睡眠不足が原因で風邪になる事ってあるの?眠気がおこりにくい風邪の処方薬って何?医師504人に聞いてみました

風邪と眠気
睡眠不足が原因で風邪になる事はあるのか医師に聞いたところ、「多少ある」との回答が46%と一番多く、次に「大いにある」が続きました。比較的多くの医師が、睡眠不足が影響して風邪になる事はあると考えているようです。また、眠気がおこりにくい風邪の処方薬については、「漢方薬」と回答した医師が42%と一番多く、次に「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」が続きました。処方薬の副作用で眠気が気になる方は、抗ヒスタミン薬を避け、漢方薬を検討してみてはいかがでしょうか。
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風邪と睡眠の関係に疑問を持ったことはありませんか?
仕事が忙しくて寝不足が続いていたりすると、風邪をひきやすいような気もします。
また、風邪と睡眠といえば、風邪薬の副作用ですよね。副作用による眠気に苦しんだ方もおられると思いますし、なるべく眠気がおこりにくい薬を服用したいところです。

そこで今回は、一般内科、総合診療科医504人に、睡眠不足で風邪になることはあるのか、眠気がおこりにくい風邪の処方薬は何か聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月16日~2018年5月17日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医504人から回答を頂きました。

睡眠不足が原因で風邪になるの?

「睡眠不足が原因で風邪を発症することはありますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 大いにある
  • 多少ある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下のグラフが結果となります。

図1

集計では、「多少ある」との回答が46%と一番多く、次に「大いにある」が続きました。
「多少ある」と「大いにある」を合わせると69%となり、比較的多くの医師が、睡眠不足が影響して風邪になると考えていることが分かります。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

睡眠不足は風邪に繋がる

  • 60代男性 一般内科 「多少ある」
    睡眠不足に至る原因としての「過労」の方が風邪の発症に関係しています。
  • 60代男性 一般内科 「多少ある」
    疲れやストレス、特に睡眠不足は影響が大きいです。
  • 60代男性 一般内科 「多少ある」
    やはり睡眠不足で体力低下はあると考えられます。
  • 50代男性 一般内科 「多少ある」
    疲れが蓄積して風邪の発症は起こると思います。
  • 60代男性 一般内科 「多少ある」
    風邪やインフルエンザの流行期には注意が必要です。
  • 50代男性 一般内科 「多少ある」
    睡眠不足は万病の元です。体調不良を引きおこし、風邪にも繋がりやすいです。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    抵抗力が落ちるためです。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    体調のバランスを失うことが影響します。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    睡眠は重要な因子です。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    免疫力が低下すれば風邪の誘因となります。
  • 50代男性 一般内科 「大いにある」
    睡眠不足は一番いけないです。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    睡眠不足で体力が落ち、免疫力が低下して、風邪をひくことがあります。
  • 40代男性 一般内科 「大いにある」
    睡眠不足は免疫機能を低下させ、風邪の一因になり得ます。
  • 60代男性 一般内科 「大いにある」
    眠る事で免疫力がアップします。感染が眠気を誘導するとも言われています。

「多少ある」、「大いにある」と回答した医師のコメントでは、睡眠が不足すると、体の抵抗力や免疫機能が低下し、体調のバランスを失うといった指摘がありました。
仕事が忙しく、眠る時間を確保できなかったり、精神的なストレスから十分に休めなかったりと、色々な事情で睡眠不足に陥ってしまうことがあると思います。しかし、上記のコメントにもある通り、睡眠不足は万病の元です。
最近、睡眠が不足しているように感じるのならば、早めの就寝を心がけることが風邪の予防に重要でしょう。

少数だが、睡眠不足だけでは風邪にならないとの意見も

  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    発症より、症状改善過程に対する影響が大きい気がします。
  • 40代男性 一般内科 「あまりない」
    疲労が原因で免疫力低下するのではないでしょうか。
  • 70代男性 一般内科 「あまりない」
    あくまでも抵抗力の問題です。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    睡眠時に寒いと風邪を引く事はあります。
  • 50代男性 一般内科 「あまりない」
    あくまでもウイルス感染ですので、体力、免疫力次第です。
  • 40代男性 一般内科 「あまりない」
    睡眠不足だけでは風邪にはなりません。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    眠気と風邪は関係ないと思います。
  • 60代女性 一般内科 「ほとんどない」
    程度にもよりますが、睡眠不足は関係ありません。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    不眠よりも過労のほうがダメです。
  • 60代男性 一般内科 「ほとんどない」
    睡眠不足が原因で風邪を発症することはないです。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんどない」
    睡眠不足の場合は、単にそのせいで体調が悪いだけだと思います。

一方で、「睡眠不足だけでは風邪にならない」とした意見もありました。
先ほどの「多少ある」、「大いにある」と回答した医師のコメントに比べると数は少数でしたが、過労などの要因で体力が低下している時に、風邪にかかりやすいのではないかとする意見が見られました。
例え睡眠不足でも、体力・免疫力が確保されているならば風邪にはかかりにくいかもしれません。睡眠状況だけではなく、総合的に自身の体の状態を考えてみることが大切と言えそうです。

眠くなりにくい処方薬って何?

続いて、「眠気がおこりづらい風邪への処方薬として、よく処方するものはなんですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 漢方薬
  • 総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)
  • 総合感冒薬
  • 第二世代以降の抗ヒスタミン薬
  • 点鼻薬やトローチなどの外用薬
  • その他

以下のグラフが結果となります。

図2

集計では、「漢方薬」と回答した医師が42%と一番多く、次に「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」が続きました。
この二つの処方薬が他の選択肢に比べ、多くの医師から支持を集めていることが分かります。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

眠気を気にするなら漢方薬が第一候補

  • 50代男性 一般内科 「漢方薬」
    葛根湯を飲むことがあります。
  • 60代男性 一般内科 「漢方薬」
    葛根湯や小青竜湯は良いです。
  • 50代男性 一般内科 「漢方薬」
    葛根湯か、麻黄附子細辛湯をよく処方します。
  • 50代男性 一般内科 「漢方薬」
    眠気対策としては漢方薬です。症状を早急に緩和する目的なら、眠気リスクを説明して抗ヒスタミンを処方します。第二世代でも眠くなるという患者はおります。
  • 50代男性 一般内科 「漢方薬」
    抗ヒスタミンが入った薬は眠気が出やすいです。
  • 60代男性 一般内科 「漢方薬」
    眠気をおさえるためには漢方薬がいいと思われます。
  • 50代男性 一般内科 「漢方薬」
    症状に合わせて処方しますが、抗生剤は基本処方しないです。
  • 60代男性 一般内科 「漢方薬」
    総合感冒薬のように複数の成分を含有する薬剤の方が、眠気をきたしやすい気がします。
  • 70代男性 一般内科 「漢方薬」
    寝ることが大切なので眠くなる薬も役立ちます。しかし車の運転などには注意を喚起します。
  • 30代男性 一般内科 「漢方薬」
    漢方薬なら比較的、眠くならないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「漢方薬」
    抗ヒスタミン剤を含まないものです。
  • 30代女性 一般内科 「漢方薬」
    総合感冒薬についてはケースバイケースだと思いますが、確実に眠気を避けるのであれば漢方が手っ取り早いです。

一番多く見られたコメントは、「漢方薬」を推奨するもので、具体的には、葛根湯(かっこんとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)といった漢方が勧められていました。
風邪の時はなるべく安静に過ごしたいものですが、どうしても仕事をしなくてはならない時や、車の運転がある時に眠気は避けたいですよね。
こうした眠気を避けたい場面では、漢方薬は適した風邪の処方薬といえそうです。
また、コメントでもありましたが、抗ヒスタミン薬は眠くなりやすいようです。「第二世代でも眠くなるという患者はおります」という医師のコメントもあり、眠気を避けたい場合は、比較的新しい時期に発売された抗ヒスタミン薬でもなるべく使用を控えた方がよいかもしれません。

総合感冒薬以外の対症療法も眠くなりにくい

  • 60代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    抗ヒスタミン薬も総合感冒薬も眠くなります。
  • 40代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    患者より希望があれば抗ヒスタミン薬は避けます。
  • 60代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    交通事故が起きてはいけないので自動車を運転する人には、処方に注意しています。
  • 60代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    消炎鎮痛薬が効果的だと思います。
  • 40代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    眠気を引き起こす成分の入っていない薬を勧めます。
  • 60代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    咳止め、去痰薬、消炎剤を個別に処方します。抗ヒスタミン剤は処方しません。
  • 60代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    総合感冒薬は眠気の訴えが多くみられます。
  • 40代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    なるべく症状にあわせて処方します。
  • 40代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    症状を聞いて、つらいもののみ対症療法します。
  • 50代男性 一般内科 「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」
    解熱剤として非ステロイド系消炎鎮痛薬を処方します。

次にコメントで多かったのは、「総合感冒薬以外の対症療法」を勧める意見です。
「総合感冒薬以外の対症療法」とは、医師のコメントを見る限り、症状ごとに対応した薬を個別に処方することのようで、眠気を気にする風邪の患者さんには、咳止め、去痰薬、消炎鎮痛剤などを処方し、抗ヒスタミン薬の使用を避けるようでした。
「総合感冒薬は眠気の訴えが多くみられます」というコメントも見られたことから、眠気を気にする場面での総合感冒薬の使用は慎重になった方がよいかもしれません。
また、こちらでも抗ヒスタミン薬は眠気が出るとのコメントが散見されました。「交通事故が起きてはいけないので自動車を運転する人には、処方に注意しています」という医師のコメントもあり、車の運転など眠気を避けたい場合の抗ヒスタミン薬は、かなり注意した方が良さそうです。

睡眠不足の際に風邪に注意。眠気を避けたい時は、抗ヒスタミン薬の処方は避けてもらおう。

本調査によると、睡眠不足で風邪になる事は、「多少ある」との回答が一番多く、次に「大いにある」が続きました。
医師のコメントでは、睡眠が不足すると、体の抵抗力も落ち、体調のバランスを失うため風邪にかかりやすくなるといった意見がみられました。

また、眠気がおこりにくい風邪の処方薬は、「漢方薬」と回答した医師が一番多く、次に「総合感冒薬以外の対症療法(鎮咳薬、去痰薬など)」が続きました。
眠気を避けたい場面において、漢方薬は適した風邪の処方薬といえそうです。
また、抗ヒスタミン薬が含まれていると眠くなりやすいようで、眠気が出ると困る際は、処方内容に該当する薬が含まれていないか確認することが大事そうです。

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