扁桃炎(扁桃腺炎)って人にうつったりするの?医師524人に聞いてみました

風邪と扁桃炎
扁桃炎(扁桃腺炎)が人にうつるか医師に聞いたところ、「たまにある」と回答した医師が31%と一番多く、次に「あまりない」、「ほとんどない」が続きました。ケースとしては多くはないものの、人にうつることはあるようです。医師のコメントからも、扁桃炎が人にうつる場合は、飛沫感染である可能性が高いとされていましたが、特に家庭内などの濃厚接触が大きな要因のようです。
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扁桃炎(扁桃腺炎)で悩まされた経験はありませんか?
風邪の症状がなかなか良くならず、熱も高いし、喉も痛い。その後病院で診察を受けたら、扁桃炎だったという方もなかにはおられると思います。
喉の症状が辛いと唾液を飲み込むのも大変ですよね。そんな扁桃炎ですが、誰かにうつしてしまうことはないのでしょうか?

そこで今回は、一般内科、総合診療科医524人に扁桃炎は人にうつるのか聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月20日~2018年5月21日にかけて行われ、一般内科、総合診療科医524人から回答を頂きました。

扁桃炎って人にうつるの?

「扁桃炎は人にうつりますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 大いにある
  • たまにある
  • あまりない
  • ほとんどない

以下のグラフが結果となります。

図1

 

集計では、「たまにある」と回答した医師が31%と一番多く、次に「あまりない」、「ほとんどない」が続きました。
上位3つの回答が、ほぼ均等に分散していますが、「大いにある」と選択した医師は少数に留まることから、扁桃炎がうつるケースは少ないのかもしれませんね。

まずは、扁桃炎についての概要をおさえた後で、医師のコメントを見ていきましょう。

急性扁桃炎とは

風邪の症状が続き、風邪薬を服用してもなかなか良くならない場合は扁桃炎の可能性があります。扁桃炎は初期症状が風邪に似ているため、悪化するまで気づかないことがほとんどです。38~40度近くの高熱を伴い、のどが痛み、赤く腫れて食べ物や飲み物、さらには唾液まで飲み込めなくほど辛くなる場合もあります。扁桃腺には白い斑点の膿が付着し、それが広がって全体が白く覆われます。その他の症状としては、高熱による頭痛や関節痛、悪寒。さらに首のリンパが腫れ、耳まで痛くなることもあります。
引用:扁桃炎|千葉市医師会

扁桃炎はうつる事もある

  • 50代男性 一般内科 「たまにある」
    原因にもよりますが飛沫でうつります。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    ウイルス性のものやアデノではあると思います。
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    経験から、扁桃炎は人にうつります。
  • 50代男性 一般内科 「たまにある」
    溶連菌感染症とアデノウイルスはうつります。
  • 30代男性 一般内科 「たまにある」
    マスクなどで予防をしていない場合はうつります。
  • 40代男性 一般内科 「たまにある」
    原因ウイルスによりけりです。
  • 30代男性 一般内科 「たまにある」
    ウイルス性・細菌性のいずれもうつります。
  • 70代男性 一般内科 「たまにある」
    ウイルスの増える条件は乾燥、寒冷、疲労なので保湿、保温・休養が重要だと思います。
  • 30代男性 一般内科 「たまにある」
    溶連菌やアデノウイルス等、うつるものも多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「たまにある」
    たまに、家族内感染が見られます。
  • 60代男性 一般内科 「たまにある」
    経口感染としてはあり得ると思います。

一番多く見られたコメントは、「うつる事もある」というものでした。

感染経路としては、飛沫感染が挙げられています。
特に家族など、接触する機会が多い方には、うつさないような注意が必要と言えそうです。

医師のコメントでは、原因となっている細菌・ウイルスとして、溶連菌とアデノウイルスが挙げられていました。
それぞれの概要については、以下の説明を参考にしてください。

溶連菌感染症とは

溶血性連鎖球菌という細菌が原因で起こる病気を総称して「溶連菌感染症」といいます。抗生物質が有効な疾患です。しかしきちんと治療しないとリウマチ熱、急性腎炎、紫斑病などの原因になることがあり、小児にとっては重大な感染症です。
引用:溶連菌感染症|練馬区医師会

アデノウイルスとは

多くのアデノウイルスは、体内の潜伏期間が5~7日で、便や飛沫、直接接触により感染経する。感染した場合、扁桃腺やリンパ節の中で増殖する。種が多いため、何度も同様の病気になる場合がある。
引用:アデノウイルス|国立感染症研究所

ウイルスの活動しやすい条件は、乾燥・寒冷・疲労なので、十分な保湿・保温・休養を意識し、流行期にはしっかり感染予防をするようにしましょう。

一方でほとんどないとする意見も

  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    飛沫感染するためマスクを行う事でほぼ伝染はありません。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんどない」
    扁桃炎はうつらないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    濃厚接触すればうつる事もありますが、基本的にうつらないです。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    扁桃炎は常在細菌が原因なので、空気感染することはありません。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    他人に感染する事はほとんどないと思います。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    まずないと思います。家族に慢性扁桃炎がいますが、うつった事はありません。
  • 50代男性 一般内科 「ほとんどない」
    扁桃炎は扁桃腺内の常在菌が増殖するので、うることはないです。
  • 40代男性 一般内科 「ほとんどない」
    扁桃炎を含め、咽頭炎のウイルスや細菌は、日常生活ではほとんどうつらないと思います。唾液の濃厚接触をしない限り、飛沫でもなかなかうつらないように思います。コップの共用は避けます。

次に多かったのは、「ほとんどうつらない」とする意見です。
医師のコメントを見る限り、うつる可能性はあるものの、扁桃炎の患者さんと濃厚な接触をしない限り感染することは少ないようです。しかし、そういった意味では、家族で食器やコップなどを共有している場合は注意が必要と言えそうです。

扁桃炎は人にうつるが、頻度は少ない

本調査によると、扁桃炎が人にうつるのかについては、「たまにある」と回答した医師が一番多く、次に「あまりない」、「ほとんどない」が続きました。
飛沫感染などでうつることはあるようですが、患者との接触がよほど強くないとなかなか感染しにくいようです。
しかし、扁桃炎は、普通の風邪に比べて熱や喉の痛みといった症状も強く出ることがあるため、濃厚な接触を避け、流行期には感染予防に努めましょう!

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