イシコメ

風邪とめまいの症状が両方起こるケースはどの程度あるの?医師524人に聞いてみました

めまいのイメージ画像
本調査の結果、風邪とめまいの症状が両方あるケースは、「ほとんどない」との回答が最も多く、次に「あまりない」、「たまにある」が続きました。症例としてはあまりないようですが、医師のコメントを見る限り、実際に風邪とめまいの症状が両方出てしまうケースがあるのも事実のようです。なかには、前庭神経炎を危惧するコメントもありました。また、高熱が出ている場合や他に持病を持っている場合、高齢者の場合などは、風邪とめまいを同時に発症させてしまうケースが見られるようです。症状がひどい場合は、前庭神経炎などの可能性もあるため、病院の受診も検討し、医師の指示に従うようにしましょう。
風邪
イシコメ運営事務局 イシコメ運営事務局

風邪をひいた際に、めまいの症状が現れたことはありませんか?
風邪の代表的な症状といえば、鼻水、咳、喉のいたみ、頭痛、体のだるさなどですよね。めまいは代表的な症状とはいいづらいかもしれません。
では、そもそも風邪とめまいの症状って関係性があるものなのでしょうか?めまいと風邪を併発する頻度はどの程度なのでしょうか?

そこで今回は、一般内科、総合診療科医524人に、風邪とめまいの症状が両方起こる症例はどの程度あるのか聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月20日~2018年5月21日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医524人から回答を頂きました。

風邪とめまいの症状が両方起こる場合ってあるの?

「風邪とめまいの症状が両方ある症例はどの程度ありますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 大いにある
  • たまにある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下のグラフが結果となります。

集計では、「ほとんどない」との回答が35%と一番高く、次に「あまりない」、「たまにある」が続きました。
「ほとんどない」と「あまりない」を合計すると7割弱に及ぶことから、調査結果を見る限り、風邪とめまいの症状が両方あるケースは比較的少ないと言えそうです。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

風邪とめまいの症状の併発は、ほとんどない

  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    経験的にはほとんどないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    風邪の定義によります。耳鼻科疾患の中で耳症状を合併すれば眩暈もあるかと思います。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    熱が原因でめまいを訴える患者はいました。
  • 30代男性 一般内科 「ほとんどない」
    あまりないですが、高熱時はふらふらしますね。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    めまいと風邪症状の合併はほとんど経験ありません。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    前庭神経炎など心配なら耳鼻科受診をしましょう。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんどない」
    経験はありません。前庭神経炎なのでしょうか。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんどない」
    めまいを訴えてくる風邪の患者の多くの実際は立ちくらみである印象があります。

「ほとんどない」を回答した医師のコメントによれば、風邪の症状にめまいが併発するケースはあまりないようでした。
しかし、前庭神経炎なのではないかと指摘する意見もありました。前庭神経炎の概要については、以下の学会の説明を参考にしてください。

前庭神経炎とは

前庭神経炎は突発性耳性めまい症の中でも後迷路に病態をもつと推定されるものである。めまいは突発的に発症し,強い回転性めまい感が数時間続く。その時,蝸牛症状(耳鳴,難聴等)を伴わないのが特徴である(メニエール病との鑑別点)。通常めまい大発作は1回である。激しいめまい発作時には嘔気,嘔吐を伴う。回転性めまい感は1~3日でおさまるが不快な頭重感と,体動時あるいは歩行時のフラツキ感が数週から数カ月間残存する。

引用:前庭神経炎|日本めまい平衡医学会

もし上記に該当する症状が見られれば、前庭神経炎の可能性があるため、耳鼻科など専門医に診察して治療していただく必要がありそうです。
他にも、「熱が原因でめまいを訴える患者はいました」という意見もあり、熱からくる立ちくらみの症状をめまいと感じる患者さんがいるようでした。

あまり見たことがない

  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    更年期の方に多い訴えです。
  • 40代男性 一般内科 「あまりない」
    めまいを伴う事はあまりないです。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    もともとめまい体質の人なら、風邪というストレスが原因でめまいを引き起こす事もありえます。
  • 30代男性 一般内科 「あまりない」
    体調が悪くふらつくことを、めまいと訴える患者はいます。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    頭痛を伴う事はありますがめまいは経験が少ないです。
  • 60代男性 一般内科 「あまりない」
    めまいと風邪症状というのであれば、耳鼻科領域のウイルス感染とかあるかも知れません。
  • 50代女性 一般内科 「あまりない」
    高熱が続いている場合には訴えがあることがあります。
  • 40代女性 一般内科 「あまりない」
    元々めまいがある人が悪化するのはよくあります。
  • 60代男性 一般内科 「あまりない」
    風邪の後に前庭神経炎を発症する症例がごくたまにあります。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    風邪に伴うめまいとしては前庭神経炎がありますが、臨床的には感冒病状が先行することはそれほど多くないです。風邪の時のめまいは真のめまいではなく熱でぼーっとするなどをめまいと表現していると考えられます。

「あまりない」を選んだ医師のコメントでは、もともとめまい体質の人だと、風邪というストレスが引き金となって、めまいが出てしまう事はあるようです。
また、「ほとんどない」を選択した医師のコメントにも見られましたが、前庭神経炎が発症しているケースは考えられるようです。
さらに、「更年期の方に多い訴え」と述べた医師もおられました。

たまに見かける

  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    中耳や副鼻腔の閉塞が陰圧となって良くない気がします。
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    基礎疾患を持っている人に多いです。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    他の疾患の鑑別をしっかりする必要があります
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    前庭神経炎などでしょうか。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    免疫が落ちて自律神経異常が来る時です。
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    自律神経系の調子が悪くなるのでしょう。
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    高熱が出るとめまい様の症状も出ます。
  • 50代男性 一般内科 「たまにある」
    発熱でフラフラする、食欲なく脱水状態でフラフラするは多いです。
  • 50代男性 一般内科 「たまにある」
    精神的な影響だと思いますが、特に高齢者に多いと思います。
  • 30代女性 一般内科 「たまにある」
    特に高齢者に多いです。風邪で寝込み、安静を保ちすぎて、良性発作性頭位眩暈症をおこしている例があります。

「たまに見かける」と回答した医師のなかでも、これまでに出てきた「高熱の時に感じるめまい様の症状」や「前庭神経炎」という意見が見られました。他に気になった医師のコメントとしては、「高齢者に多い」という点と、「自律神経系の調子が悪くなる」ことでめまいがみられるという点です。
自律神経系は、ストレスがかかると不調が生じるため、ストレスケアが出来ているか振り返ってみても良いかもしれません。

風邪とめまいが同時に起こることは少ないが、注意が必要

本調査によると、風邪とめまいの症状が両方ある症例は、「ほとんどない」との回答が最も多く、次に「あまりない」、「たまにある」が続きました。
医師のコメントを見ていると、症例としてはあまりないようですが、実際に風邪とめまいの症状が両方出てしまうケースがあるのも事実なようです。
特に高熱が出ている場合や高齢者の場合、基礎疾患を持っている場合などは、風邪とめまいを同時に発症させてしまうケースがあるため、注意なようです。
症状がひどい場合は、前庭神経炎などの可能性もあるため、病院の受診も検討し、医師の指示に従うようにしましょう。

ツイート
この記事の著者

関連する記事