血尿が出たら病院へ行くべき?何科を受診すればいいの?泌尿器科医165名に聞いてみました

トイレと男性
「血尿が出た場合、病院を受診すべきですか」と質問したところ、75%の医師が「すぐに受診すべき」、24%の医師が「症状が続くようであれば受診すべき」と回答しました。医師のコメントでは、「肉眼的血尿(色調により本人が気づく血尿)は治療が必要な病気が隠れている率が高い」との指摘を頂きました。また、「血尿が止まっても治ったという意味ではありません」、「癌でも絶えず出血するわけではないのでまずは受診した方がいい」といった声も寄せられており、一度だけの血尿だったとしても病院受診が推奨されるようでした。続いて、「血尿を主訴で病院を受診する場合、どの診療科が最適ですか」という質問では、95%の医師が「泌尿器科」との見解を示しました。血尿が見られた場合は、診療時間内で良いのですぐに泌尿器科を受診することが大事なようです。
血尿
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ある日突然、赤っぽい尿が出たら不安になりますよね。
血尿が出た場合は、病院を受診した方が良いのでしょうか。
また病院を受診する際は、たくさんの診療科があるため何科を受診すれば良いのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、

  • 血尿が出た場合、病院を受診すべきか
  • 血尿主訴で病院を受診する場合、どの診療科が最適か

について、泌尿器科医、計165名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年5月12日〜5月15日にかけて行われ、泌尿器科医、計165名から回答を頂きました。

「血尿が出たらすぐに病院へ」75%の医師が回答

  • 50代男性 泌尿器科 すぐに受診すべき
    肉眼的血尿は治療が必要な病気が隠れている率が高いです。
  • 40代男性 泌尿器科 すぐに受診すべき
    血尿が止まっても治ったという意味ではありません。
  • 70代男性 泌尿器科 すぐに受診すべき
    膀胱癌なんかは肉眼的血尿に驚いて受診するので、早期発見につながります。
  • 40代男性 泌尿器科 すぐに受診すべき
    肉眼的血尿は精査すべきです。受診せず進行癌となった方を多く経験しております。
  • 40代男性 泌尿器科 すぐに受診すべき
    癌でも絶えず出血するわけではないのでまずは受診した方がいいです。
  • 50代男性 泌尿器科 すぐに受診すべき
    尿路上皮癌の頻度は高齢になるほど高くなるので、早期受診を勧めます。
  • 40代男性 泌尿器科 すぐに受診すべき
    単回の血尿でも膀胱腫瘍やほかの尿路系腫瘍が見つかる場合があります。血尿は明らかな異常所見ですので、とりあえず受診したほうが良いと思います。
  • 40代男性 泌尿器科 症状が続くようであれば受診すべき
    すぐにとは時間外に受診する必要はないです。血尿が1-2日続いても貧血は進行しません。昼間泌尿器科を受診してください。救急外来を受診する意味はほとんどありません。
  • 70代男性 泌尿器科 症状が続くようであれば受診すべき
    無症候性血尿は泌尿器科へ。炎症性は内服で経過をみます。
  • 50代男性 泌尿器科 あまり受診はしなくてもよい
    緊急性はまったくなしです。

「血尿が出た場合、病院を受診すべきですか」と質問したところ、75%の医師が「すぐに受診すべき」と回答しました。
次に24%の医師が「症状が続くようであれば受診すべき」と答え、これらを合わせると、実に99%の医師が「病院を受診すべき」と考えていることが明らかになりました。

医師のコメントを見ると、「肉眼的血尿(色調により本人が気づく血尿)は治療が必要な病気が隠れている率が高い」との指摘が見受けられました。
目で見て血尿だとわかる場合は、治療が必要な病気の可能性があるようです。
参考:血尿診断ガイドライン - 日本腎臓学会

また、「血尿が止まっても治ったという意味ではありません」、「単回の血尿でも膀胱腫瘍やほかの尿路系腫瘍が見つかる場合があります」、「癌でも絶えず出血するわけではないのでまずは受診した方がいい」との声が挙がりました。
例え一度だけの血尿でも、病気が見つかる可能性があるため病院を受診した方が良さそうなことが窺えますね。

なかには、「尿路上皮癌の頻度は高齢になるほど高くなるので、早期受診を勧めます」との懸念の声も。高齢者ほど癌のリスクがあり、早めに受診した方が良さそうです。
ほかにも「肉眼的血尿は精査すべきです。受診せず進行癌となった方を多く経験しております」と意見もあり、血尿を放置するのは危険であり、やめたほうがいいでしょう。

一方、症状が続くようであれば受診すべきと回答した医師からは、「すぐにとは時間外に受診する必要はないです。血尿が1-2日続いても貧血は進行しないから」とのコメントが見られました。
血尿が見られた場合は診療時間内でよいので、すぐ病院を受診することをおすすめします。

血尿で病院を受診する際は「泌尿器科」へ

続いて、どの診療科を受診すればいいのか聞いてみました。

  • 50代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    総合診療科でもいいですが、尿のことだとみてくれない可能性が高いです。
  • 50代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    あらゆる可能性を考えて検査計画を立てられるのが泌尿器科医なので。
  • 40代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    若年者は腎臓内科で診察してもらうのもよいと考えます。
  • 50代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    緊急性のある血尿は他科では見落とされることがあります。
  • 60代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    膀胱癌を見逃さないためです。
  • 50代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    血尿の精査は、除外診断であるので尿路・尿路外・腎性等すべてを把握する必要があるため、泌尿器科が最適です。
  • 50代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    血尿の原因、すべてを網羅できるのが泌尿器科です。
  • 60代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    内科的腎疾患についても泌尿器科医は知識が豊富なので、腎炎などであればすぐに腎臓内科へ紹介できます。泌尿器科医でも透析を兼ねていたらすぐに治療開始するでしょう。
  • 60代男性 泌尿器科 「泌尿器科」
    泌尿器科医でも腎臓系の血尿かどうかは分かります。当然腎臓系の血尿であれば腎臓内科にすぐ紹介します。
  • 40代男性 泌尿器科 「一般内科」
    まずは内科でスクリーニング検査を受けるべきと思います。

「血尿主訴で病院を受診する場合、どの診療科が最適ですか」という質問に対し、95%の医師が「泌尿器科」との見解を示しました。
医師のコメントからは、泌尿器科と回答した理由として「血尿の精査は、除外診断であるので尿路・尿路外・腎性等すべてを把握する必要があるため」、「血尿の原因はすべてを網羅できる」との声が挙がりました。
血尿を精査でき、原因をすべて網羅できるというのは患者としてとても安心できますね。
また、「泌尿器科医でも腎臓系の血尿かどうかは分かり、当然腎臓系の血尿であれば腎臓内科にすぐ紹介する」という声も見られましたが、腎臓内科で診るような腎炎による血尿の場合もあるらしく、その場合でも泌尿器科から腎臓内科へ紹介してもらえるようでした。
さらに、「緊急性のある血尿は他科では見落とされることがある」との指摘も頂きました。このことからも、泌尿器科が最適であることが窺えます。
血尿の場合は、泌尿器科を受診するようにしましょう。

血尿が出た際は、すぐに泌尿器科へ受診を

本調査によれば、血尿が出た場合は、75%の医師が「すぐに受診すべき」、24%の医師が「症状が続くようであれば受診すべき」と回答しました。
尿の色調によって本人が気づく血尿は、治療が必要な病気である可能性があるとのこと。また、例え一度だけの血尿でも病気が見つかる可能性があるため病院を受診した方が良さそうです。
では、どの診療科を受診すれば良いかというと、95%の医師が「泌尿器科」との見解を示しました。
回答の理由として、血尿を精査でき、原因をすべて網羅できるのは泌尿器科であるからということでした。また、「緊急性のある血尿は他科では見落とされることがある」との指摘もあり、このことからも泌尿器科が最適であることが窺えます。
血尿が出た際は危ない病気の可能性が高いため、放置せずすぐ泌尿器科を受診するようにしましょう。

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