 特に生活習慣に原因はない
  • その他

以下のグラフが結果となります。

図2

 

精神的なストレスと回答している医師が78%と一番多く、次に身体的なストレス、夜更かしなど睡眠の乱れが続きました。
やはり精神的なストレスが他と比較しても際立って投票率が高くなっており、症状への関連性が高そうです。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

精神的ストレスに起因することが多い

  • 50代男性 一般内科 精神的なストレス
    精神的ストレスが多いです。
  • 40代男性 一般内科 精神的なストレス
    メンタルなストレスが多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 精神的なストレス・身体的なストレス
    体調不良を引き起こしそうな乱れがある時などです。
  • 60代男性 一般内科 精神的なストレス
    原因のはっきりしない吐き気は精神的なストレスが多いです。
  • 40代男性 一般内科 精神的なストレス
    精神的なストレスの影響が大きいと思います。
  • 50代男性 一般内科 精神的なストレス
    なかなか自分でコントロールは難しいです。
  • 60代男性 一般内科 精神的なストレス
    最近は精神的なストレスの方をよく経験します。
  • 60代男性 一般内科 精神的なストレス
    ストレスで精神症状が出ることはよく経験します。
  • 60代男性 一般内科 精神的なストレス
    原因のはっきりしない吐き気に悩まされている場合、生活習慣の中のストレスな原因があること多いです。
  • 40代男性 一般内科 精神的なストレス・不規則な時間の食事・個人の体質・気質
    ストレスや不規則な生活も原因としてあると思います。
  • 40代男性 一般内科 精神的なストレス・身体的なストレス・夜更かしなど睡眠の乱れ・個人の体質・気質
    ストレスマネジメントがうまくできていないことです。

一番多く見られたコメントは、精神的ストレスが原因の場合が多いといったものでした。
特に、原因がはっきり分からない場合に当てはまるケースが多いようです。
ストレスは日々のことなので、気になる症状など出ない限りは見逃していることもあるかと思います。
医師のコメントのなかにも、「ストレスマネジメントがうまくできていない」とありましたし、改めて周りや毎日の事を思い返すことが大事かもしれませんね。

原因のはっきりしない吐き気はストレス関連障害や自律神経失調症のケースが多い。日頃からメンタルケアを心がけましょう。

本調査によると、原因がはっきりしない吐き気の症状では、「ストレス関連障害」を選んだ医師が最も多く、次に「自律神経失調症」が続きました。
また生活習慣の中に考えられる原因については、「精神的なストレス」が一番多く、次に「身体的なストレス」が続きました。

以上の結果から、原因の分からない吐き気の症状が続く時は、まずはストレスなどのメンタル面での影響が一番に考えられそうです。生活習慣の原因についても、精神的なストレスの得票率が高いことからも関係性の深さが伺えます。

原因の分からない吐き気が続いた際は、日々の疲れが溜まっていないか、何か精神的に堪える出来事がなかったか考えてみると解決に繋がるかもしれません。

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