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腹痛を伴う発熱がある時は、病院を受診すべき?どんな病気が考えられるの?医師512人に聞いてみました

お腹を押さえる女性
腹痛を伴う発熱がある時、病院を受診すべきかどうかについては、「症状が続くようであれば受診するべき」との回答が一番多く、次に「すぐ受診するべき」が続きました。また、どんな病気が考えられるのかは、「急性胃腸炎」と回答した医師が一番多く、次に「虫垂炎」、「胆嚢炎」と続きました。「急性胃腸炎」のケースが多いとの意見が沢山見られましたが、他の病気も見逃せません。腹痛を伴う発熱がある場合は自身の症状をよく観察し、重症感があるなどの際は病院の受診を検討するようにしましょう。
発熱
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腹痛を伴う発熱の症状で悩まされた経験はありませんか?
熱だけでも倦怠感が強かったり関節が痛かったり、様々な症状に悩まされると思います。
そこに腹痛も生じた際は、さらに辛いですよね。また、深刻な病気にかかっていないか、心配になる方もおられると思います。

そこで今回は、一般内科、総合診療科の医師512人に、腹痛を伴う発熱がある時は病院を受診すべきか、どんな病気が考えられるのか聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月13日~2018年5月14日にかけて行われ、一般内科、総合診療科の医師524人から回答を頂きました。

腹痛を伴う熱の際は、病院を受診した方が良いの?

「腹痛を伴う発熱がある場合、病院を受診すべきだと思いますか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • すぐ受診するべき
  • 症状が続くようであれば受診するべき
  • どちらでもよい
  • 受診しなくてよい

以下のグラフが結果となります。

集計では、「症状が続くようであれば受診するべき」との回答の割合が76%と一番高く、次に「すぐ受診するべき」が続きました。

それでは、医師のコメントを見ていきましょう。

症状が持続するなら受診するべき

  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    腹痛の程度と経過を見ながら判断すべきと思います。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    続くなら受診した方がいいでしょう。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    症状が持続するなら受診すべきです。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    重症感が高い場合は受診が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    自然治癒もありますので、様子を見たほうがよいです。
  • 60代女性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    感染症が疑われる場合は受診したほうが良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    ずっと続くと髄膜炎のこともあるので受診です。
  • 50代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    少なくとも一日は様子を見るべきです。
  • 60代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    血便があれば、必ず受診してください。
  • 60代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    腹痛の程度にもよりますが、持続すれば受診しましょう。
  • 40代男性 一般内科 「症状が続くようであれば受診するべき」
    冷や汗が出るならすぐ受診しましょう。

医師の回答を見ると、「症状が続くようであれば受診するべき」とする声が多数挙がっていました。
自然治癒してしまうこともあり、1日ぐらいは様子を見ても良いとのコメントもありましたが、血便が出る、冷や汗をかく、重症感が高い場合など普段とは異なる場合は要注意です。その際は、病院の受診を検討した方がよさそうです。

すぐに受診を勧める声も

  • 40代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    精査すべきと思います。
  • 50代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    病院を受診すべきだと思います。
  • 50代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    重症な疾患の可能性があります。
  • 50代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    レッドフラッグサインなので直ちに受診して下さい。
  • 60代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    虫垂炎の可能性もあるので受診したほうが良いです。
  • 50代女性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    虫垂炎の疑いがあります。
  • 60代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    胆嚢炎などの可能性があります。
  • 60代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    時に緊急性のある疾患があります。
  • 50代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    多様な原因が考えられるため、早めに受診された方が良いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    腹部では胆道系疾患である可能性があり、そうであれば至急の治療が必要であることが多いです。
  • 40代女性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    腹痛を伴う発熱は速やかな受診をすすめています。
  • 60代男性 一般内科 「すぐ受診するべき」
    腹痛も重要な兆候です。受診すべきです。

続いて支持されたのは、「すぐ受診するべき」との意見です。
「重症な疾患の可能性がある」といった医師の意見も見られ、具体的には虫垂炎(盲腸)や胆嚢炎などの病気が挙がっていました。病気の概要は追って説明がありますが、どちらも早期の治療が望まれる病気です。
自身の症状に違和感を覚える場合、不安な場合は、早期の受診を考えてもいいでしょう。

腹痛を伴う熱で、考えられる病気って何?

続いて「腹痛を伴う発熱がある場合、多く見られる疾患は何ですか。」という質問に対して、次の選択肢から選んでもらい、その理由をコメントしてもらいました。

  • 急性胃腸炎
  • 虫垂炎
  • 胆嚢炎
  • 大腸憩室炎
  • 膵炎
  • 腎盂腎炎
  • インフルエンザ
  • その他

以下のグラフが結果となります。

集計では、「急性胃腸炎」と回答した医師が71%と一番多く、次に「虫垂炎」、「胆嚢炎」が続きました。
「急性胃腸炎」が特に高い得票率でしたが、まずは上位の疾患の概要をおさえ、その後医師のコメントを見ていきましょう。

急性胃腸炎とは

冬の時期に風邪やインフルエンザとともに流行するのが「急性胃腸炎(ウィルス性胃腸炎)」です。典型的な経過としては、まず吐き気が生じ嘔吐し、次第に便が尿のような水様便になってきます。そして、吐き気から落ち着いてきて、最後に下痢が治まります。発熱や腹痛はあるときとないときがあり様々です。

引用:急性胃腸炎 | 仁泉会 保原中央クリニック 4F 家庭医療科

 

虫垂炎とは

虫垂とは、小腸(回腸)と大腸(盲腸)の間に位置する小さい指形の囊(袋状の臓器)です。この部位に何らかの原因で炎症を起こし、腫れ上がる病気を急性虫垂炎といいます。俗に“盲腸”ともよばれています。一般的な症状は、右下腹部に痛みが出ますが、初期の段階ではみぞおちの痛み、吐き気、お腹全体の不調だけのこともあります。
引用:虫垂炎|社会医療法人財団慈泉会

胆嚢炎とは

胆嚢炎は、胆にできる結石や細菌感染などが原因で、胆嚢が腫れて痛む病気のことです。
引用:胆嚢炎|徳島県医師会

腹痛を伴う熱は、急性胃腸炎が最も多い

  • 50代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    感染性胃腸炎が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    腹痛を伴う発熱がある場合、多く見られる疾患は急性胃腸炎です。
  • 60代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    感染性胃腸炎が最も多いでしょう。
  • 40代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」・「大腸憩室炎」・「胆嚢炎」・「膵炎」・「腎盂腎炎」
    上記を経験していますが、胃腸炎が圧倒的に多いです。
  • 40代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    基本は急性胃腸炎です。
  • 60代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    何より急性胃腸炎が多いですが、他疾患も鑑別します。
  • 50代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    ウイルス性胃腸炎が多いです。
  • 40代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    急性胃腸炎が多いかと思います。
  • 50代男性 一般内科 「急性胃腸炎」
    急性胃腸炎、特に感染性胃腸炎が多いです。

一番多く見られたコメントは、「急性胃腸炎が多い」といったものでした。
感染の原因にはいくつかありますが、ノロウイルスなどウイルス性胃腸炎が有名かと思います。実際に苦しまれた方も多いのではないでしょうか。
症状としては腹痛と発熱以外にも、吐き気や下痢などが挙げられます。この場合は、脱水にならないようしっかりと水分補給をすることが重要です。

虫垂炎や胆嚢炎の場合も

  • 50代男性 一般内科 「虫垂炎」
    虫垂炎は鑑別に上げるべきと思います。
  • 50代男性 一般内科 「虫垂炎」・「胆嚢炎」
    虫垂炎や胆嚢炎が多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」・「胆嚢炎」
    胆嚢炎も、最近続きました。
  • 40代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」・「胆嚢炎」
    虫垂炎・胆嚢炎も多いです。
  • 60代男性 一般内科 「虫垂炎」・「胆嚢炎」・「膵炎」
    虫垂炎がかなり多いと思います。
  • 50代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」・「胆嚢炎」・「膵炎」
    胆道系の感染症は重症化すると生命に関わります。
  • 50代女性 一般内科 「虫垂炎」
    虫垂炎では良くあると思います。
  • 50代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」
    虫垂炎は要注意の急性腹症です。
  • 60代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」
    急性胃腸炎、虫垂炎が多いです。
  • 40代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」・「胆嚢炎」
    虫垂炎、胆嚢炎が多いと思います。
  • 60代男性 一般内科 「急性胃腸炎」・「虫垂炎」・「胆嚢炎」
    胆道系で多い印象です。

次にコメントで気になったのは、「虫垂炎や胆嚢炎の場合もある」というものです。「急性胃腸炎」に比べると頻度は高くないようですが、見逃せない病気と言えます。どちらも重症化してしまう前に適切な処置をしてもらうよう、症状が続く場合は受診して医師の判断を仰ぎましょう。

自身の症状をよく観察し、重症感があるなどの際は病院の受診を検討しよう

本調査によると、腹痛を伴う発熱がある時に病院を受診すべきかどうかについては、「症状が続くようであれば受診するべき」との回答が76%と一番高く、次に「すぐ受診するべき」が続きました。
また、どんな病気が考えられるのかは、「急性胃腸炎」と回答している医師が71%と一番多く、次に「虫垂炎」、「胆嚢炎」と続きました。
「急性胃腸炎」のケースが多いとの意見が沢山見られましたが、他の病気も見逃せません。気になる症状を詳しく医師に伝える事が大切と言えるでしょう。
腹痛を伴う発熱がある場合は自身の症状をよく観察し、重症感があるなどの際は病院の受診を検討するようにしましょう。

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