風邪をひいている時って飲酒しても大丈夫?飲酒が与える悪影響って一体何?医師501人に聞いてみました

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風邪をひいている際の飲酒は問題あるのか聞いたところ、「どちらとも言えない」、「少量なら良い」との回答が32%と、同率で一番高く、次に「あまり良くない」が続きました。意見は分かれており、それぞれに一定数の支持がありましたが、「良い」と全面的に肯定した医師はほとんどいない結果となりました。また飲酒が与える悪影響については、「睡眠の質の低下」と回答している医師が一番多く、次に「薬の作用や副作用に影響」、「免疫力の低下」が続きました。コメントには、風邪を治す上で障害となるような内容が並んだことから、風邪をひいている際はなるべく飲酒を避け、飲むとしても少量にとどめておいた方が良さそうです。
風邪
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お酒を飲むことが、日々の楽しみなんて人も多いのでは?
適量のお酒を飲むことはストレスの解消にもなりますし、食事も美味しくなりますよね。
そんなお酒ですが、風邪をひいてしまっている時に飲んでも大丈夫なのでしょうか。

そこで今回は、一般内科、総合診療科医501人に、風邪をひいている際の飲酒は大丈夫なのか、また飲酒が与える悪影響って何があるのかを聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月14日~2018年5月15日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医501人から回答を頂きました。

風邪の時に飲酒しても良いの?

「風邪をひいている際に、飲酒しても良いと思いますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • よい
  • 少量なら良い
  • あまり良くない
  • 良くない
  • どちらとも言えない

以下のグラフが結果となります。

「どちらとも言えない」、「少量なら良い」との回答が同率で32%と一番高く、次に「あまり良くない」が続きました。
ここまでの結果から、上位の回答に得票はそれぞれ分散されており、医師によって考え方が異なると予想されます。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

少量の飲酒なら問題ない

  • 40代男性 一般内科 「少量ならよい」
    少量なら影響はないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「少量ならよい」
    リラックスできるので多少は良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「少量ならよい」
    少量なら免疫力を落としたり、症状を悪化させたりすることは少ないです。
  • 50代男性 一般内科 「少量ならよい」
    少量ならよい睡眠につながると思います。
  • 60代男性 一般内科 「少量ならよい」
    リラックスする意味で少しはいいと思います。
  • 50代男性 一般内科 「少量ならよい」
    少量の酒でストレスを和らげ、体を温めて早く寝るのが良いです。
  • 50代男性 一般内科 「どちらとも言えない」
    セーブできれば飲酒してもよいです。
  • 60代男性 一般内科 「どちらとも言えない」
    適度の量のアルコ-ルは良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「どちらとも言えない」
    睡眠をとりやすくするには良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「どちらとも言えない」
    少量なら良いでしょう。
  • 50代男性 一般内科 「どちらとも言えない」
    少量なら問題はないと思いますが、勧めはしません。
  • 70代男性 一般内科 「どちらとも言えない」
    基本的には飲まないほうが良いと思います。飲んでもごく少量に留めましょう。特に虚弱体質の人は飲まない事です。

医師の回答を見ると「少量の飲酒なら問題ない」とする声が複数挙がっていました。コメントでは、適度なアルコールであればリラックスでき、入眠しやすくなるとの意見がみられました。

あまり飲酒は勧められない

  • 40代男性 一般内科 「あまり良くない」
    大量飲酒は免疫能を下げるからです。
  • 50代男性 一般内科 「あまり良くない」
    飲酒で抵抗力が落ちます。
  • 50代男性 一般内科 「あまり良くない」
    風邪気味の時の飲酒機会は病状悪化の誘因となり得ます。
  • 40代女性 一般内科 「あまり良くない」
    体内の水分を使うので良いとは思えません。
  • 40代男性 一般内科 「あまり良くない」
    飲酒すると余計な体力を使うのではないでしょうか。
  • 50代男性 一般内科 「あまり良くない」
    睡眠が阻害されるので良くないです。
  • 60代男性 一般内科 「良くない」
    免疫力は低下すると思います。
  • 40代男性 一般内科 「良くない」
    悪化した例を知っています。
  • 50代男性 一般内科 「良くない」
  • 風邪に限らず病気の時の飲酒は控えるべきです。
  • 40代女性 一般内科 「良くない」
    体が冷える事で、悪化する事が多いです。
  • 30代女性 一般内科 「良くない」
    風邪をひいている時の飲酒は避けた方が良いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「良くない」
    上気道粘膜が充血して明らかに良くないです。

次にコメントで気になったのは、「飲酒はあまり良くない」との意見です。
詳しくは次の質問でみていきますが、飲酒することでいくつかの悪影響が考えられます。
例えば、お酒を飲むことで免疫力が低下したり、逆に入眠が阻害されたり、体内の水分を消費したりするといった医師のコメントがありました。
風邪を治す上では、どれも良くないことですよね。お酒に弱い方、飲みすぎてしまう傾向のある方は、風邪をひいている時の飲酒は控えた方がいいかもしれません。

飲酒が与える風邪への悪影響って何?

続いて「風邪をひいている時の飲酒が与える悪影響はなんですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 睡眠の質の低下
  • 薬の作用や副作用に影響
  • 免疫力の低下
  • 精神的に不安定になる
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計では、「睡眠の質の低下」と回答した医師が47%と一番高く、次に「薬の作用や副作用に影響」、「免疫力の低下」が続きました。
ここまでから、複数の悪影響が生じる可能性があることが分かります。
それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

良い睡眠が得られない

  • 30代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    風邪をひいている時の飲酒が与える悪影響は睡眠の質の低下です。
  • 50代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    不眠がひどくなるようです。
  • 60代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    病気の時に酒を飲むと睡眠の質は悪くなり、体力を消耗すると思います。
  • 40代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    睡眠の質の低下、途中でトイレに行きたくなる事が挙げられます。
  • 50代女性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    睡眠の質に影響する時間には飲まないようが良いです。
  • 50代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    気道が狭くなるので無呼吸になりやすいと思います。
  • 40代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    鼻は詰まりやすくなるし、かえって良くないです。
  • 50代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    気持ちが適当になり、ソファーで寝てしまう事があります。
  • 50代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    過度の飲酒は眠りが浅く、休養が十分取れません。これは風邪に限らず健康上悪影響があります。
  • 50代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    風邪をひいても睡眠の質は低下するし、アルコールも睡眠の質が低下します。
  • 60代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    多量の飲酒は睡眠の質を低下させてしまうため、逆効果です。
  • 40代男性 一般内科 「睡眠の質の低下」
    中途覚醒しやすくなるからです。

一番多く見られたコメントは、「睡眠の質が低下する」といったものでした。
具体的には、飲酒によりトイレなどで途中覚醒しやすくなることや、鼻が詰まったり、気道が狭くなったりして安定した呼吸が阻まれる、といった医師の指摘が見られました。
こうした話を聞くと、いつもの習慣だからといって、風邪をひいている時も同じように飲んでしまうことは避けた方がよさそうですね。

薬との相性が悪い

  • 40代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    薬の作用に影響する恐れがあります。
  • 60代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    これが一番心配です。
  • 60代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    睡眠薬等の効果が増強の恐れがあります。
  • 60代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    内服中は 飲酒は危険です。
  • 50代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    薬との相互作用は気を付けたいですね。
  • 40代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    薬剤の代謝には影響しそうですね。
  • 60代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    副作用の発現が心配です。
  • 60代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    内服薬との関係性がよろしくないです。
  • 40代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    薬剤代謝には良くないと思います。
  • 40代女性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    薬を内服している時は、控えた方がいいと思います。
  • 50代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    肝臓の働きに影響する事によって代謝が低下します。
  • 50代男性 一般内科 「薬の作用や副作用に影響」
    肝臓に負担がかかるでしょう。

次にコメントで気になったのは、「薬の作用や副作用に影響がある」との意見です。
風邪をひいていれば、市販の風邪薬や病院で処方された薬を飲んでいることもあるかと思います。
医師のコメントでは、飲酒することで薬の代謝に影響したり、睡眠薬だと効果が増強されてしまったりする恐れがあるようでした。
このような点から、風邪をひいていてさらに薬を飲んでいる場合は、お酒は控えた方がいいと言えるでしょう。

風邪をひいている時の飲酒は飲むとしても少量に。薬を飲んでいる時は控えた方が良い。

まず風邪をひいている際の飲酒は問題あるのか医師に聞いたところ、「どちらとも言えない」、「少量なら良い」との回答が同率で一番高く、次に「あまり良くない」が続きました。
少量の飲酒であれば問題ないとの意見もあれば、風邪の時は飲酒を勧めないといった医師のコメントもありました。
お酒に強くない方は、風邪を治すことに専念するという意味では、我慢した方が無難でしょう。
また飲酒が与える悪影響については、「睡眠の質の低下」と回答している医師が一番多く、次に「薬の作用や副作用に影響」、「免疫力の低下」が続きました。
健康時でもお酒の飲み過ぎは体によくはありませんが、特に風邪で薬を飲んでいる場合は、なおさら飲酒はしない方がよさそうでした。
風邪をひいている時の飲酒は、以上のことを踏まえて判断していくことをお勧めします。

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